夫婦関係に悩んだ僕が、夫婦関係修復カウンセラーになった理由
こんにちは、夫婦関係修復カウンセラーの沢野まもるです。
このページでは、なぜ僕が夫婦関係修復カウンセラーとして活動しているのかを、これまでの経歴や、自分自身の経験とあわせてお伝えします。
2026年6月、日本経済新聞の別刷り「日経プラス1」にて、熟年離婚に関する専門家コメントを掲載いただきました。
会社員時代。仕事中心だった僕が、家族の大切さに気づくまで
僕はもともと、会社員として働いていました。
当時は、仕事中心の生活でした。
家事や子育ては妻にまかせきりで、連日遅くまで働くことも少なくありませんでした。
自分では、「家族のために頑張っている」と思っていました。
でも実際には、家庭のことを妻に大きく背負わせていたのだと思います。
30代になった頃、仕事やキャリアについて思い悩む時期がありました。
それまで会社から評価されていると思っていたのに、同期との昇格のタイミングが少しずつずれ始めました。
自分がやりがいを感じていた仕事から外れ、グループ会社に出向することにもなりました。
これから自分は、何を大切にして働いていけばいいのか。
人生の軸をどこに置けばいいのか。
そんなことを考えるようになり、パーソナルコーチングを受けることにしました。
コーチングを通じて気づいたのは、僕にとって本当に大切なのは、仕事での評価や肩書きだけではなく、「家族とどう生きるか」だということでした。
ちょうどその頃、妻が二人目の子どもを出産した際に、体調を大きく崩しました。
そのとき僕は、当時としてはまだ珍しかった育児休職を取りました。
そして、家族との時間や、家庭を大切にする働き方について、深く考えるようになりました。
その後、より家庭を尊重した働き方を実現したいと思い、会社を辞めました。
2007年に独立し、コーチ、研修講師として活動を始めました。
家族を大切にしたいのに、夫婦関係はうまくいかなかった
家族を大切にしたい。
そう思って会社を辞め、独立までしました。
けれども、だからといって夫婦関係がすぐに良くなったわけではありませんでした。
むしろ、僕と妻の関係は、長い間、とても苦しいものでした。
妻には、幼少期からのつらい経験がありました。
家族の中で安心して甘えたり、自分の気持ちをそのまま受け止めてもらったりする経験が、十分ではなかったのだと思います。
その影響もあって、僕が何かを伝えようとすると、妻は「責められている」と感じることがありました。
僕としては、ただ話し合いたいだけ。
少し困っていることを伝えたいだけ。
これからどうしたらよいか、一緒に考えたいだけ。
けれども、妻にはそれが「否定された」「責められた」と伝わってしまうことがありました。
すると、妻は強く反応する。
僕はそれに対して、正論で返そうとする。
妻はますます「分かってもらえない」と感じる。
僕も「どうして分かってくれないんだ」と身構える。
そんなやり取りを、何度も繰り返していました。
ときには、人格を否定されたように感じる言葉を向けられることもありました。
僕自身も深く傷つきました。
怒りもありました。
情けなさもありました。
「もう離婚した方が楽なのではないか」と考えたことも、一度や二度ではありません。
ただ一方で、妻との関係をよくしたいという思いも、完全には捨てられませんでした。
子どものためにも、できれば離婚は避けたい。
でも、このままの関係を続けるのも苦しい。
妻を大切にしたいのに、どう関わればよいのか分からない。
そんな出口の見えない状態が続いていました。
カウンセリングとの出会い
そんなとき、ご縁があり、僕のカウンセリングの師である野口嘉則さんのカウンセリングを受けることになりました。
正直に言うと、僕はもともと、プライドが高く、人に弱みを見せたり、誰かに頼ったりすることが苦手でした。
夫婦関係の悩みも、誰かに話すのは恥ずかしいことだと思っていました。
「こんなことを話して、どう思われるだろう」
「情けない夫だと思われるのではないか」
「自分にも悪いところがあると言われるのではないか」
そんな不安もありました。
けれども、カウンセリングの場で、野口さんは僕の話を丁寧に聴いてくださいました。
妻との関わりで感じていた苦しさ。
怒り。
情けなさ。
恥ずかしさ。
本当は誰にも言えなかった孤独感。
そうした感情を、ひとつひとつ受け止めてもらいました。
その時間の中で、僕は少しずつ、自分がどれほど傷ついていたのかに気づいていきました。
同時に、自分が妻に対して、どう身構え、どう反応し、どう関係をこじらせていたのかにも気づいていきました。
カウンセリングを受ける前の僕は、どこかで「妻が変われば、この関係はよくなる」と思っていたのだと思います。
でも、カウンセリングを通じて、少しずつ見え方が変わりました。
妻が悪い。
自分が悪い。
そういう見方だけでは、この関係は変わらないのだと気づきました。
僕が正論で返すほど、妻は傷つく。
妻が強く反応するほど、僕は身構える。
僕が身構えるほど、妻はさらに分かってもらえないと感じる。
二人の間に、同じことを繰り返すパターンができていたのです。
自分の心の土台が整うと、関わり方が変わっていった
カウンセリングの中で、僕は何度も、自分の気持ちを受け止めてもらいました。
どんな自分を出しても、否定されずに聴いてもらえる。
弱さを見せても、恥ずかしい気持ちを話しても、そのまま受け止めてもらえる。
その体験は、僕にとってとても大きなものでした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、僕はその中で、「自分はこのままで生きていていいのだ」と感じられるようになりました。
自分の心の土台が少しずつ整っていくと、妻の言動に対する受け止め方も変わっていきました。
以前なら、妻の強い言葉にすぐ反応していました。
責められたと感じると、正論で返したくなりました。
自分を守るために、相手を言い負かそうとしていたのだと思います。
でも、少しずつ、妻の言葉の奥にあるものを見られるようになっていきました。
怒りの奥に、不安があるのかもしれない。
攻撃的な言葉の奥に、「分かってほしい」という気持ちがあるのかもしれない。
強い反応の奥に、これ以上傷つきたくないという怖さがあるのかもしれない。
そう思えるようになると、僕の関わり方も変わっていきました。
妻の話を、初めて本当に聴けた日
あるとき、妻がふとした拍子に、幼い頃のつらかった体験を語り出したことがありました。
それまでの僕であれば、途中で助言をしたり、解決策を言ったり、あるいは自分の意見を挟んでいたかもしれません。
でも、そのときは違いました。
僕自身がカウンセリングでしてもらったように、ただ、受容と共感をもって、妻の話を聴きました。
妻は涙を流しながら、語り続けました。
そして最後に、こう言ってくれました。
「話を聞いてくれてありがとう」
その言葉を聞いたとき、僕は、夫婦関係が変わるとはこういうことなのかもしれないと感じました。
相手を変えようと説得するのではなく、まず、相手の内側で何が起きているのかを理解しようとする。
同時に、自分自身の傷つきや苦しさもなかったことにしない。
その両方があって、初めて関係は少しずつ動いていくのだと思いました。
今の夫婦関係について
もちろん、今でもケンカはします。
意見が合わないこともあります。
感情的になることもあります。
激しいやり取りになることも、まったくないわけではありません。
ただ、以前のように泥沼化することは少なくなりました。
言い合いになっても、どこかで立ち止まれる。
お互いに落ち着いたあとで、修復できる。
「本当は何に傷ついたのか」「何を分かってほしかったのか」を、少しずつ言葉にできる。
そんな関係に変わっていきました。
日常の小さなやり取りの中で、妻から大切にされていると感じる場面も増えました。
根っこの部分で、太いきずなが育ってきた。
そんな感覚があります。
その感覚を味わうと、他のどんな経験よりも、「生きていてよかった」と感じることがあります。
だからこそ僕は、夫婦関係は変わることがあると信じています。
「もう変わらない」と思っている状況でも、変えられることがある。
そのことを、僕自身の経験から感じています。
なぜ、夫婦関係を専門に扱っているのか
僕が夫婦関係を専門に扱おうと思った背景には、自分自身の経験があります。
夫婦関係が苦しいと、人生全体が重たくなります。
仕事で成果を出しても、家に帰るのがつらい。
子どもの前では普通に振る舞っていても、心の中は疲れ切っている。
誰にも相談できず、「自分さえ我慢すればいい」と抱え込んでしまう。
そんな状態が続くと、人は本来の力を発揮しにくくなります。
逆に、夫婦関係が少しずつでも安定してくると、心の土台が整ってきます。
安心して家にいられる。
自分の気持ちを言葉にできる。
相手の気持ちにも、少し余裕をもって耳を傾けられる。
その変化は、本人だけでなく、子どもや家族全体にも影響していきます。
もう一つ、僕にとって大きかったのが、ハーバード成人発達研究との出会いです。
この研究は、長期にわたって人の幸福と健康に関わる要因を調査してきたものとして知られています。
その研究から示されている大切なメッセージは、私たちの幸福や健康にとって、身近な人との良好な関係がとても大切だということです。
どれだけ仕事で成功しても、どれだけお金や名声を得ても、身近な人との関係が冷え切っていると、心から満たされた人生とは感じにくい。
僕自身、以前からそう感じていました。
その思いが、自分の経験だけでなく、研究の面からも裏づけられたように感じました。
離婚が珍しくない時代です。
また、離婚には至らなくても、見た目には普通に生活しながら、関係が冷え切っている夫婦も少なくありません。
人生100年時代と言われる今、パートナーと共に過ごす時間は、これまで以上に長くなっています。
だからこそ、夫婦関係を見直すことは、その人の人生全体に深く関わるテーマだと思っています。
カウンセリングで大切にしていること
僕のカウンセリングでは、どちらか一方を責めることはしません。
「夫が悪い」
「妻が悪い」
「あなたが我慢すればいい」
「相手を変えればいい」
そういう見方だけでは、夫婦関係はなかなか変わりません。
大切なのは、二人の間で何が繰り返されているのかを見ることです。
責めるほど、相手が黙る。
黙られるほど、さらに責めたくなる。
謝っても、その場は収まるけれど、また同じことが起きる。
分かってほしくて伝えているのに、相手には攻撃として届いてしまう。
こうしたやり取りのパターンを整理し、どこに変化の糸口があるのかを一緒に見ていきます。
また、表面的な言葉だけではなく、その奥にある気持ちも大切にしています。
怒りの奥にある寂しさ。
沈黙の奥にある怖さ。
正論の奥にある焦り。
諦めの奥にある、本当は分かってほしかった気持ち。
そうしたものを丁寧に扱いながら、関係を少しずつ動かしていくことを目指します。
カウンセリングを通じて
現在、僕は夫婦関係に悩む方の心の支えとなりたいと思い、noteでの情報発信と、オンラインでのカウンセリングを行っています。
カウンセリングを重ねる中で、次のような変化が生まれることがあります。
どうしようもないと感じていた夫婦関係の悩みが、少しずつ整理されてくる
我慢するのでも、相手をコントロールするのでもなく、自分の気持ちを落ち着いて伝えやすくなる
パートナーの言動に振り回されにくくなり、心の余裕を保ちながら関われるようになる
相手の言葉や態度の奥にある気持ちに、少しずつ目を向けられるようになる
自分自身の傷つきや本音にも気づき、自分を大切にしながら関係を考えられるようになる
夫婦のやり取りのパターンが変わり、同じことでぶつかることが減ってくる
夫婦それぞれの心の状態が安定してくると、家庭全体にも変化が生まれます。
子どもが親の顔色をうかがいすぎず、子どもらしく過ごしやすくなる。
家庭の中に安心感が戻ってくる。
仕事や自分のやりたいことにも、以前より力を注ぎやすくなる。
夫婦関係を見直すことは、単に二人だけの問題ではありません。
家族全体の空気を変え、人生の土台を整えていくことにもつながると、僕は考えています。
一人で抱え込んでいる方へ
夫婦関係の悩みは、なかなか人に話しにくいものです。
友人に話せば、相手の肩を持たれるかもしれない。
親に話せば、心配をかけてしまうかもしれない。
職場では、もちろん話しにくい。
そもそも、自分でも何に悩んでいるのか、うまく言葉にできない。
そんな方も多いと思います。
でも、一人で抱え続けていると、夫婦関係の悩みはどんどん大きく見えてきます。
誰かに話すことで、少し距離を置いて見られるようになることがあります。
そして、関係を動かすための小さな一歩が見えてくることがあります。
もし今、夫婦のことで一人で抱えていることがあれば、一度話してみませんか。
無料相談では、現在の状況を簡単にお聞きした上で、個人セッションがよいか、カップルセッションがよいか、どのように進めるのがよさそうかをご案内します。
「カウンセリングに行くほどのことか分からない」
「一人で相談してもよいのか迷っている」
「夫婦で受けた方がよいのか、自分だけで受けた方がよいのか分からない」
そのような方も、まずはお気軽にご相談ください。
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