かが・のと百物語(14)夏だ!北陸河童祭り(後編)~追え歴史!カッパのアイスは傷に効く~/峰守ひろかず
まだまだ暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。こう暑いと水に浸かったりアイスを食べたりしたくなりますね。
というわけで今回も水の妖怪の代表格である河童と、その河童が授けてくれた「アイス」にまつわる話です。
なお、今回の副題「追え歴史!カッパのアイスは傷に効く~」は「仮面ライダー(新)」第40話「追え隼人!カッパの皿が空を飛ぶ」のパロディです。気付いてもらえないと思うので自分で言います。
さて、河童のアイスとは何で、どこに伝わっているのか?
今回の話の始まりは、「金沢の奥座敷」として知られる温泉街・湯涌です。アニメ「花咲くいろは」の舞台のモデルとなった土地なので、これを連載しているメンバーシップ企画の運営者であるparubooksさんともご縁の深いアニメ制作会社であるところのピーエーワークスさんのファンにはお馴染みかと思います。
ここの温泉はシロサギが見つけたとされており、古くは昭和二年に刊行された地誌にもしっかり記載されております。
湯涌温泉。湯涌谷村湯涌の南方にありて、湯涌川の西岸に接す。泉質亞爾加里泉にして、摂氏四十一度を有し、養老二年白鷺の脚を洗ふを見て発見せりと傳へ、舊藩主前田氏は時々金穀を以て補助する所ありき。
河童のアイスが伝わっているのは、湯涌温泉からさらに奥に進んだ先、湯涌河内町と呼ばれる集落にある本山さんのお宅です。
ここでネタをばらしてしまいますが、今回取り上げるアイスは英語ではなく、アイスクリームの略称でもありません。じゃあ何なのか?
さて、この地区の本山政次氏宅では、いつの時代からか不明であるが、「アイスの玉」なるものが伝わっている。この「アイス」とは、煎じた液の呼称で、「玉」こそ河童が本山氏の先祖に渡したと言われるものである。この玉は、直径約二・五センチメートル位の大きさで、人の目にふれると効き目がなくなると言うことから、常時麻袋に入れて台所に吊してある。そして、袋がボロボロになった時も、玉を見ずに新しい袋に取替えるそうである。
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