ほくりく本屋めし #1 コメリ書房穴水店と雁月のカキフライ定食(前編)/佐藤実紀代
「ほくりく本屋めし」とは
こんにちは。福井県大野市を拠点に「HOSHIDO(ホシド)」という名前で編集業と本屋を営むサトウミキヨと申します。
私は、全国の本屋さんを巡ることが趣味です。本屋と言われる場所にひたすら訪れて、その地域の本を入手し、ほくほくすることを楽しみとしています。
本屋に巡ると、当然ですが、お腹が空きます。(キリッ)
各地の歴史や文化を本で学びながら、美味しいごはん(あるいはおやつ)でお腹を満たして五感で楽しむというのが、私の本屋巡りの醍醐味です。
今回は、特に北陸地方(福井・石川・富山)の本屋さんに絞り、てくてくもぐもぐした足取りをお伝えしたいと思います。
それでは、「ほくりく本屋めし」を、どうぞお楽しみください。

通路の違和感、牡蠣の発見
5月末日。書籍『受け継がれたローカル線 ~富山・石川・福井 北陸三県鉄道賛歌~』(絶賛販売中!!)の取材班の一人だった私は、のと鉄道の穴水駅に立っていた。
ざあざあと雨が降りしきる中、傘を開いたり閉じたりして、駅舎や車庫の間を移動しながら、私たちはのと鉄道の震災による被災状況などを取材した。
まだまだ至るところに地震の傷跡が散見し、建物が崩れた場所は立ち入り禁止のコーンが立っていたり、アスファルトが割れて砂利面がのぞいたりしており、それを縫うようにそろりそろりと歩いた。
ホームをつなぐ跨線歩道橋の階段をのぼり、線路の上を跨ぐ通路を歩いていた時のこと。通路の突き当たりに手洗い場があり、「飲食許可証」が貼ってあることに気づいた。

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