見出し画像

#222 ベテランほど話を聞かない

ここ10年、教員にとって難しい時代を迎えています。児童の多様化、価値観の多様化、時代の要請の変化などなど。そのため、これまでの指導が通用しない場面が増えています。また。現在の学習指導要領による目指す児童像の変更は、これまでの教育観を大きく変えることを求められました。(とりあえず、勉強できればいい。はダメ!)

アンラーン

そこで、僕たち教員に必要なのが、「アンラーン」です。

アンラーンとは、学びの否定(=学ばない)ではなく、これまでに学んだ知識や身につけた技術を振り返り、さらなる学びや成長につながる形に整理し直すプロセスです。

学びによる知識や経験をよりよく活かし、新たな時代においても活躍し続けるための、とても重要なステップなのです。

思考のクセ

なぜアンラーンなのか?それは、僕たちには、仕事において身に付けた「思考のクセ」があるからです。この思考のクセを取り除くためにアンラーンするのです。

「言うことを聞かない子は、厳しく指導すればいい。」
「子どもは褒めれば満足する。」
など、パターン化した指導法は、正に「思考のクセ」の一つでしょう。

また、全体でそろえないといけない、失敗しないように事前指導を徹底する、なども「思考のクセ」ですね。

この「思考のクセ」のおかげで、スムーズに物事が進めることができているとも言えます。判断基準になっている場合、深く考えることなく進められますからね。

当たり前が通用しない現場

でも、ひとたび環境が変わると、子どもが変わると、保護者が変わると、これまでのパターンが通用しなくなってしまいます。パターン化された「思考のクセ」が、柔軟な発想の妨げになり、他責に走ってしまいます。「今の子は・・・」「今の親は・・・」などと。

ベテランほど話を聞かない

アンラーンを実践するために大事にしていることがあります。
人の話を最後までちゃんと聞く。
僕自身、経験を積むことで、人の話を最後まで聞かなくても、予想できるようになってきました。「あ~、あのパターンの話ね。」といった具合です。

これが良くない!

分かった気になったり、決めつけたりしているということです。これでは、せっかく新しい知見を得らえるチャンスを生かせません。結果として、学ぶ機会を失ったり、学ぶスピードが遅くなったりします。

まずは、人の話を最後まで聞く。そこに新たな学びが含まれているかもしれません。日々、新たな学びを加え、自分の知見を更新する、「アンラーン」こそ、今の教員に求められている姿勢だと感じます。
 
 

いいなと思ったら応援しよう!