「たった一言で部下が変わった」明日の朝から試せる5つのアクション◆現場で効果実証済みの声かけ
◆声かけひとつで部下の表情が変わる瞬間を見たことがありますか?
以前、女性メンバーのやる気を引き出す
基本的なアクションについてお話した
ことがあります。
今回はさらに一歩踏み込んで、
「実際にどんな場面で、どう声をかける
のか」を具体的にご紹介します。
ぼくが20年以上の管理職経験の中で、
実際に試して効果があったもの、部下から
「あの一言が嬉しかった」と後から聞いた
ものばかりです。
朝のミーティング、昼休み前のちょっと
した会話、退勤時の一言。
日常の何気ない瞬間に、やる気のスイッチは隠れています。
◆アクション①:朝の挨拶で「昨日の残り」に触れる
月曜日の朝、いつものように
「おはようございます」と声をかけた後、
こう続けます。
「先週頼んだ資料、何か考えてくれた?
無理だったら今週中でいいから」
これは実際に、ぼくが月曜の朝によく使う
声かけです。
たったこれだけで、部下は「ちゃんと自分の仕事を覚えていてくれている」と感じます。
実例〉
ある日、入社3年目の女性メンバーが
こう言ってくれました。「藤井さん、
私が担当している仕事を細かく把握して
くれていて安心します」と。
彼女は以前、前任の上司から「で、あれどうなった?」と突然聞かれることが多く、
「何の話?」と戸惑うことがあった
そうです。
朝の一言で、部下は「見守られている」と
いう安心感と「期待されている」という
緊張感の両方を感じることができます。
◆アクション②:ランチ前に「進捗」ではなく「困りごと」を聞く
11時半頃、デスクを回りながらこう声を
かけます。
「○○さん、午前中どうだった?
何か引っかかってることない?」
この声かけのポイントは、「進捗どう?」
ではなく「困りごとはない?」と聞くこと。
進捗を聞かれると、部下は「まだできて
いません」と報告しなければならず、
プレッシャーを感じます。
でも困りごとを聞かれると、「実は○○の
データの見方が分からなくて」と素直に
相談しやすくなります。
実例〉
ある女性部下が、データの集計方法で悩んでいたのですが、「まだできていません」と
言えず黙っていたことがありました。
でもこの一言をきっかけに相談してくれて、午後には解決できました。
彼女はその日の退勤時に「助かりました。
午後からスッキリした気持ちで取り組め
ました」と笑顔。
上司冥利に尽きますね。
◆アクション③:会議後に「あなたの発言」について話す
会議が終わった直後、部屋を出る前に
こう声をかけます。
「さっきの○○さんの意見、的確だったね。あの視点は私も気づいてなかった」
会議中に発言することは、特に若手や
女性メンバーにとって勇気がいることです。
その勇気に対して、すぐにフィードバックを返すことで、「発言してよかった」という
実感が生まれます。
実例〉
以前、入社2年目の女性社員が初めて会議で意見を述べた時のことです。
彼女は緊張で声が震えていました。
会議後すぐに「○○さん、よく言ってくれたね。あの指摘がなかったら、このプロジェクト、後で困ってたと思う」と伝えました。
彼女の表情がパッと明るくなり、
「勇気を出して発言してよかったです。」
と言ってくれました。
それ以降、彼女は会議でも積極的に発言するようになり、今ではチームのムードメーカーです。
若手の成長が、手に取るようにわかると、
チームの雰囲気があがります。
◆アクション④:他部署との打ち合わせに同行させて「紹介」する
ぼくは月に1回程度、チームのメンバーを
他部署とのミーティングに連れて行きます。
そして冒頭で、こう紹介します。
「今日は、うちのチームで○○を担当している○○さんに来てもらいました。
データ分析がとても丁寧で、いつも助け
られています」
部下は、上司が自分のことを他部署の人に
どう紹介するかで、「自分がどう評価されているか」を知ります。
実例〉
ある時、経理部との打ち合わせに同行させた女性メンバーがいました。
ぼくが彼女を「数字のミスが本当に少なくて信頼できる」と紹介したところ、経理部の
方も「そうなんですね、ぜひ今度相談させてください」と言ってくれました。
ミーティング後、彼女は「自分の仕事が
ちゃんと評価されていると初めて実感しま
した」と目を潤ませて話してくれました。
嬉しいの一言です。
◆アクション⑤:定時退社の日に「今日は定時で帰ろう」と先に言う
メンバーがちょうど定時で帰れそうな日、
定時30分前にこう声をかけます。
「○○さん、今日の仕事は順調そうだね。
定時で上がってね。お疲れさま。」
これは部下に「罪悪感なく帰っていい」
という許可を与える言葉です。
多くの社員は、「まだ上司が残っているから帰りづらい」と感じています。
特に女性メンバーは、周りの目を気にして
残業してしまうことも少なくありません。
実例〉
以前、毎日遅くまで残っている女性メンバーがいました。
ぼくが「明日は定時で帰りなよ」と声をかけたところ、「実は最近疲れていて…でも帰りにくくて」とポツリと話してくれました。
それ以来、定時で帰れる日は積極的に
声をかけるようにしています。
「メリハリをつけて働いていいんだ」
という安心感が、翌日以降のやる気に
つながります。
◆明日の朝、最初の一言から始めてみませんか?
これらのアクションに共通しているのは、「タイミング」と「具体性」です。
朝、昼前、会議後、退勤時といった、
日常の中の小さな瞬間を逃さずに、部下一人ひとりに向けた具体的な言葉をかける。
それだけで、職場の空気は変わります。
ぼく自身、指示命令型で失敗した経験があるからこそ、こうした小さな積み重ねの大切さを痛感しています。
部下は、
「見てくれている」
「信頼されている」
「大切にされている」
と感じた時、自然とやる気が湧いてきます。
どれもすぐに行動可能なものばかりです。
明日からぜひ、一つでも試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
職場に変化があったら、コメントで教えてくださいね。
