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書き続けるためのコツについて

書くことは簡単だ。

ペンを握って、紙に向かえばいい。あるいは、キーボードを叩けばいい。
最初の一行さえ書いてしまえば、あとは流れに任せればいい。

少なくとも、始めるときはそれでいい。

でも、続けることは違う。まったく別の話だ。

私の知り合いに、才能あふれる書き手がいた。文章は美しく、構成も見事で、誰もが「この人は大成する」と思っていた。

でも彼女は3年で筆を折った。

理由を聞くと、疲れ果てたような顔で「もう何も書けなくなった」とつぶやいていた。

彼女だけじゃない。

輝かしいデビューを飾った新人作家が、2作目を出せずに消えていく。
人気ブロガーが突然更新を止める。
SNSで注目を集めていたインフルエンサーが、ある日を境に沈黙する。

まるで行進する部隊から、一人また一人と脱落していく光景のようだ。最初は勇ましく歩いていたのに、気がつけば列がまばらになっている。

なぜこんなことが起きるのか。よくある理由の一つが「批判」である。

書くという行為は、想像以上に過酷な戦いだ。ようやく一冊の本を書き上げた後には、批評という弾丸が飛んでくる。

たとえば、Amazonのカスタマーレビュー。私の場合は肯定的なレビューがほとんどだが、批判的なものも少なからずある。そして、批判的なものほど胸に刺さるし、忘れられない。

「期待していたのと違う」「前の方が良かった」「読後に残るものが少ない」

批判的な感想を書いている読者の方々に悪意がないことくらい、もちろん重々承知している。

このような方々は、大切なお金で本を買い、最後まで読んでくれた読者だ。時間を使って、感想を書いてくれた読者だ。

批判は確かに痛い。でも、その痛みの中に、成長の芽が隠れていることもある。「説明不足」と言われれば、次はもっと丁寧に書こうと思える。「感情が伝わらない」と言われれば、もっと率直に書こうと思える。

もちろん、すべての批判を受け入れる必要はない。明らかな悪意や、的外れな指摘は聞き流していい。でも、どこかに一片の真実が含まれているなら、それは思わぬ宝物かもしれない。

私は批判をそのように受け止めて、その後の執筆活動に役立てている。
でも、そのような批判で自信をなくし、筆が止まってしまう書き手は多い。
作家やライターという人種は、ナイーブな性格の持ち主が多いからなのかもしれない。

そして時には、批判よりもっと残酷な無関心という仕打ちが待っている。
そう、自分が熱を注いで書き上げた文章が、誰の目にも止まらない場合だ。

誰も読まない。誰も反応しない。
まるで空っぽのホールで演奏するミュージシャンのような気分だ。

そんな状況の中で書き続けるのは、本当に辛い。

読んでくれる人が誰もいないのに、それでも書き続けるモチベーションを保つ難しさ。このことを、多くの書き手がわかってくれることだろう。

もちろん、書くのをやめてしまう理由は、批判や無視だけではない。

「鬱っぽくなり頭の中で文章を作れなくなった」
「なぜか以前のようなキレのある文章を書けなくなった」
「自分の文章のレベルが上がらない気がする」

そういった「内的」な理由で筆がぱったり止まり、数ヶ月、1年、数年と、書けなくなってしまう人も多い。

ブランクが長くなればなるほど、書くことを再開するのが怖くなってくる。
そして、もう書かなくなってしまう。

幸いなことに、私は作家という立場になってから、コンスタントに書き続けられている。もちろん、何も書きたくなくなる時期も訪れるが、1週間以上何も書かない、なんてことはない。

「さまざまな批判を受け、ストレスを感じながらも、なぜ自分はずっと書き続けていられるのだろうか?」

自己分析してみたところ、書き続けるためのコツがわかった。

そのコツは、大きく4つある。ここからは、書き続けるための、その4つのコツを話そう。

まず、第一のコツ。それは––

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