気球商団少年記(上)
足を太い縄に絡ませて、少年は逆さまにぶら下がっています。彼の顔のすぐそばを、海面がものすごい早さで滑ってゆき、汐水が少年の顔を時おり濡らします。
少年は、必死の形相で海中に手を突っ込みました。すると、その腕からは、航跡のように白い波が生まれ、ずんざばざざばざ と、水の音がいたします。どうやら、少年は、海中のなにかを掴もうとしているようですね。すごい早さで動いているみので、海に手を入れるだけでもかなり大変そうです。真っ赤な顔で歯を食いしばり、手も足もぷるぷると震えています。少年は、12才にしてはたくましい体つきです。でも、幼さのまだまだのこる子供です。
この船、猟漁船の船長は腕を組んで彼を見ながら、渋烏賊を生で噛んでしまった時のような顔をしています。「やっぱりまだ少し早かったかなぁ…」と思っているようです。まわりの大人たちも、不安そうにちらちらと猟漁船長と少年を交互に見ています。
すると、少年が大声で叫びました!!
「っっっとったぁああああああああああ!!!!」
きらきらと嬉しそうな顔の少年の手には、縄が握られています。猟漁船長、四つ切りにした蜜檸檬のように口を、にんまりと開きます。
「よし!でかしたっ!
右うう舷!
左ああ舷!!
両よぉ舷、とどおおめおけええええ!」
猟漁船長が、そう掛け声をかけると、少年の反対側の右舷側の若い猟漁師が、すでに掴んでいた海中の縄を、手際よく足元の太い縄に結び、叫ぶのでございました。
「かあああああしこおおおおお!とどおおおおめええええ!」
船長は左舷側の少年を見つめます。次は少年の番です。
すると少年も手際よく、手に持った縄を、太い縄に結び、船長を見ながら嬉しそうに叫ぶのでありました。
「かあああしこおおおおおおお!とどおおおおおおおおおおおめええぇつ!!」
船長は彼に向けて頷き、親指を突きだします。少年も同じように親指をつきだそうとしましたが、勢い余って足の力が抜けて、海にずり落ちそうになり、慌てて太い縄に抱きつき、ふぅ、と安心した吐息を漏らします。
船長、それを見て少しだけ笑って、片手を高くあげ、そうして大声で号令をかけました。
「抜うううう錨ううううぅ!」
錨をあげよ、との号令です。
すると、
ががごんっ
ががっ
がががっ
ががががががっ
と、男たちが大きな十字型のハンドルを回し、海のなかに沈めていた錨を引き上げます。
この船の錨は、普通の船の錨のように金属で出来てはおらず、眠り鯨の丈夫な骨盤を削り、傘のような形にした錨です。眠り鯨の骨盤の錨は、海中で水の抵抗を受け続け、船を海面に停留させます。その錨が、
ががごんっ
と音をたてて海中から船内に収納されました。
「ばあああつびょおおおう!すみぃっ!」
ハンドルを回していた男たちがそう叫ぶと、船長が空を指差し、また号令をかけました。
「浮上!! 5秒前!4!3!2! 浮上!!」
船体が軋む音が船のあらゆるところから聞こえてきて、
ぐらりっ
と船体が揺れたかと思うと、音がなにもしなくなり、船速がぐんと一気に増して、風が強くなりました。
船体が、上昇してゆきます。
この船は船の上に丸い気球のついた、気球船なのです。
右舷と左舷に繋がれた縄が水しぶきを滴らせ、引き上げられてゆきます。猟漁船の側面に住み着いている海雀たちが、獲物の匂いを察知して興奮したのか、
ぴちゅーん!
ぴちゅーん!
と、飛び立ちながら鳴き声をあげています。
縄が海面がら引き上げられると、やがて大きな網が出現します。
その網のなかには、大小の様々な魚たちが跳ね、日の光を浴び、きらきらと輝いておりました。
猟漁船の乗組員たちは、その魚たちを見て、うおおおおおおおおおお!と歓声をあげております。少年も同じように声をあげ、綱にしがみついたまま、船長を見上げ、よしっ!というように拳を握りしめました。すると船長は少年を指差しながら、にんまりして、何度も頷きます。
彼の初仕事は、どうやらとってもうまくいったようですね。
猟漁船は、網を船内に引き込みながら、どんどんと上昇してゆきます。そしてよく見ればこの船も、太い縄で上空へと繋がっていますね。しかし、縄の先は雲で遮られ、見えません。縄は雲の上の“何か”に、続いているようです。
猟漁船は、みるみるうちに上昇し、雲を突き破り、雲の上を、まるで海上を進むように航行します。
おや?さらに上空には、V字型に飛行する鳥の群れのようなものがございます。そしてその群れの最後尾に、猟漁船の縄が繋がっていますね。
猟漁船はさらにぐんぐんと群れの方へ上昇してゆきます。それに呼応するように、V字型の鳥の群れのようなものも、ぐんぐんと下降して参りました。
あ!よく見ると、V字型の鳥の群れのようなものは、鳥の群れではありません!羽ばたいていないからです。羽ばたかずに飛べる生き物なんて聞いたことがありませんね。
さらによおく目を凝らすと、群れの正体が見えてきました。
気球船です!
群れの正体は気球船!
丸型や、四角型や楕円型のたくさんの気球!そして様々な色の気球が、太い縄で繋がれ、V字型に飛行しています。猟漁船はその気球船団に合流しようとしているのです。
猟漁船内では、気球船団との太い係留縄の巻き取り作業と、捕獲した魚たちの選別作業、解体作業が、同時進行で行われています。
魚が跳ねて、掛け声が響いて、巻き取り歌を男たちが歌って、海雀がぴちゅーん!と魚をくわえて船内を飛び回って、そして少年は早速、とれた魚の鱗を落とし、魚をさばいています。
さばいた魚のエラには、縄が通され、一本の縄に100匹ほどの魚が吊るされます。そしてその縄を何十本も船の後方から吊るしてから、上空の強い風に晒し、乾燥させるのです。
がこんがんがんっがちっ!
係留縄の巻き取りが完了し、船団に合流すると、あたりが一気に静かになりました。
前方を航行する船団の人々の笑い声や歌や楽器や会話の声が、猟漁船にまで響いてきます。どうやら船団は、お昼時のようです。
「おおおお!猟漁船長よ!だあいぶ大漁みてええじゃああねええかああ?ええええ?すっげえええなああああ?おい、ええええぇ??」
船団の最後尾の船から、のんびりとした声が聞こえてきました。
第2食堂船船長兼コック長です。彼が、休憩に甲板に出てきて、ふと目にした猟漁船の甲板を見て驚いているのです。
「そうだぜ!2食船長!20年に1度の大漁だ!」
「ほぉぉ!!!そうかそうかあぁあ!いつもおめえさんたちには苦労かけるねぇぇえ!ほれっ!!これは第2食船からの、おごりだよぉおおおお!」
第2食船長は、1度厨房に入り、麻の布でくるんだ大きな包みを、携行気球に結びつけて、手を離しました。
携行気球、略して“携気”は、気球から気球へ比較的軽いものを運ぶ機械です。ネジを回し、番号を入力すると、設定した番号の方向へとてもゆっくりと飛んでゆきます。
携気はゆっくりと進み、第2食船から、猟漁船へ届きました。
猟漁船長が包みを開けると、海梨のワインや、米パンや雲羊のソーセージやハムなどが、たっくさん入っていました。
「おおおい!お前ら!第2食堂船船長さまから、またまたまたまた差し入れいただいてるぞ!!!こういう時はどうするんだっけかあ?」
猟漁船長が大声で言うと、あちこちで歓声があがって、男たちが決まり文句のようなものを唱和いたしました。
「ありがたくおいしく頂戴し!!!今日は第2食堂船で家族で食事をいたしまあす!!!!!!」
猟漁船長が、第2食船長に笑いかけると、第2食船長は嬉しそうに男たちに返事をしました。
「来るのは良いけどなあ、一気に来店してくれるなよぉ、順番に頼むよぉおお。今日もおいしい料理つくるからねぇぇ、サービスするから、みんなおいでなああああ」
男たちは大きく拍手をします。
声を出さずに離れた場所とやりとりをするとき、返事が「イエス」の場合は拍手をしてその意思を伝えるのです。ほかには、気球から離れるときにお互いに拍手したりすることもあります。第2食船長も、拍手をして、猟漁船長に手をあげて厨房に入ってゆきました。
猟漁船長は、船から縄はしごを昇り、気球の上のカウチに腰掛け、やがてそこに寝そべり、空を見上げました。
雲の上を航行しているので、もちろん空に雲はありません。何にも遮られるもののない太陽の光が降り注ぐ音が、そよ風と共に聞こえてきそうです。
空を見上げる猟漁船長の視界に、少年の顔が入ってきました。猟漁船長を、笑顔で覗き込んでいます。
先ほど、縄を掴んだ少年です。
「猟漁船長、ど!どうだった?ちゃんと見てた?!」
「ああ、もちろん見てたさ。点数で言えば4点ってとこだな」
「え!?た、たった4点!!?そ、そっかぁ…」
少年はしゅんとした顔をしますが、船長はにやりとして、帽子を目深にかぶり、目を覆います。仕事後の昼寝をするのでしょう。その格好のまま、猟漁船長は言いました。
「5点満点中、4点だ。さ、下の米パンとハムとソーセージも持ってけ、あと背中に隠してるオウム鯛2匹も、くれてやるよ」
少年は、嬉しそうな顔になって、そしてさらに嬉しそうな顔になって、そして貰う許可をとろうとした魚のことがばれていて、恥ずかしくなって、それでもやっぱり嬉しくなって、ひとつ跳んでから猟漁船長にお礼を言いました。
「やったぁ!ありがとう!!次もおれ、頑張るから!あ!実はパンとソーセージ、もうもらっちゃった!!あ、あと、オウム鯛は3匹だけど!いい?」
猟漁船長は口の端でにやりと笑って、少年を追い払うように、しっし、としました。いいぞ、もってけ、という意味でしょうね。
「あ!ありがとうございました!よし、じゃあルカ、行こ!」
少年はペコリと頭を下げて、背中に向けて話しかけました。先ほどまでは背負っていなかった檸檬クリーム色のバックパックのようなものを背負っています。
檸檬クリーム色のバックパックのようなものが、まばたきをして、
きゅぷんっ!
と返事をしました。
まばたきと言っても、蛙色の瞳が大小で8個あります。生き物?のようです。背中に背負う生き物でしょうか?
よく見てみましょう。
八本の固い手足。
空苺のようなぷりっとしたお尻。
くりくりとしたきれいな蛙色の目。
どうやら、虫?のようですね。
あ!わかりました!蜘蛛です!
少年の背中に、バックパックほどの大きさの蜘蛛がしっかりとしがみついているのです。
この子は、まるで雲のように軽いのに、1本に大人が数人ぶらさがってもちぎれない糸を吐き出す、「雲蜘蛛」です。
この船団の中では雲蜘蛛が何匹も飼育されています。繊維をとって販売するのです。けれども、少年の背中の雲蜘蛛は、飼育されている雲蜘蛛とは少し違うようですね。名前も呼ばれていましたし。
ルカと呼ばれた雲蜘蛛は、少年の指示を待ち、くりくりと輝く瞳をぱちぱちさせて、おしりをぷりぷり振っています。
「じゃあルカ、第一食堂船のおねえさんにさ、この前のスープのお返しにオウム鯛を届けるから、ここから第1食堂船までいける?あっちだよ!」
少年が遠くの空を指差します。
今少年たちがいるのは、第2食堂船の最後尾。V字型の右側の最後尾です。そして少年が指差しているのは、同じくV字型の最後尾の第1食堂船。距離にしたら、200メートルくらいはあります。
ルカは目を細めて第1食堂船の方角を見て、首をかしげますが、とつぜん、足を踏ん張って
ぷりぷりぷりぷりぷりぷりぷりっ!!
とお尻を激しく動かし始めました。
少年は、腰を下げ、肩の辺りのルカの前足を掴み、わくわくした顔をしています。
猟漁船の船長が、「第1食堂船」という単語に反応して、目をつむったまま声をかけました。
ぴしゅうううううんっ
「おい、いくらなんでも200メートル離れたあっちの船に糸掛けは無理だ。落ちたらどうすんだ、やめとけ。
ちゃんと縄ばしご使って、ちゃあんと歩いていけ。
おい、横着はいけねえんだ。お前のいいところも悪いところも、その横着というか、その勇気というか、まあ父ちゃんに似たんだろうが、まあ、いくらなんでも第1食堂船まで、糸が掛かるわけはねえ。
やめとけ……おい、聞いてんのか?」
猟漁船長が声をかけても返事がありません。
猟漁船長、目を真ん丸にして、まさかっ!と言って飛び起きました。
けれどもそこには少年の姿はありません。落ちたのか!!!!!?と思って慌てて下を見ましたが、少年はいません。
200メートル先の第1食堂船を見ると、少年が着地するのが見えました。
「あ、あいつ、無茶しやがるぜ…!父親にそっくりだ!!」
そう言って、猟漁船長は、がわははははは!と笑いました。
ぷりぷりぷりぷりぷりぷりぷりっ!!とお尻を振ったルカは、上空に糸を、
ぷしゅううううううんっ!
と吐き出しました。先端に粘着質の糸玉を作り、それを射出して1食船に着弾させました。
すぐに、
しゅるるるるるるるるるるっ!
と糸を巻き取り、200メートルを、
びゅばぼんっ!!
と一瞬で移動します。
着地の瞬間には、糸玉をいくつか逆噴射して、着地の衝撃を緩めます。
んもわんっ
少年は第1食船の気球の部分に着地しました。
「さっすが、ルカ」
ルカの顎の下を掻いてやると、ルカは目をぱちくりきらきらさせています。
喜んでいるようですね。
様々な気球が寄り集まった、この気球船団。
正式名称を『気球商団』と申します。
気球商団は、100ほどの気球の集合体で成り立っています。
一番大きな気球船は、先頭を走る『商団船』で全長が120メートルほど。
一番小さいもので、5メートルほど。
気球商団には、図書船 理容船 食料船 衣類船 医院船 農業船 畜産船 衛生船 宿泊船 ワイナリー船 食堂船 体育船 貯水船 そして、空賊との戦闘を行う防衛船などの『目的船』が連結されており、目的船に付随するように、家にあたる『生活船』がたくさん係留しています。
それぞれの目的船は丈夫な縄はしごがかかっていて、人々はそこを渡って行き来します。
気球商団は、50年かけてこの星を一周します。それぞれの契約している国々に停泊、または係留し、さまざまな国の人々と貿易をするのです。
主な取引商品は、商団内で飼育している雲羊の洋綿や、さきほどの雲蜘蛛の蜘蛛糸です。
それらの高級繊維と、その国の物品を交換し、様々な国に売り歩いています。
たとえば、先程の漁で釣り上げた大量の魚たちは乾燥させ、海のない国で交換します。海のない国での海産物は大変高価なので、金と交換できることもあります。
気球商団は、600年以上も、そのようにしてこの星を周り、商売をしてきました。
商売で成り立っている『国』のようなものなので、相手の国はお客様です。なので、気球商団の子どもたちは、小さい頃から接客の基礎のようなものを学びます。
『接する相手を、やさしいやさしい神様だと思うと、ぼくたちはどういう顔つきになるかな?』
『ものを交換してくれた人に、どんな風に接したら、もう一度この人にあいたいなあって、おもえるかな?』
『同じように、商団の中のひとたちも、お客様だと思ったら、毎朝どんなございさつをしたらいいでしょうか』
気球商団は、いわば空に浮かぶ島国です。そこの島の人たちとお互いに協力しあわなければ、商団はばらばらになってしまい、みんなが困ってしまいます。
食料船がなくなったら…
猟漁船がなくなったら…
ワイナリー船がなくなったら…
人々が船を離れることは、生活から楽しみが奪われてしまうということなのです。そうならないように、子供の頃からお互いを大切に出来る考え方を学んでいるのです。
だから、気球商団の人たちは、気さくで暖かくて、思いやりがあって、仲間を助ける時はとても勇敢です。
気球から気球へ沢山の荷物をもって移動することもあるので、とても身軽で、サーカスのような曲芸もできます。
娯楽がないので、本の内容を覚えて、演劇をやったり、手品をやったり、楽器を演奏して唄をうたったり、さまざまな演芸をすることができるのです。
物々交換をして終わりではなくて、停泊、係留している国の人々を楽しませる。その相手を楽しませるという心そのものが、実は彼らの一番の価値あるものかもしれません。
「お疲れ様!ねえ!この前のスープすっごく美味しかったよ!あんなスープなら、一生食べ続けても飽きないね。あ!髪切ったの??とっても素敵だね!アルタイルみたいにきれい!」
少年は第1食船の厨房に入り、ひとりの女性に話しかけました。女性は嬉しそうに笑って返事をします。
「あらあらアルタイルだなんて!それより、あなた聴いたわよ!20年に一度の大漁だってね!お父さんに似て、もう立派な猟漁船の乗組員ね!」
「え!!もうこっちまでそんな噂が来てるの??早いね!!!あ!そうだ!これ、スープのお返し!さっきとれたオウム鯛!鱗もはらわたもとってあるから、すぐに料理できるよ!あ、あとこれ!海梨のワイン!あげる!」
少年は両手にワインと魚を掴んで、お姉さんにさし出しました。
するとお姉さんは笑顔でそれを受け取って、黙って右手を握って突き出し、突然開きました。
ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱちんっ!
手のひらでキラキラと何かが弾けて、音がして、少年もルカも目をパチクリさせて驚きました。まるで手品のようです。
「はい、これ、星飴だよ」
「え!いいの!?ありがとう!!!」
「あ、あと、ルカちゃんにはこれね」
お姉さんはポケットから、氷ミルクビスケットを取り出しました。透明でシャリシャリした食感のほろほろ溶けるビスケットです。
ルカはビスケットを見ると、まさかっ!というようにびくりと体を震わせて、うるうると瞳で、少年と、ビスケットと、お姉さんと、ビスケットと、少年と、ビスケットと、ビスケットと、ビスケットを見つめています。
少年が、うん、と頷くと、恐る恐る両手でビスケットを受け取り、上目遣いでお姉さんに少し頭を下げました。
そして少年の背中で、キラキラした目でビスケットを見つめ、しゃくしゃくと齧り、うっとりした顔をしました。
「お姉さん!ありがとう!じゃあ、行くね!」
少年は甲板に出て、ルカの糸でまた飛び立ち、拍手をしました。
第1食船のお姉さんも、見送りの拍手をしています。
次に向かったのは中心部。
商団船の気球の上です。
商団船の気球は、もっとも歴史があるので、表面に芝生が生えています。
そしてその上には、糸草で編んだソファがあって、そよ風を浴びてふよふよと揺れています。
どちゃんっ
少年は、その芝生の上に着地しました。
ソファに歩いてゆくと、その上で、年上の娘が昼寝をしていました。
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