「英語ができる日本人」でも正しい英文が書けない4つの理由
日本人が英文を書いても、ネイティブチェックを受けると必ずと言っていいほど修正されます。
私が23歳で国際特許事務所に入ったとき、まず最初に言われたのが、
「日本人である以上、どんなに英語ができてもネイティブの直しがゼロになることはない。」
中学・高校で英語を学び、大学受験で英作文を猛勉強し、英検準1級やTOEIC満点に近いスコアを持つ人でも、なぜ正しい英文が書けないのか。
私は長年、不思議でなりませんでした。
その後、私は会社員として、また独立した翻訳者として、ほぼ毎日英文を書き続けてきました。
その模索の中で、日本人が「惜しい英語」で止まってしまう原因は、以下の4点に集約されるという結論に至りました。
日本人が正しい英文を書けない4つの理由
動詞が「自動詞」か「他動詞」かを確認していない
名詞が「可算名詞」か「不可算名詞」かを確認していない
前置詞の選択を誤っている
定冠詞・不定冠詞の使い分けが適切でない
基本的な単語力や文法知識がある人(英検2級以上、TOEIC600点以上など)が、あと一歩「正しい英文」に届かない理由は、まさにこの4点にあります。
今日はその1つ目
① 自動詞と他動詞の区別による文章の変化
を述べます。
1. 自動詞・他動詞とは何か
自動詞とは、主語の動作がそれ自体で完結し、直接的な対象(目的語)を必要としない動詞です。
一方、他動詞とは、主語の動作が何らかの対象(目的語)に働きかける動詞です。
具体例として、どちらの性質も持つ「lead」を見てみましょう。
(1) 自動詞・他動詞の両方の顔を持つ「lead」
自動詞の例:
This stream leads to a pond. (この小川は池に通じている)
ここでは「小川(主語)」自体の状態や進む方向を示しており、小川が自分で池まで通じている、というニュアンスです。

他動詞の例:
A leader leads children to a campground. (リーダーは子供たちをキャンプ場まで連れていく)
ここでは「リーダー(主語)」が「子供たち(目的語)」という対象に対して、導くという働きかけを行っています。
しかし、ビジネスの現場では自動詞の「lead」が非常に重宝されます。
Our discussion led to an agreement. (我々の話し合いは合意に達した)
Our efforts will lead to success. (我々の努力は成功に結び付くだろう)
これらの自動詞は、主語(話し合いや努力)が、自ずと目的地(合意や成功)へと向かっていくイメージです。
