年齢を言い訳にしないことを、シニア世代の挑戦が教えてくれた。
最高齢の英語講師として話題の日高由記さん。
メディアでそのお姿を拝見するたび、76歳という年齢で教壇に立ち、40代後半から英語学習を始めて、50代で通訳案内士や英検1級を取得されたという歩みに、いつも背筋が伸びる思いがします。
また、70歳から英語を学び直し英検1級に合格された江田信久さんの存在も、多くの挑戦者に光を与えています。
こうしたシニア世代による難関資格取得のニュースを、以前より頻繁に耳にするようになりました。
なぜ今、これほどまでに中高年からの挑戦が注目を集めるのでしょうか。
私なりに理由を考えてみました。
人生100年時代のリアル: 長い老後をより豊かにするための「自分への投資」という意識の定着。
学習環境の民主化: オンライン学習の普及により、通学の物理的・経済的なハードルが劇的に下がったこと。
固定観念の脱却: 「〇〇歳でこうあるべき」という年齢に対する社会的な枠組みが薄れ、意欲そのものが尊重される土壌が整ったこと。
「挑戦の可視化」:SNSや動画配信を通じて、等身大の合格者が経験を共有することで、挑戦が「特別なこと」ではなく「誰もが目指せること」になったこと。
さらにもう一つ、試験環境の変化も無視できません。
英検1級の合格率はかつて3%前後だったそうです(出典:以下の記事)。
現在は合格率が公表されていないので何とも言えないのですが、10%くらいという意見も。
私が受けていた弁理士試験のように、かつての約3%から現在は6%と合格率が上昇し、門戸が以前よりも開かれている資格もあります。
もちろん、合格率の数字だけで測れるものではありません。
しかし、挑戦を続けるシニアの方々の姿は、私たちに「年齢はただの数字に過ぎない」という事実を力強く突きつけてくれます。
彼らのまぶしい背中を見ていると、合格という結果以上に、「学び続けよう」という意志を持ち続けることそのものが、人生の質を変えるのだと気づかされます。
日々、法律の実務や翻訳に携わる私自身も、彼らの情熱に大いに刺激を受けています。いくつになっても新しい扉を開くことができる――。
そんな希望を胸に、私もまた、新たな目標に向かって歩みを進めていきたいと思います。
