きゅんパスでいくはずだった仙台旅行!初めて食べた二つの「リピあり」と「リピなし」
「キュンパス」という名の甘い罠
JR東日本が毎年冬に開催しているお得なキャンペーン「キュンパス(旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス)」。
1日10,000円、新幹線も乗り放題で、あらかじめ予約すれば指定席も2回まで利用できるという、鉄道好きにも旅好きにもたまらない魔法の券だ。
今年初めてその情報を聞きつけ、「このキャンペーンを使わぬ手はない」と仙台行きを決めた。
意気揚々とキュンパスを購入したのだが、同行者との都合がつかず一度キャンセル。
多少手数料はかかるが払い戻しはできるので、「まあこのくらいは仕方がないな」と思っていた。
そして、リスケした決行日の1週間前、そろそろ新幹線を予約しなきゃと「えきねっと」を開く。
あれ、キュンパス……、ない?
ここで冷や汗。キャンセルしただけで、取り直したつもりになっていたのだ。
このキュンパス、予約は出発日の30日前から14日前まで。
またもや予約失敗。
計画性のなさって損をするなあと、つくづく思ったのだった。
それでも心はすでに仙台。キュンパスが取れなかったからといって、行かない選択肢はない。
本来10,000円で行けるところを、往復約22,000円(通常料金)の新幹線切符を購入した。
計画性のなさで、人生でどれだけのお金を無駄にしているのだろうと気が遠くなりそうになり、考えるのをやめた。
幸い、東京都民の私には、百合子からもらった東京ポイント10,000円分がある。
それを合わせて「これで実質キュンパス!」と自分に言い聞かせながら、仙台行きの切符を手にしたのだった。
(発券が必要なキュンパスではなく、スマートな新幹線eチケットだけれど)
海鮮丼を求めて塩釜水産物仲卸市場へ
10時半ごろに仙台駅に到着。まず向かったのは塩釜水産物仲卸市場だ。
仙台駅からJR仙石線で約30分(本塩釜駅下車)。そこから歩いて15分ほどのところにある。
少し遠いが、YouTubeで「その場で買った海鮮を組み合わせて海鮮丼を作れる」と聞きつけ、どうしてもきたかったところ。

到着したのは12時前。残念ながら半分以上が営業終了していた。
ここの営業時間も新幹線の中でようやく調べ、ギリギリの時間に滑り込んだのだ。
土日月は14時まで、平日は13時まで(店舗による)しかやっていないので、要注意。
マグロ、うに、えび、いかなどが並ぶなか、一周して何を食べるか吟味する。
閉店間際で割引もしてくれていたため、意外と「ハッピーアワー」かもしれない。
まずは一番有名だというマグロを購入。柵で買って、その場でお刺身用に切ってもらった。
その他、生牡蠣、サーモン、タコをゲット。
さらに、とっても気になるものがひとつ。

ホヤ。名前は聞いたことがあるけれど、こんな形をしていたなんて。いったい何者?どこを食べるの?
購入する勇気は出ず、でも気になって複数回うろちょろしていると、見かねたおばちゃんが話しかけてくれた。
なんと、この足みたいな根っこみたいなところをボコッと外して中を食べるんだそう。
「牡蠣が食べられる人は食べられると思うよ」と言われ、嬉々として生牡蠣を買っていたわれわれは、物は試しとひとつ食べてみることにした。

出てきたのがこちら。どこの部位か全然分からない。
右端のぷるんとおへそという部分が1番美味しいらしいが、丁寧にふたつに分けてくれた。
さあ、食材が揃ったところで、今度は隅にあるイートインコーナーへ向かう。
ご飯とお味噌汁セット(500円)、そして至福の昼生ビールを注文。
買ってきた食材たちをテーブルの上に並べる。
・マグロ 1500円
・サーモン、たこ セットで1000円
・牡蠣 600円/個
・ホヤ 500円
これを……

こうだ!

牡蠣は、同じMサイズを注文したのにこの不公平感。じゃんけんの結果、ありがたく大きい方をいただくことになった。
一口で食べようと思ったが入り切らず、牡蠣で溺れそうになるという幸せな経験をした
初体験① ホヤという未知の生き物
いよいよ、ホヤを喰らう時がやってきた。
そもそも、ホヤってなんなのか。調べてみると、脊索動物の総称。
なにそれ。初めて聞くし、漢字も読めない。理解しようと思ったけれど、途中で諦めた。
意を決して一口食べてみる。
食感は想像通り、貝のようなコリッとした歯応え。
あんまり味はしないけれど、無味の中になんかふわっと香るなにか。
食べ物の味ではないけれど、記憶の奥底にあるような……。
目の前で食べていた同行人がふと呟く。
「洗剤……?」
それだ。
初めて食べたホヤは洗剤の味がしました。
これが本来のホヤの味か、トレーに洗剤が付いていたのか議論になったが、どこを食べても同じお味。
美味しいと言われていた「へそ」の部分は、なるほど確かにぷるんとしていて新鮮だが、やはり同じ洗剤の味がした。
私たちの感想が正しいのか、もっと美味しいホヤがあるのかは分からない。
でも思い返してみると、おばちゃんも「食べられると思う」だけで、「美味しいよ」とは言ってなかったなぁ……。
これが初体験その1。
初体験その②偶然出会ったセリ鍋
初体験その2は、夜の仙台。
仙台といえば牛たんだ。駅構内の「牛たん通り」に行くも、キュンパス効果か、月曜夜なのに人が多い多い。
牛たん難民になりかけたが、諦めずに善次郎に狙いを定め店舗検索。
混雑を避けるため、駅から少し離れた高架下の店舗へと向かった。
5分ほど歩いて向かった場所に現れたのは横に長い平屋。
牛たん、海鮮、カツ丼、系列のお店が並んでいるようだった。
一応それぞれに入り口があるのだが、なんと、そこに入っているお店の料理は全て注文できるいわばフードコート仕様。
各種集まっている仙台駅構内の牛たんに行くも、きゅんパス効果か、月曜夜なのに人が多い多い。
そこには、仙台名物と聞いていた「セリ鍋」もあった。
天秤にかけた時に牛たんに軍配が上がり、泣く泣く諦めていたセリ鍋。
お腹と相談したところ、「両方行ってしまえ!」と返事が返ってきたので、フルコース攻めることにした。
私のセリ鍋に対する解像度は「たぶんちょっとクセのある草」くらい。
「セリ、ナズナ〜」と七草粥に入っていた気もするが、どれがセリかなんて分かるはずもない。
7種入っているとはいえ、なんせ草なんで。
数分待つこと、運ばれてきたのがこちら。

意外と立派な茎まで出てきて、少し驚き。根っこまで食べられるらしい。
火は通しすぎずにサッと煮るくらいがおすすめとのこと。

一口食べると、シャキシャキと心地よい食感、クセも言うほどない。
例えるならば 味:三つ葉 × 食感:空芯菜 といったところ。
両方好きな私にとってはめちゃめちゃイケる味だった。一緒に入っているお餅もまた良い。
牛たんがあるためセーブしたが、いくらでも食べられる食感とお味だった。

牛たんも安定のおいしさ。
添えられている「辛味噌」が地味にお気に入り。
テールスープも、スープに気持ちばかりの肉のかけら……ではなく、しっかり具が入っていて「これが本場か」と感動。
ご飯もとろろと一緒に流し込んで完食。ごちそうさまでした!
結論「大リピあり」と「リピなし」。まだ見ぬ味を求めて
今回2つの「初めて」を食した結論は、1つは大リピあり、1つはリピなし。
ホヤは1回食べたら満足かな。もし他にめちゃめちゃ美味しい食べ方を教えられたら、またトライしてみるかもしれないけれど。
海外では人が食べたことのないものを経験しがちだが、まだ知らない味がたくさんあるんだなと実感した旅だった。
蜂の子、エスカルゴ、ナマコ、臭豆腐……、次は何にトライしようか。
