見出し画像

通院日記013_地域病院 通院10日目  今日は胃の内視鏡検査の日。胃壁から細胞のサンプルも取る予定。 おそらく、外科の担当医師が検査時も立ち・・・

20250325(火) 地域病院 通院10日目

 今日は胃の内視鏡検査の日。胃壁から細胞のサンプルも取る予定。

 おそらく、外科の担当医師が検査時も立ち会うだろうと、妻が言う。
 朝一番の検査はその通りになった。
 担当医師の指示で、組織検査をするのに3か所サンプルを取ったということだ。
 「今までで一番痛い。」
 検査後に妻が訴えた。
 外科医は限界を分かっているから、遠慮なく胃壁を削っていくのかもしれない。

 それにしても、手順的に必要だったとはいえ、これまで3回の胃の内視鏡検査は全て組織採取を行っている。
 妻の身体の負担のことを考えると、もう少し少なくなればなと思う。
 それから、時間も気になる。
 進行の早いがんというのは、どのくらい早いのか。

 通院をはじめてもう3週間が経つ。
 検査手術の結果や組織検査の結果が出たとして、治療といえるものが始まるのは、初診から1か月以上経っていそうな気がする。

 妻の容態は、昨日からのお腹の張りは治っておらず、食事もクリムトのモーニング以来、喉を通っていない。
 通じもまだだ。
 直ぐに家に帰って休んでもらう。

 これまでの経験から通じが来れば元気になるので、早く来ないかなと2人で話す。
 「座薬を買ってきてよ。」
 思案を巡らせていた妻がそう言い出す。
 大腸検査の時に、下剤でよくなったという経緯があったからだ。

 急いで僕はマツキヨに行って座薬を買ってきた。
 ・・・で、誰が?
 「どこまでとかわからないから、最初はやって。」
 そう言われてしまう。
 そう・・・、僕達は夫婦だ。
 そしてこれは・・・、医療行為。そう、医療行為だ。
 で、早速試してみた。
 まさか妻のおしりに座薬を入れる日がくるとは、思ってもみなかった。

 妻がそこまでしようとするのには理由がある。
 明日から1泊、旅行を計画しているからだ。
 今度は、また以前から妻が興味を示していた熱海の宿。
 サフィール踊り子も予約済み。
 初めて乗る特急列車にも期待が高まっていた。

 手術予定が来週にあって、それから先はどうなるか分からない。
 元気なうちにと、急遽立てた旅行の計画だった。
 けれど、容態は芳しくない。

 座薬を試しても、親指の先くらいのものしか出てこないという。
 結局4回試して甲斐がなかった。
 後で聞いたことには、下剤も飲んでいたということだ。
 病気の方も、少しくらい妻の希望を叶えてくれればいいのに。

 通じを助けるために、寝ている妻の身体を布団の上でゆっくり転がしてみる。
 妻は願うような眼差しで、僕の動きに合わせてふとんの上を転がっている。

 ゴロゴロとお腹は調子よく鳴っているけれど、期待のものは結局出ずじまい。


いいなと思ったら応援しよう!