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通院日記052_地域病院_通院45日目   早朝、ナースコールで痛み止めを要望した。「痛い感じがする。」妻にもはっきりしない痛みのようだ・・・

20250504(日) 地域病院 通院45日目

 
 付き添いの6日目。

 妻は早朝、ナースコールで痛み止めを要望した。
 「痛い感じがする。」
 痛みの原因は、はっきりしないようだ。

 通じが来ておむつまで取り換えて、一旦目が冴えてきた。
 スポンジブラシで、口の中もすっきりする。
 これは本当に優秀だ。
 もっと前から、やっておけばよかった。
 そういえば、妹の時も最後の入院で使っていたのを思い出した。
 使い始めないと思い出さないとは、役に立たない脳みそではある。

 その後、マッサージを一通り。
 腰回りの痛みは、やはり出所が分からないらしい。
 「ツボみたいに、悪くなっている内臓に関係するところが、凝るのかもね。」
 というのが妻の考え。
 結婚当初から、足の胃のツボを強く押してくれと言っていたのだから、その感覚は正しいのだと思う。

 看護師に、痛みの出所が分かりにくい話をすると、腸のガスをシリンジで抜いてくれた。
 昨晩もやっていて、なかなかの量が出てくる。
 部屋が少し、臭ってしまうくらいだ。
 鎮痛剤に関しては、筋肉の痛みに効くものではなく、お腹の動きを抑えるものに替えて、様子を見ることになった。
 朝の回診の時間を聞くと、休日の場合は定時ではないらしい。
 次席の医師が、よく休日に見に来てくれた。
 それは、当番だからではなく、そういう先生なのだということだ。
 遠いところから通っているらしく、泊まりが多いのだという。
 それで休日もいるのだから、家庭が心配になってしまう。
 看護師は、外科チームから誰かしら来るだろうと言い残していった。
 朝の検査で、熱は引いていた。

 洗髪をしてもらう。
 週に2日、洗髪できる日があって、希望する日を伝えてやってもらう。
 妻はベッドから動けないので、ベッドに寝たままやってくれた。
 小さなゴムプールを頭にセットして、それは頭の上の方から排水できるようになっていた。
 髪を洗われながら、妻は心底気持ちよさそうにしている。
 やってくれたスタッフにお礼を言った。

 と思ったら、それだけでもなかった。
 「こんなことで喜びたいわけじゃないんだけど。こういうの、望んでないんだけど。」
 もっともなことで、同意する。
 とはいえ、とても気持ちよさそうだというのも、また事実ではある。
 ベッドの交換も行った。
 エアクッションのマットレスが入ったものへ交換。
 フランスベッドからパラマウントベッドにかわる。
 ベッドの交換時に、部屋が広くなったので、汚れた床を拭き掃除した。
 埃のなくなった部屋は、やはり気持ちがいい。
 マッサージの時には床に膝をつくので、気になっていたのだ。
 新しいベッドは、時々静かに音を立てて、何かを動かしている。
 体の位置を微妙にずらす役割のようだ。

 昼前に義姉がやってきて、付き添いの交代。
 メルヘンのサンドイッチを、多めに買ってきてくれた。
 梅と鶏肉のサンドイッチを、僕の夕食用に残しておいてもらう。

 イオン、薬局で買い物を済ませ、食事の支度をしてからシャワーを浴びる。
 今日の昼食
 クリームチーズとブルーベリージャムのトースト、シーチキンと千切りキャベツのサラダ、味噌汁の残り
 昨日とまったく同じもの。サラダの量が少し多い。

 そのまま戻ろうかと思ったけれど、ひどい眠気が襲ってきた。
 Lineで昼寝して戻ると伝える。
 45分後に、目覚ましをかけて眠った。
 目覚まし代わりの、キッチンタイマーを切った覚えはある。
 けれど、スマホの目覚ましを切った覚えがない。
 2度寝になって、結局2時間以上寝てしまった。
 トイレに行きたくなって起きたものの、起き上がった時はまだ寝ぼけていて、頭はぼんやりしたままだった。
 髪をセットして、ようやくすっきり。
 病院へ戻る。

 今日は、義姉とはあまり話さなかったらしい。
 でも、ガリガリ君をほぼ完食したということ。

 義姉が帰って、買ってきたカットすいかを味見する。
 サクサクと音を立てている。
 「美味しい。」
 そう言ってくれれば何よりだ。
 半分は、明日のために取っておく。
 介護保険が下りたことを報告する。
 要介護3となっていた。
 かなり昔の健康保険証のような、介護保健証を出そうとすると、見たくないという。
 気持ちは分かる。
 そのままリュックにしまっておく。

 「帰りたいっていってたでしょ。起き上がれるようだし、ベッドの移動もできるんだから、家に帰るってこともできるんじゃない?」
 「家に帰って、っていうのも、微妙だよね。ここの方がいいかもしれないよ。家で何の処置もされないとか、怖すぎる。」
 それから現状を嘆く。
 日が落ちて暗くなると、言葉があふれてくる。
 「もう、生かされちゃってるかんじでしょ?栄養剤をとっちゃうって、選択肢はあるのかな。」
 「方法ってないの?ナイフを持ってくるとか。」
 「それはかなり痛いと思う。」
 痛みのあるものは、候補には上がらない。
 「この部屋で過ごしている時間って、なんだろうね。」
 僕がそういうと妻が応えた。
 「ごめんね。答えに詰まるようなことばかり言っちゃって。よくしてくれて、ありがとう。」
 「そういってくれると、救われる感じだよ。」
 「もうね、失礼だと思うけど、あなたの友達がうらやましいくらい。今の私の理想だから。」
 僕の友達は、先月ゴルフ場で突然倒れて、そのまま意識が戻ることなく他界してしまった。

 妻が鎮痛剤を要望する。
 「どこが痛いですか?」
 看護師に聞かれて、しどろもどろになる。
 「腰の裏だよね。」
 「いや、そこかどうかちょっと。」
 看護師も不審に感じている。
 結局、筋肉痛に効く、白っぽいものではない方でセットしてもらう。
 「痛くない時は、実際痛いところが出てくるまで、待った方がいいんじゃない?ずっと鎮痛剤が入ってたんじゃ、何が何だか分からなくなるよ。」
 「そうだよね。でも、痛くなってからだと怖いから、なんとなくそんな気がするだけで頼みたくなっちゃう。」

 この夜は痛み止めが多少効いたらしく、ぐっすり眠れたようだ。


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