はじめのnote ―“成功談より価値がある“失敗”が、表に出ないワケ
はじめまして、peng note といいます。
私はこれまでコンサルタントとして、いろいろな企業が新しい挑戦に踏み出す場面に立ち会ってきました。気づけば25年近く、大小さまざまな「次の一歩」の現場に関わる機会をいただいてきました。
一口に「挑戦」と言っても、その形は本当にさまざまでした。
新しい事業を立ち上げる試みもあれば、既存の仕組みを少しずつ改善していく歩みもある。大きな一歩もあれば、ごく小さな一歩もある。
企業の数だけ、迷いや葛藤、そして予想もしなかった学びの場面がありました。
ここでは、いままでの自分の観察や学びを淡々とメモしていく場所にしたいと考えています。誰かの役に立つかどうかは分かりませんが、まずは自分の記録として残してみよう。そんな気持ちではじめてみました。
🖋ここで書く理由
コンサルタントとして多くの企業に関わる中で感じるのは、成功の話よりも、むしろ失敗の話のほうがだんぜん参考になるということです。
ただ、実際にはそうした「失敗談」が世の中に出てくることはほとんどありません。
理由はシンプルです。
企業のイメージに響くから
恥ずかしいから
話しても会社としてのメリットがないから
どれももっともな理由です。
特に新しい取り組みの場面では、正解が分からないままトライ&エラーを繰り返すしかなく、そこに失敗があるのは自然なことです。むしろ、そうした失敗を通じて少しずつ学んでいくのが普通のプロセスだと思います。
それでも、外に向けて語られるときには、決まってこんな表現になりがちです。
「この事業を成立させるまでに、いろいろな試行錯誤を重ねてきました」
これでは、実際に何が起きたのかは分かりません。具体的な失敗の中身は語られないのです。
だからこそ、この場ではその「過程」を少しずつ記録してみようと思いました。
ここで書くのは、誰もが真面目に取り組む中で自然に起こる“当たり前の失敗”です。
ここで書く理由は、あとで自分が振り返るときにも意味があるはずですし、もし読んでくださった方にとって何かのヒントになれば、それはなお嬉しいことです。
🖋残したいのは小さな失敗から得たこと
例えば、このnoteで残していこうと考えているのは、こんな種類のお話です。
書類も制度も完璧に整えたのに、いざ現場で動かしてみると人の感情が邪魔をして進まないケース
業務提携や資本提携で始めたものの、契約の詰めが甘くトラブルに発展してしまったケース
新しい事業に関わる人材の採用や配置が裏目に出て、思わぬ形で計画が止まってしまったケース
どれも珍しい話ではなく、実務の中で普通に起こりうることです。
印象に残っている一つの例を挙げると――
新しい仕組みを導入すれば効率化できると説明しても、現場から返ってきた声はこんなものでした。
「今のやり方で十分やれてきたのに、なぜ変える必要があるのか」
「新しいことを覚えるのは正直めんどう」
「自分たちのやり方を否定されたようで、プライドが傷つく」
仕組みそのものは正しくても、人が「納得できない」と感じれば動かなくなる。
結局は、合意形成の段取りや、関わる人が「自分で選んで決めた」と思える状態に誘導できるかどうかがカギだと痛感しました。

こうした気づきは、制度や理屈だけを追っていてはなかなか見えてきません。
だからこそ、ここではケースごとにその断面を切り取って、備忘録として残しておこうと思っています。
🖋これから書いていくこと
このnoteでは、表にはなかなか出てこない「失敗の具体的な断面」を少しずつ取り上げていこうと考えています。
現場で起きるケースはどれも一様ではありませんが、それぞれに学びの要素が含まれています。
最新のニュースやレポートを題材にして、スタートアップや事業開発に関わる方にとって「どんな示唆があるのか」を掘り下げてみたいとも考えています。
具体的な事例と、時事的なトピック。両方を組み合わせることで、日常の判断や発想のきっかけにつながる情報を記録していければと思っています。
ここは、特別な正解を示す場ではありません。
あくまで自分の備忘録として、後から読み返したときに意味がある程度の粒度で残していきます。
読んでいただく方には、実務の中で当たり前に起きる試行錯誤を共有する場になればと思っています。
そうした経験を少しずつ整理し、読んでくださる方にとっても「次の一歩を考えるうえでの参考」になれば十分だと考えています。
ここまで目を通していただきありがとうございます。気が向いたときに、またのぞいていただけたら嬉しいです。
peng🌱note
