登山8年目、私の山ごはん変遷記 ― 効率化の果てに辿り着いた『推し』
以前は山で料理がしたかった
これを読んでくれているあなたは山で何を食べているだろうか。
私は登山を始めて8年目だが、登山を始めた頃に比べていろいろ変わったことがある。
その一つが山で料理をすることだ。
以前の私は、山で料理をすることに情熱を燃やしていた。山中で料理をしたいがために、登山に行こうとしていたほどだ。そのために当時はクッカーやらバーナーやらを色々購入した。

愛用バーナー「アミカス」
当時買ったSOTOのアミカスというバーナーは、今でもテント泊登山における1軍ギアとして君臨しており、本当に良い買い物をしたと思っている。
アミカスはソロ用バーナーで、焼く・炒めると言ったエネルギーを要する調理は苦手だが、登山では「茹でる」が大半なので、実用で全く不便を感じていない。

バーナーの火口がすり鉢状になっており、風に強い点も素晴らしい。また、子供の手のひらに収まるほど小型軽量だ。
日帰り登山は『行動食』で効率重視に
登山の回数を重ねるごとに、日帰り登山ではそもそも昼食を採らなくなった。
自分が登山で「歩く行為自体が好き」だと気づき、快適に歩き続ける事を考えると、腰を下ろして小一時間昼食を採る事が徐々に減っていった。
理由は、第一にせっかく温まった体が冷えてしまうこと。
そして、山行中は行動食を食べ続けてエネルギーを保っているので、少し多めの行動食を食べ続けて日中歩き続け、下山後にがっつり食べれば良いというスタイルに変わった。
しかしこれはあくまでも個人の好みによる。
登山に行っても、テント場などで焼肉をしているような人がたまにいて、これはこれでシンプルに羨ましい。
私には生肉を保冷バッグに入れてまで、山に持って行くモチベーションはないが、その苦労をしてまで担ぎ上げた焼肉は絶品だろうと思う。
山クッキングは宿泊時に
日帰り登山に行くと、山頂などでバーナーでお湯を沸かしている人がいる。以前の自分を見ているようで少し微笑ましい気持ちになる。
今の私の登山は良くも悪くも効率的になった。仮に山頂でお湯が必要だとしても、自宅で沸かしたお湯を登山用水筒に入れて持って行くだろう。
では、いつ料理をするのかというと宿泊の伴う登山の時だ。今思えば、山用の料理用具は、泊り登山の為に存在していたのだと思う。
そして、私の泊まりの食事の大半は、アルファ米+インスタントみそ汁だ。
バーナーでお湯さえ作れれば食べられる、定番の組み合わせだろう。
軽くて腐敗を気にしなくていいフリーズドライ食品は登山の強い味方だ。
【推し】アルファ米とインスタント味噌汁
「アルファ米とインスタント味噌汁とは…何とも質素だな」と思われた方がいるかもしれない。
それは否定できないが、この二つにもこれまで色々食べてきた中で個人的な推しが存在する。
私の推し「アルファ米」
1位:サタケ マジックライス パエリア風ご飯
山でなくとも、普段から食べてもいいほどの美味しさを誇る、アルファ米だったが、現行ラインナップから消えてしまったようだ。
良い風味だったので原材料の調達が難しくなったのだろうか。悲しい…。復活を切望する。

2位(同率):尾西「五目ごはん」「山菜おこわ」「きのこごはん」
この3つは全て同じくらい美味しい。おかずが無くても味が完成しており、味噌汁すら無くても食事が完成する。
ちなみに「白飯」は食べられないことはないが、おかずとセットで食べるのがおすすめだ。

私の推し「インスタント味噌汁」
1位:アマノフーズ
メーカー推しになるが、アマノフーズのフリーズドライ食品は美味しい。モンベルの店頭にもよく置いてあるが、それだけ登山者に支持されているという事だ。
美味しいが、お値段もそこそこするのが玉に瑕だ。
2位:永谷園 あさげ 粉末タイプ
定番の「あさげ」がランクイン。ポイントは粉末であることだ。
生みそタイプのインスタントみそ汁は、味噌が小さなビニールの入れ物に入っているが、これだとゴミがかさばり、手が汚れるなど後処理が大変だ。
常に手を洗える環境にない登山では、粉末タイプの味噌汁は利便性が高く重宝する。
結び
以上、私は登山における山ごはんの変遷について紹介してきた。歩き重視の登山者は共感していただける部分もあるのではないだろうか。
一方で、以前高尾山に登った際に、山頂部でご婦人たちがワインパーティーのようなことをやっていて、これはこれで羨ましかった。
山の楽しみ方は人それぞれ。
あなたの山ごはんの定番はなんだろうか?
