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妻が選ぶジェラートの組み合わせを当てたい

私たち夫婦は、無類のジェラート好きだ。

レストランなどで食べる食後のデザート、というよりかは、街中にあるジェラートだけ売っているジェラート屋さん!というところで食べることが多い。サーティーワンみたいにショーケースの中に色とりどりのジェラートが飾られている、あのスタイルだ。

ジェラートを食べる時は、二人とも迷うことなくダブルを選ぶ。二種類でも迷うのに、シングルにして一種類しか食べられないなんて、考えられない。ジェラートはダブルに限る。

ちなみにコーンとカップで迷うものの、基本的にカップを選びがちだ。おそらく妻はコーンの種類によってどちらにするかを変えている気がする。私は妻に合わせている。

用意してあるジェラートは、お店にもよるが大抵10から多いと20種類くらいで、ダブルを頼む場合はそこから2種類選ぶことになる。ざっと45〜190通りの組み合わせがある。

同じ種類を選んでもルール上問題はないのだろうが、同じ味を二つ頼む人はほとんどいないだろう。コンビニのおにぎりもそうだが、何かを二つ買う際は違うものを一つずつ選ばなければと考えてしまうのは、人類共通の性なのだろうか。

ジェラート屋さんに行く際の、ジェラートを食べる以外の私の密かな楽しみは、妻がどの種類のジェラートを選ぶかを当てることである。
これまで培ったデータから作り上げた、ジェラート組み合わせ予測アルゴリズムを聞いてほしい。

妻の選び方は基本的に、まずチョコ系があればそれが選ばれる。妻はチョコレートが大好物なので、チョコは最優先で選ばれることになる。

他の濃厚系、例えばティー系の味や、ジェラートの定番ピスタチオ、チョコチップクッキーなどは純粋なチョコ系よりも一段Tierが下がる様子。本格的なチョコレート味が優先される傾向にある。

基本的に濃厚系の枠はチョコが占めることになり、したがってこれらTier2のジェラートは選ばれる可能性は低いのだ。

このように、一種類はチョコ系でほぼ確定である。基本的にチョコ系が一つもないジェラート屋さんはあまりないので、ここまでで一つ決まっていることになる。もしなければ先ほどの濃厚系Tier2の中から選ばれる。

二種類目は、一種類目と被らないようになるべくさっぱりしたものを選ぶというのが妻の定番のロジックだ。私が収集したデータを分析した結果、フルーツ系が選ばれやすいということが判明している。

フルーツの中でも、マンゴーなどの濃厚系のフルーツは、甘すぎる傾向にあるので避けられることがある。チョコが甘い分、もう片方には甘過ぎないことが求められるらしい。

なので、パッションフルーツとか、ブラッドオレンジ、グァバなど、南国系でさっぱりしたフルーツ系のジェラートが二種類目に選ばれる。

特にパッションフルーツは優先度が高い傾向にあるため、もしパッションフルーツとブラッドオレンジが両方ある場合はパッションフルーツが選ばれる可能性が高い。精度高く予測するためには、この辺りの細かい序列にも気を配る必要がある。

難しいのはチョコミントである。
妻はチョコミント味がとても好きであり、市販のアイスやお菓子でチョコミント味のものをよく選んでいる。いわゆるチョコミン党というやつだ。

そのためジェラートでもチョコミント味が選ばれる確率は高いはずなのだが、これまでの経験上ジェラート屋さんでチョコミントを選んでいるのを見たことがない。

あれはチョコレート系に分類されるのか、さっぱり系に分類されるのか?
チョコミントというからにはチョコなのだろうが、ミントによってスッとする感覚はさっぱり系な気もする。自分の暫定の結論では、チョコミントはチョコ系だがTier2枠に属している。ここはまだデータ不足で結論が出ていない。今度本人に聞いてみよう。

こんな感じで、妻がジェラートを注文するときは、自分がこれまでに得たデータをもとに構築した予測アルゴリズムを使って、妻がどの種類の組み合わせを選ぶか予測して楽しんでいる。

妻は選ぶときの思考の過程を気前よく教えてくれる。というか私が聞かなくても、どの種類で迷ったか、最終的な決め手は何だったのかなどを嬉々としてしゃべっている。私が予測のためのデータを集めているとも知らずに。

そのくせ妻が選ぶ組み合わせを私がズバリ言い当てると、「すごい!何でわかったの??」と新鮮なリアクションを見せてくれる。まったくなんて素直なんだ、と思いながら「まあね」とカッコつける。…ことができればいいのだが、私もなにせ素直なものだから、どのような思考の過程を経て予測できたのかを嬉々としてしゃべってしまう。結局は似たもの同士なのだ。

世の中が生成AIの精度向上にしのぎを削る中、私は妻のジェラート予測アルゴリズムの改善に余念がない。

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