情シスでもないくせにDS220jのHDDを2本同時交換した結果、半日かけて元に戻した話
人事なのに、なぜかNAS担当
私は人事担当だ。
本来なら採用や人事制度などが仕事なのだが、なぜか社内では情シスのような仕事も回ってくる。
今回の相手は、部門共有ストレージとして使われているSynology DS220j。
中には、その部門の社員全員が利用する共有ファイルが保存されている。
万が一にもデータを失うようなことがあれば、業務への影響は小さくない。
そんなNASのHDDが設置より5年経過したため、HDDを2台とも新品に交換して環境を再構築しようと考えた。
選択したHDDはSeagate Iron Wolf 4TB

段取りとしてはHyper Backupでフルバックアップを取得し、交換直前に差分バックアップを取得する。
HDDを換装してHyperBackUpで取得したものから全て復号させる。
「最悪でも復元すればいい。」
そう思って作業を始めた。
しかし、その考えは甘かった。
HDDを2台同時交換
新品HDDを2台装着し、DSMをインストール。

その後、Hyper Backupからデータを復元しようとしたが、バックアップデータの復号処理が**「Busy」**となり先へ進まない。
「ネットワーク接続が不安定であるか、またはシステムがビジー状態であるため、この操作を実行できません。後でやり直してください。」と表示されて復号の実行ボタンをクリックできないのだ。
バックアップファイルは見えているのに、中身を取り出せない。
社内の共有ファイルが頭をよぎり、一気に血の気が引いた。
原因はDSMのバージョン違いだったのか?
断定はできないが、バックアップ取得時と復元先でDSMのバージョンが異なっていたことが気になっている。
その影響でHyper Backupの復号処理に問題が発生した可能性も考えられる。
もちろん他の原因だった可能性もあるが、
バックアップファイルは正常に存在する
ファイル破損は見当たらない
復号処理だけが「Busy」で停止する
という状況から、バージョン差異が影響した可能性は否定できないと感じた。
一度撤退し、元のHDDへ戻した
このまま続行するのは危険と判断し、新しいHDDを外して元のHDD2枚をDS220jへ戻した。
RAID1で構築していたので、スロットの位置に関係なくHDDを差せば戻ってくれると踏んでの判断。
ところが、元通り起動すると思っていたNASは、DSMの再セットアップ画面を表示した。
「既存のデータとシステム構成を検出しました」
という表示を見た瞬間、「ここで判断を誤れば部門全員の共有データを失うかもしれない」と本気で焦った。

キチンと読めば分かる内容だが、気が動転している人事担当には荷が重かった。
慎重に作業を進めた結果、最終的には元の環境へ復旧できたが、半日以上を費やし、精神的にもかなり消耗した。
今回学んだこと
Hyper Backupは取得するだけでなく、復元手順まで確認して初めて意味がある。
DSMやHyper Backupのバージョン差異が影響する可能性も考慮した方がよい。
分からなくなったら無理に進めず、一度撤退する判断も重要。
そして、人事担当であっても、なぜかNAS担当になる会社では「バックアップと復元」の知識は思った以上に役に立つ。
今回の経験は、半日の苦労と引き換えに得た高い授業料だった。
