妖刀 村雨
平安時代 伯耆国の名匠 安綱が打ったとされる名刀 童子切安綱
日本刀の中でも最高秀作とされる5振りの刀 天下五剣の一つである
平安中期 源頼光が丹波国大江山に住み着いた酒吞童子の首をこの太刀で斬り落としたという伝承から「童子切」の名がついたとされる
その名刀 童子切安綱を打った名匠 安綱の弟子に由吉という男がいた
由吉はその奇怪な行動が原因で安綱から破門される
後年 由吉はひと振りの太刀を残した
由吉が打った太刀は生涯でこのひと振りのみとされている
時は流れて明治9年 この年の3月に廃刀令が発布された
木梨 半次郎 年の頃は21 帯刀しているが士族出身ではない
世間からは知られてはいまいが鬼祓いを生業としている
半次郎が帯刀する太刀は由吉が打ったものである
鞘には呪文がびっしりと書きこまれた札が巻き付けられており不気味で異様な感じしかしない
刀身は盛砂を使用した刃引きが施されており 指で触れても切れることはない
どうやら人を切るための太刀ではなさそうだが
淡い紫色の光を放つその太刀は美しくもあり どこか悲しげに輝いている
これが木梨 半次郎の愛刀である
太刀の名は 妖刀 村雨
了


どんとこい2024秋
葵さん よろしくお願いします
最後までお読みいただき ありがとうございました😊
短編小説?です
