「最近の失敗談」を書こうと思ったときに、知っておきたい配慮の話
モヤモヤすることや失敗談も、意外と読者に共感をしてもらえるnoteネタになることもあります。でも、マイナスな内容を書くのはなかなか勇気がでないもの。
特に起きたばかりの出来事だと、まだ状況が落ちついておらず、扱い方に困ってしまったり、仕事における失敗であれば、自分の信頼や相手に関わる可能性もあるため、慎重になるのは当然です。
一方で、最近の出来事だからこそ、そのときの悔しさや気づきといった熱量が読者に伝わりやすい側面もあります。
そこでこのnoteでは、「書きたい」と「書いて大丈夫だろうか」という気持ちのあいだで揺れてしまう人にむけて、失敗した話を書くときの意識したいポイントを紹介します。
昔のことより、最近の話のほうが書きやすい
大前提ですが、もし「これは、ちょっと書き残しておきたい」とおもっている失敗談がある場合、あまり時間がたっていない最近の出来事のほうが書きやすい傾向にあります。
たとえば、忘れ物をした、道を間違えた、遅刻したけれど問題はなかったなどの日常のちょっとした失敗は、時間がたっていないぶん記憶が鮮明で、状況も思い出しやすいからです。
一方で、十年前や新人時代の出来事といった昔の話を書く場合は、かなりの部分を記憶に頼る必要があります。そのため、くわしく思い出せる人もいれば、断片的な印象しか残っていない人もおり、どうしても再現性に差が出ます。
その点、最近の出来事は振り返りやすく、誰にとっても扱いやすい題材となるでしょう。
ただし、失敗談の場合は自分だけでなく相手も関わることがあるため、公開するさいには配慮が必要になります。
失敗談を書くときは、関係者や読み手への配慮も忘れず
最近の失敗談はリアルさが魅力ですが、内容が生々しすぎると、読み手が「これ、相手の人が読んでも大丈夫?」とハラハラしてしまうこともあります。そのため、書くときには配慮が欠かせません。
ひとつの基準として、公開を迷ったときは関係する相手が目の前にいても話せる内容かどうかを考えてみてください。迷惑をかけてしまったのであれば当事者への謝罪が済み、後ろめたさがないことが前提です。
そして、その安心感は読者にも伝わるようにしておきたいところ。具体的には、冒頭で状況を補足するのがおすすめです。「この問題はすでに解決済みで、相手の方にも許可をいただいて書いています」といった一文があるだけでも、読み手の不安を軽減できます。
この考え方は文章だけに限った話ではありません。テレビ番組のハプニング映像で、子どもが派手に転ぶシーンを流す場合でも、無事に立ち上がって親に駆け寄る姿まで映されることがあります。これは、視聴者を必要以上に心配させないためです。
文章でも同じように、「すでに解決済みであること」や「相手に許可を取って書いていること」を添えてみてください。
「この話は本人も笑って許してくれました」といったひとことがあるだけで、陰口ではなく、誠実なコンテンツとして受け取られやすくなります。
今この話を扱う理由や、公開しても問題ないことを先回りして説明することで、読者は安心してクスッと笑ったり共感したりできるはずです。
失敗談は魅力的なコンテンツのひとつですが、誰かを傷付けたり、心配させたりする可能性があるため、扱い方には注意が必要です。
だからこそ、伝え方に少し気を配ることが大切になります。「今は元気です」や「明日はがんばります」といった前向きな一文があるだけでも、読み手は安心して受け取れるようになります。
そもそも、失敗談だけを特別な題材と考える必要はありません。
失敗談に限らず、「最近あったなんでもない話」を書く練習をしておくのもいいでしょう。特別なオチがなくても、新鮮な話題を言葉にする感覚に慣れておくことで、失敗やトラブルも上手に扱えるようになります。
まずは日記感覚で、今日あった出来事をつづることからはじめてみてください。そうした積み重ねが、失敗やトラブルが起きたときにも、必要以上に身構えず、言葉にできる力へつながるはずです。
▼参考:みずのけいすけVoicy「きょうの失敗した話」をどう書くか?
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(執筆:春野 なほ)
