最近の造花がリアルすぎて、花屋の私が本気で感動している話
パーソナルカラーアナリストのひとりごと
日々「花と色」に囲まれて暮らしている、れいこです。
仕事柄、生花も造花(アーティフィシャルフラワー)もどちらも扱い、仕入れから生けるところまで日常的に行っています。
突然ですが、みなさんは「造花」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「いかにもプラスチックっぽくて安っぽい」「遠目で見ても作り物だとわかる」……そんなイメージを持たれている方も、まだ多いかもしれません。
ですが、、
いま、造花の世界もすごいことになっています。
仕事でプロ向けの問屋に仕入れに行くときはもちろんですが、リサーチを兼ねて100円ショップ(100均)の造花コーナーをチェックしに行くこともあります。そこでも、だんだんと変化が起きているのです。
確かに、昔に比べれば「100円」ではなく、200円、300円と少しお値段が上がっているものも増えました。けれど、それ以上に「えっ、これが100均のお店で買えるの!?」と、プロの私でも思わず「これいい!」と手に取ってしまうクオリティの良いものも並んでいるのです。
業界全体が、あくなき「リアル」を求めて進化している。
今回は、そんな生花と造花のどちらも愛する私の目線から、思わず本気で感動してしまった「造花のすごさ」についてお話ししたいと思います。
庭の本物と、教室の造花。並べて気づくクリスマスローズの感動!
そんな造花の進化を、身をもって、そして心から実感する出来事がよくあります。今回の主役は、「クリスマスローズ」というお花です。
つい先日のこと、我が家の庭に可憐なクリスマスローズが花を咲かせました。うつむき加減に咲く姿が愛らしくて、毎朝眺めては癒やされていたのです。
少し前に、主宰しているお花教室の生徒さんの課題用に、アーティフィシャルフラワー(造花)のクリスマスローズを取り入れました。「最近のものはよくできているな」とは思いつつ教室に準備していたのですが、ふと、今咲いている庭の本物と、仕入れた造花を見比べる瞬間があったのです。
そのとき、私は心の中でその、リアルさに感激するのでした。

単に「形が似ている」というレベルではないのです。クリスマスローズ特有の、あの「はかなげにうつむく茎の絶妙なニュアンス」や、触れたときの「少し肉厚でマットな葉の質感」まで、かなり忠実に再現されていました。
造花のすごい所は、茎の中にワイヤーが入っているので、花の向きを自由に変えられる事。生花ですと下向きで扱いずらいところもカバーしてくれます。
特に感動したのは「色」です。本物のクリスマスローズは、一色では表せない、少し渋みのあるグラデーションや、時が経つにつれて変化するニュアンスカラーが魅力です。仕入れた造花にも、その「あえてくすんだ、深みのある色ムラ」がミリ単位で施されていました。
庭の本物と、教室の造花。ふたつが放つ佇まいは、プロの目から見ても優劣がつけられないほど、どちらも美しく、命が宿っているかのようにリアルだったのです。
下向きに咲く生花は命の限界がありますが、自由に飾れる造花の可能性はすごいです。
「ここがスゴイ」と、使い方次第で見えなくなる境界線
では、最近のリアルな造花は、一体どこが昔と違うのでしょうか?仕入れて生ける私の目線から見ると、圧倒的な「3つの進化」があります。
1つ目は「色の奥行き」です。昔の造花は均一なベタ塗りが主流でしたが、いまはあえて「色ムラ」や「くすみ」を再現しています。花びらの先端がほんのり枯れかかったようなグラデーションや、葉の表の色味の違いまで設計されているため、光が当たったときの陰影も美しいです。
2つ目は「質感と仕立て」です。触ったときのしっとりとした肉厚感、植物特有のうぶ毛のような加工、そして茎の中に仕込まれたワイヤー。このワイヤーのおかげで、生花では難しい「理想の曲線」を、植物の自然な成長ラインを崩さずに表現できるようになりました。夏に多肉植物の造花を使いますが、これもまた秀逸です。
そして3つ目は、「使い方次第で、本物と見分けがつかなくなる」ということです。
たとえば、インテリアとして飾る際、お気に入りの花瓶に「水」を少し入れて、そこにアーティフィシャルフラワーを生けてみてください。あるいは、本物の観葉植物の鉢植えの足元に、そっとお花のアーティフィシャルを添えてみる。たったこれだけで、人間の脳は「水があるから」「生きている植物と一緒に植わっているから」と、それを完全に生花だと認識してしまいそう。また、生花と造花を混ぜてみても良いかもしれませんね。
空間の光の入り方を意識し、その植物が「どうやって太陽に向かって伸びるか」という自然の理(ことわり)に合わせて茎を曲げて生ければ、プロでも一瞬、本物か偽物か分からなくなるほどの錯覚を起こすのです。
問屋での「運命の出会い」と、あくなきリアルを求める作り手への感謝
こうして進化を続けるアーティフィシャルフラワー(造花)の世界。その最前線であるプロ向けの問屋に足を運ぶ時間は、私にとって宝探しのようなものです。
広大な問屋の中を歩いていると、ときどき「あ、目が合ってしまった」と感じる瞬間があります。仕入れる予定のリストには入っていなくても、その圧倒的な色彩の美しさ、瑞々しい質感に心を奪われ、「この子をどうしても連れて帰りたい!」と、恋に落ちるように衝動買いしてしまうのです。それは、生花の市場で素晴らしい花に出会ったときのときめきと、何ひとつ変わりません。
確かに、これだけリアルでクオリティの高いアーティフィシャルフラワーは、決してお値段も安くはありません(汗
それだけの価値が間違いなくあります。なぜならそこには、メーカーや職人といった「作り手」の方々の、凄まじい熱量と技術が詰まっているからです。
「もっと生花の美しさに近づけたい」「新しいリアルを表現したい」
そうやって常にアンテナを張り巡らせ、アップデートを止めない花の作り手たちがいるからこそ、私たち「生ける人間」は、生花の美しさをまた別の形で永遠にとどめ、生徒さんやお客様に新しい感動を届けることができます。
このクオリティを生かして、生徒様へは続けて来て頂けるような価格でお届けするのが私にとってのミッションだと思っております。
新しく、より美しいリアルを求め続ける作り手のすべての方々に、そして、この美しい花のデザインをした神様に、同じ「花を愛する者」として、心からのリスペクトと感謝を込めて。。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
みなさんのお花のお話を聞かせて下さいね。
スキ❤・コメントを頂けましたらとっても嬉しいです!
では、今回はこの辺で。
次回、またお会いできるのを楽しみにしております。
ありがとうございました!
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