【Botoniqueが生まれたきっかけ】約10年の委託を振り返って
約10年お世話になった委託店を離れることになりました。
今日は、その場所で経験させてもらったことを、
少し言葉に残しておきたいと思います。
その委託店には、
Petite Raraを始めた頃から
作品を置かせていただいていました。
作品を誰かに手に取っていただく経験を、
本当にたくさんさせてもらい、
作家としての最初の時間を
育ててもらった場所でした。
そのひとつが、
他の作家さんの作品を購入し、
販売させていただいた経験です。
当時は、とても責任を感じていました。
丁寧に作品をお届けする責任と、
その場にいない私が、
どうしたら作品の魅力を
きちんと伝えられるのかを考えて、
準備をしていました。
お二人の作家さんがいて、
キャンドルの作家さんと、
布ものの作家さんでした。
布ものの作品は、
埃が被らないように透明の袋に入っていたのですが、
裏と表で違うデザインだったり、
ファスナーを開けたときに見える
内側の生地の色もとても素敵で。
それが伝わるように、
写真を撮ってフレームに入れて、
小さなアートのような形で、
分かりやすく展示をしていました。
今振り返ると、
その時間もとても大切な経験だったなと思います。
その経験の中で、
私は
「作ることが好き」という気持ちと同じくらい、
「選ぶことが好き」
という感覚に出会いました。
誰かが生み出したものを、
自分の感性で選び、
その魅力を誰かへ手渡していく。
その時間が、
とても自然で、
すごく大切な感覚として残っています。
振り返ると、
チェコガラスやボタンに惹かれるのも、
この感覚と繋がっている気がしています。
素材を見つけたときに、
「これはどんな景色になるだろう」
と想像する時間が、
私にとっては創作の入口になっています。
Botoniqueも、
自分が作品を作るというより、
素材を選び、組み合わせ、
景色として整える。
そんな感覚から
生まれたラインです。
その場所があったから、
私は
「作家」と「選ぶ人」「整える人」
そのあいだにいることを
知ることができました。
本当にたくさんのトライを
させてもらった場所でした。
今回、その場所を離れるのは
やっぱり少し寂しさもあります。
でも、
そこで育ててもらった感覚を持って、
次の形へ進むタイミングなのかなと
感じています。
これからは、
オンラインショップや作品づくりを中心に、
自分のペースで
その感覚を育てていきたいと思っています。
そして現在は、
吉祥寺の委託先さまでも
作品をお取り扱いいただいています。
約10年間、
その場所で出会ってくださった皆さまに、
本当に感謝しています。
そしてこれからも、
作品や景色を通して、
誰かの時間に寄り添えるものを
作り続けていきたいと思っています。
このお話は、スタンドFMでも声で残しています。
言葉とは少し違う温度で、
ゆっくりお話していますので、
もしよろしければ聴いていただけたら嬉しいです。
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