見出し画像

ハロウィーン「ポリリャ・デ・クルパ(罪の蛾)」孤独と自由を追い求める魔女の物語

こんにちは。
「墓の魚ユニバース・オーケストラ」の作曲家です。

今日は改めて
「墓の魚ユニバース」の作品の一つである
魔女の短編物語を、
とても簡単に紹介してみたいと思います。

紹介するのは、その中でも
独自の世界観と深いテーマが織りなす物語
「ポリリャ・デ・クルパ(罪の蛾)の物語」です。

「墓の魚ユニバース・オーケストラ」には、
とても沢山の魔女キャラクター達がいて、
それぞれに物語があります。

ユニバースの中で、
魔女達の物語は、
神の秩序を地上の現実(腐敗・孤独・不公平)から
嗤う視点
としての役割を持っています。

墓の魚ユニバースの作品は、
全てが繋がっていて、

神を賛美する劇中劇的な
海洋生物の死を描いた神学詩
[El Sventramento(エル スヴェントラメント)]

宇宙の維持を遊ぶ
キリストの企みを書いた演劇
[Los nematodos Hématome(ロス ネマトドス エマトム)]

魔女のイラスト
[Copia de la tumba(コピア・デ・ラ・トゥンバ)]
と、
各魔女達の物語[Los nematodos Infauna(ロス ネマトドス インファウナ)]

天使と悪魔の滑稽なコメディを描く
ミュージカルやオペラ曲
[Chanson funéraire(シャンソン・フュネライユ)]

その他の不条理劇
[Los nematodos Excédent(ロス ネマトドス エクセダン)]

その全員が登場する主軸の小説
[Los nematodos Emersión(ロス ネマトドス エメルシオン)]

で構成されています。

このうち
神学詩(エル スヴェントラメント)と、
演劇(ロス ネマトドス エクセダン)は、
かなり難解なので一般向けではありませんが、
魔女のイラストと、魔女達の短編物語は、
親しみやすい文体で書かれた、
それこそハロウィンなどにぴったりな作品。

キリスト的秩序が
ユニバースの難解な神学詩だとすれば、
魔女達の毒舌な物語は、
神の調和詩(上位言語)に対し、
[地上の方言]の役割を果てしているのです。

両者は対立ではなく、
神話的振動として共存します。

墓の魚の神学詩に関してはこちら↓↓
【ゴシック・パロディの学術的解剖Ⅱ】

さて、
「ポリリャ・デ・クルパ(罪の蛾)の物語」は、
ヒターノ(ロマ)の少女ドゥラカが、
常識や信仰、愛といった枠組みに縛られず、
己の道を突き進む姿を描いた、
詩的かつ哲学的な作品です。

■この物語の魅力とは?
「ポリリャ・デ・クルパ(罪の蛾)の物語」は、
単なるファンタジーや冒険譚ではありません。
主人公ドゥラカの視点を通じて、
人間の孤独、自由への渇望、
そして神や社会との対立が
鮮やかに描かれています。

彼女の言葉は時に鋭く、
時にユーモラスで、
読む者の心に深く刺さります。

例えば、腐肉を「美しい」と称したり、
子犬を「悍ましい」と評したりする彼女の価値観は、
常識をひっくり返すような
新鮮な驚きを与えてくれます。

物語の舞台は、
ヒターノの文化や、スペインの風土が
色濃く反映された世界。

ドゥラカの家族や仲間達との対話を通じて、
伝統と個の葛藤が浮き彫りにされ、
読者は彼女の「ひねくれ者」としての
生き様に引き込まれます。

そして、彼女が
「罪の蛾」として生まれ変わる瞬間は、
物語のクライマックスとして
圧倒的な印象を残します。

■こんな読者にオススメ

  • ムーミンや、ハズビンホテルや、アダムスファミリーなどの毒のある視点に惹かれる方
    ドゥラカの言葉や行動は、世間の常識に縛られない自由な精神を体現しています。
    妖しい墓地や地獄で語られる人間を斜めに見た風刺は、自分だけの信念を貫きたい、または社会の枠組みに疑問を抱く人に響くでしょう。

  • 文学や哲学的なテーマが好きな方
    物語には、スペイン文学の独自性であるピカレスクや、キリスト教、魔術といった要素が織り交ぜられ、深い思索を誘います。
    神とは何か、愛とは何か、自由とは何か――
    そんな問いを投げかけてきます。

  • ヒターノ文化やスペインの風土に興味がある方
    物語の背景には、ヒターノの伝統や、ガリシア、マラガといったスペインの地域性が息づいています。
    スペインが大好きな方、
    異文化の魅力に触れたい方にもおすすめです。

■物語のキーフレーズ

「私が望んで森に入り、
岩や毒草で傷だらけになったのなら、
その傷はただの私の人生の刺青ですよ。」

この言葉に象徴されるように、
ドゥラカの生き方は、
傷さえも自らの誇りとして受け入れる
強さを持っています。

彼女の旅は、読者に
「自分だけの羽」
を持つことの意味を問いかけます。

「ポリリャ・デ・クルパ(罪の蛾)」は、
物語を通じて
自分自身と向き合うきっかけをくれる作品です。
ドゥラカの旅路を追いながら、
あなたも自分の「羽」を見つけてみませんか?




夜を恐れる吸血鬼の話・・
「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した楽曲
こちらで公開中です↓↓↓

◇◇◇楽団公式サイト◇◇◇

https://site-1295095-2445-4622.mystrikingly.com/

◇◇◇「墓の魚」の音楽動画(ちゃんねる登録してね)◇◇

◇◇◇Twitter◇◇◇

https://twitter.com/polilla_de_fe

いいなと思ったら応援しよう!

海洋生物の死のオーケストラ「墓の魚ユニバース」記事 自作の詩による詩集「沼地の聖書」(ハードカバーによる分厚い豪華本を予定)を出版する為のサポートを募集しております。ぜひ、よろしくお願いします!!いただいたサポートは詩集の費用にさせていただきます。

この記事が参加している募集