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【特別無料公開】周りを観て「判断を変えられる選手」を育てる|1日練習メニュー【ポゼッション編】

【特別無料公開】
本記事は有料記事である「実践編(現場で使える1日練習メニュー)」のクオリティをご確認いただくためのフルサイズ・サンプルです。
有料記事の購入基準としてぜひ最後までご覧ください。

はじめに

「練習中のポゼッションではテンポよくボールが回るのに、週末の試合になると急に相手のプレスに呑まれ、ボールしか見えなくなってしまう」
「『周りを観ろ!』とピッチ脇から叫び続けても選手は狭いエリアに何度も突っ込み、ボールロストを繰り返す」
そんな歯がゆさに頭を抱えた経験はないでしょうか。

どれほど声を出してもピッチ上の現象が変わらない根本的な原因は、選手の意識不足ではなく、トレーニングの環境設定に「観て判断を更新せざるを得ない仕組み」が組み込まれていないことにあります。

私自身、サッカー未経験から現場に立ち、泥臭く試行錯誤を重ねながらJFA公認B級ライセンスを取得するプロセスで辿り着いたひとつの確信があります。

「指導者が評価すべきは『成功したプレーの回数』ではなく、『状況の変化に応じて途中で判断を変えられた回数』である」

本記事は、今後展開していく有料シリーズ「実践編」の基準をご判断いただくためのフルサイズ特別無料公開記事です。
今後の有料版の記事も、同等以上のクオリティで公開いたします。

単発の練習メニュー紹介にとどまらず、ウォームアップ→トレーニング①→トレーニング②→ゲームと認知負荷を段階的に引き上げる「1日の流れに沿った4つのトレーニングメニュー」として体系的に構造化しています。

さらに、全メニューの狙いとポイントを視覚的に掴める「解説動画」と、そのまま印刷してピッチ脇で使える「A4サイズ1枚のPDF指導案」を収録しています。

明日の指導の「右腕」となる実践ツールとともに、選手が自ら判断を更新し続けられるチームへ導くための、静かな指導の“軸”としてご活用いただければ幸いです。

■ 本記事で学べること
・「成功数」ではなく「判断を変えた回数」を評価する認知指導の核心
・W-UPからGAMEまで認知負荷を段階的に高める1日4メニューの体系的設計
・全練習メニューの狙いとコーチングポイントを深く掴める解説動画
・現場にそのまま持ち込んで直感的に確認できる「A4サイズ1枚の指導案PDF」
・マーカーゴールやラインゴールを活用し、攻める方向を自律的に変えさせる環境設定
・外からの答え代行(指示)を避け、選手の思考を促す具体的な問いかけパターン
・ボール保持者・非保持者がピッチ上で見せる「認知が起きているサイン」

※本記事の動画は限定公開です。外部への転載や共有は固くお断りいたします。


現場でそのまま使える「A4一枚のPDF指導案」

本日の練習メニューのポイントをA4サイズ1枚に凝縮した「PDF指導案」を作成しました。
スマホで確認したり、印刷してピッチに持ち込んだりと、明日のトレーニングの「右腕」としてぜひご活用ください。


本日の指導の「合言葉」

「何を観た?」(「観ろ!」ではなく「何を観た?」と問いかける)


ウォームアップ(理解と準備の土台をつくる)

4人でのドリル

■ 練習開始時の配置例

■ 狙い
周りを観ながらプレーする感覚を、妨害のない状況で身につける

■ 人数
4人
■ 開始方法
5つのマーカーのうち4つに選手が入り、そのうち2人はボールを持つ。
■ 選手ができる動き
以下の3種類。
①マーカー間のドリブル
②マーカー間のパス
③マーカー間の移動
この3つのルールを守りながら、全員が同時並行でプレーを続ける。

■ 指導者の観察ポイント
・プレー前やプレー中に首を振って周囲を確認する回数が増えているか
・ボール保持中に顔が下がり続けていないか
・パスを出す直前に受け手以外の情報も見ようとしているか

■ 選手への問いかけ(声掛け)例
・「周りの選手はどっちに動いてる?」
・「ぶつかる前にコースを変えられたね、ナイス!」

■ 認知が起きているサイン
・出そうとしていたパスをやめてドリブルに切り替える
・同じマーカーに向かいそうになったとき、途中で進路を変える
・味方とぶつかりそうになる前にスピードを緩める

■ 評価基準
「ミスをしなかったか」よりも「途中で判断を変えられたか」

■ 備考・注意点
・4人でなくても可能。その場合、合計のマーカー数を参加人数+1~2個(中央に1個、それ以外はその周り)、ボールの数は人数の半分(または人数の半分+1個)を目安に用意する。
6人の場合の例:マーカー8個・ボール4個
・マーカー間の距離は、ストレスなくパスがつなげる距離にする。


トレーニング1(典型的な状況下で実践する)

ポゼッション(マーカーゴール×4)

■ 練習開始時の配置例

■ 狙い
シンプルでポゼッション側が有利な設定の中で、周りを観ることによる成功体験を得る

■ 人数
3 vs 3 + 1フリーマン
■ 開始方法
ライン上の任意の場所からスローインで開始。
■ 得点方法
4つあるマーカーのいずれかの場所でボールを止める。
■ アウトオブプレー時再開方法
・得点後は、失点したチームが開始時と同じ方法で再開。
・ボールが外に出たときは、その場所からスローインで再開。

■ 指導者の観察ポイント
・ボールを受ける前にどのゴールが空いているかを確認しているか
・パスを出した後に他に空いているゴールがないかをすぐ見ているか
・守られているゴールに固執せず狙いを変えられているか

■ 選手への問いかけ(声掛け)例
・「(パスを出す前に)今、どこのゴールが空いてる?」
・「詰まった時に逆サイドを見れたのは素晴らしいよ!」

■ 認知が起きているサイン
・攻めるゴールを状況に応じて変えることが増える
・少ないタッチで大きくボールが動く
・ボール保持者の体の向きがプレー中に何度も変わる

■ 評価基準
「ゴールできたか」よりも「攻めるべきゴールを認知できたか」

■ 備考・注意点
・相手からボールを奪ったら必ず1本はパスをつないでからゴールを攻めること。
・人数を変えても可能。
その場合、各チームの人数+1個のマーカーを置く。
4 vs 4 + 1フリーマンの例:5個のマーカーを置く。
・マーカーは、複数のゴールを1人で同時に守ることができない距離間で等間隔に配置する。


トレーニング2(変化のある状況下で実践する)

ポゼッション(ラインゴール×4)

■ 練習開始時の配置例

■ 狙い
より複雑な状況でも周りを観られるようにし、ゲームにつなげる

■ 人数
6 vs 6 + 1フリーマン
■ 開始方法
ライン上の任意の場所からスローインで開始。
■ 得点方法
5本以上パスをつないでから、4つあるラインゴールのいずれかをドリブル突破する。
■ アウトオブプレー時再開方法
・得点後は、失点したチームが開始時と同じ方法で再開。
・ボールが外に出たときは、その場所からスローインで再開。

■ 指導者の観察ポイント
・ボールに関わっていない選手が周囲を見ながら立ち位置を修正しているか
・パスコースが消えた瞬間に次の選択肢へ移れているか
・同じゴールへの攻撃が続いていないか

■ 選手への問いかけ(声掛け)例
・「(パスを出した後)次はどこが空きそう?」
・「サポートの立ち位置を変えてパスラインを作れたね!」

■ 認知が起きているサイン
・攻撃方向が頻繁に変わる
・1 vs 1 の状況になる前にフリーな選手にパスするようになる
・攻守の切り替えが減る

■ 評価基準
「相手を抜くドリブル(目の前の相手をかわすドリブル)」ではなく、「運ぶドリブル(空いているスペースへボールを移動させるドリブル)」で余裕をもってゴールできているか

■ 備考・注意点
・リターンパスは使ってよいが、つないだパスの本数には含めない。
・相手にボールを触られた場合、パスの本数はリセットされる。
・各ゴールの幅は、2人でも守り切るのが難しいくらい広めの幅に設定する。
(「4つのゴールをそれぞれ誰かが守り、それ以外の選手でボールを奪いに行く」というやり方が通用しないようにする)


ゲーム(実際の試合に近い環境下で発揮する)

ミニゲーム

■ 練習開始時の配置例

■ 狙い
これまで取り組んできた「周りを観る」プレーが、ゲーム形式の中でも自然に出ているかを確認する

■ 人数
6 vs 6 + GK + 1フリーマン
■ 開始方法
キックオフまたはゴールキック
■ アウトオブプレー時再開方法
得点後は、失点したチームが開始時と同じ方法で再開。

上記以外は通常のサッカーのルール。

■ 指導者の観察ポイント
・ボール保持者が不要な1 vs 1 を仕掛けていないか
・自分たちの方が人数が多いエリアを見つけて攻撃できているか
・サポートの選手が止まらずポジション修正を続けているか
・ボールを失う直前に他の選択肢を観る動きがあったか

■ 選手への問いかけ(声掛け)例
・「今、無理に突っ込む場面かな?」
・「やり直してチャンスを作り直せたね、ナイス判断!」

■ 認知が起きているサイン
・プレッシャーを受ける前にボールを離す
・前進できないときに攻撃をやり直す
・無理なドリブルやロングボールの回数が減る

■ 評価基準
「いい崩し」より「無理な失い方が減ったか」


避けるべき声掛け例

①ナビゲーションによる代行(外からのティーチング)

指導者が外から「答え」を教えてしまうことで、選手が自律的に周囲を認知し、判断をアップデートする機会を奪ってしまう声掛けです。

・「フリーだぞ!」
・「後ろに来てるぞ!」
・「ターンしろ!」

②「実行」のミスに対する追及(プロセスの否定)

周囲を観て、正しい判断を下した上での「キックミス」や「トラップミス」といった実行段階の結果だけを責めてしまう声掛けです。

・「(逆サイドを観た上でのキックミスに)何やってるんだ、今の!」
・「(相手を観て逆を突こうとしたトラップミスに)正確にやれ!」


現場でのセルフチェック

・選手の「あ、逆だった」などという「判断の修正(認知が起きているサイン)」を褒めたか
・指導者が「結果の良し悪し」ではなく「選択肢の更新」を見ているか
・練習設定(サイズ・人数など)は、選手に「観る必要」が生まれる環境になっているか


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回ご紹介した練習メニューにおいて評価すべきは、成功したプレーの回数ではなく状況を見て途中で判断を変えられた回数です。
それが増えるほど「周囲の認知」は整理されていきます。

ポゼッションを高めるためには、ボールを持っているとき・持っていないときの両方で正確な状況認知と判断ができる必要があります。

認知や判断と聞くととても難しそうに感じてしまいますが、今回ご紹介したような単純なルールの練習を重ねることで徐々に改善させていくことが可能です。

また、コートサイズやルールを少し変えるだけでも、選手が判断する内容や回数は大きく変わります。
練習メニューをチームに合わせて調整する視点は「練習メニューを調整して使うという考え方」の記事で整理しています。
ぜひ選手の変化を観察しながら、環境設定を調整してみてください。

なお、今回取り上げた「周囲の認知」についての詳しい考え方は【概要編】で解説しています。
【概要編】で「周囲の認知」について整理しておくと、本記事でご紹介した練習メニューの狙いや効果も、より明確に捉えられるようになります。


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▼実践編マガジン
練習メニューをまとめて知りたい方はこちら。

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