されて嫌なことは人にするな:実は間違ってる説?【英検1級とその先へ:単語クイズ!】
【今日の1問】恋人への強い情熱が溢れ出る歌詞とは?と一部重複する解説も含まれています。
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
Q1. One of the most _____ golden rules is that you should not do to others what you do not want them to do to you. The truth is that different people have different tastes.
(1)effusive (2)bestial (3)specious (4)capacious
Q2. In this Victorian house, beautifully decorated _____ with candles adorn the walls.
(1)sconces (2)lores (3)ewes (4)tanneries
Q3. His slightly _____ remarks created a strange atmosphere; no one was offended, but it was just extremely awkward.
(1)frenetic (2)roguish (3)unseemly (4)acrid
Q4. It became known that he had _____ with a notorious person to commit fraud.
(1)degenerated (2)fidgeted (3)transpired (4)colluded
Q5. His attempt to convince his son to follow his values was a complete _____; in fact, it only alienated his son.
(1)remorse (2)ruckus (3)debacle (4)xenophobia
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※ 出題範囲について
特定の試験の頻出順ではありません。英検1級レベルと思われるものを中心としていますが、さらにニッチ・マニアックな単語、また、英語の小説を楽しむのに役立つ語彙などなど、幅広く選定しています。
※ 問題文について
問題文は、かつて私が作った英単語リストを眺めながら「この単語はこういう文で使えそうだな」と自分で思いつくままに書いた英文を、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)にネイティブチェックしてもらい、吟味し微調整をしてから、最終的に記事に仕上げています。
※ 選択肢について
選択肢の中には、注意が必要な単語が含まれている場合もあります。ただ、文学作品等の理解のため、自分で間違って使ってしまわないためにも、そういった単語もしっかり知っておくことが大切だと考えているため、このシリーズでは敢えて要注意な単語も扱っています。
※ 内容と語義について
内容は、英語学習を目的としたものであり、特定の思想を広めたり、特定の個人・団体を批評したりする意図は一切ありません。解説に記載している意味は、問題文の文脈に合わせた代表的なものなどが中心ですが、文芸作品等の理解のため、現代では古風になっている語義や意訳に近いものをあえて載せている場合もあります。多義語や細かいニュアンスや語法については、辞書を参照してください。
※ 語源に関して
語源は、諸説ある場合や定説が覆る可能性もあります。辞書や専門家の間でも意見が分かれることがありますので、このシリーズではそういった厳密な語源学ではなく、あくまで「一つの説」として、直接の語源ではなく、そのコアイメージとなるようなものを、広義での「語源」として紹介させていただいている場合があります。これは、英単語を効率よく覚えるための「記憶の一助」にすることを目的としているためで、元を辿って行った時に一つの言葉に行き着く場合には「同語源です」という言葉で説明させていただいております。
※ 正確性について
全例文・全選択肢、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)による校閲を経ていますが、AIの精度も完璧ではありません。AIの助言、Google検索、Wiktionary、そして私の学習・読書経験(2009年英検1級合格、英語の小説を中心に約20年で約300冊読了)を照らし合わせ、精査・修正していますが、内容の正確性を絶対的に保証するものではありませんので、本コンテンツの利用によって生じた、いかなる損害についても、著者は一切の責任を負いかねます。あくまで、学習の参考としてご活用ください。
【主な参照リファレンス】
Google検索(フレーズ一致確認)
Google Gemini(英文校閲・語源確認)
Wiktionary(https://en.wiktionary.org)
アルク『標準語彙水準SVL12000』Vol.3 / Vol.4(語彙レベルの指標として)
私自身の読書(英語約300冊)における語彙リスト(小説に出てきた、私が気になった単語たち)
◇ 単語の意味と解説
Q1. One of the most specious golden rules is that you should not do to others what you do not want them to do to you. The truth is that different people have different tastes.
(1)effusive [ifjúːsiv]
【形】(感情表現が)あふれんばかりの、大げさな、感情をむき出しにする
語源は、ラテン語の(ex:外へ + fundere:注ぐ)
感情が「外へドバドバと注ぎ出される」イメージです。
「effusive praise:溢れんばかりの称賛」
このラテン語の「fundere:注ぐ」派生の単語には他にも以下のようなものがあります。
「confuse」(con:共に + fuse:注ぐ)一緒に注いで混ぜてしまう。
「diffuse:散らす、普及する」(dis:バラバラに + fuse:注ぐ)
「infuse:注入する、淹れる」(in:中へ + fuse:注ぐ)
「profuse:おびただしい、気前のよい」(pro-:前方へ + fuse:注ぐ)
「foundry:鋳造所」
「refund:返金する」(re:後ろへ、再び + fundere:注ぐ)
「confound:当惑させる」(con:共に + fundere:注ぐ)
ちなみに、ドラゴンボールのフュージョンも同語源で、
「fusion」(fuse:注ぐ、溶かす + -ion:名詞にする語尾)
「溶解(注いで、溶かして、混ぜること)」→「融合」という意味になります。
ちなみのちなみに「refuse」に関しては特殊で、
綴りの由来にあたるラテン語の「refundere」が、別のラテン語「recusare:拒絶する、不服を申し立てる」と混同されて、形は「refundere」の影響を受け、意味は「recusare」の影響を受けた、今の「refuse」という形と意味になったと言われています。
さらに、
チーズフォンデュの「fondue」も、
パソコンなどの書体の「font(フォント)」も、
この「fundere」からきています。
(2)bestial [béstjəl]
【形】獣(けもの)のような、残忍な、野蛮な
語源は、ラテン語の(bestia:獣)
「beast」の形容詞形です。
また、フランス語の「bête:獣、馬鹿な」も同語源です。
「bestial behavior:野蛮な振る舞い」
(3)specious [spíːʃəs]
【形】もっともらしい、うわべだけの、見かけ倒しの(実は間違っている)
語源は、ラテン語の(species:外観)
「見た目(species)だけは立派である」というイメージです。
「special」も「外観で区別できるもの」という同じ語源から来ていますが、「specialty」になると「専門性、得意分野」のような意味になります。
「a specious argument:もっともらしいが根拠のない議論」
(4)capacious [kəpéiʃəs]
【形】(中が広くて)たくさん入る、広々とした
語源は、ラテン語の(capere:取る、掴む、収容する)
「キャパ」が多いというイメージです。
「capacity」と同語源です。
「a capacious handbag:収納たっぷりのハンドバッグ」
◎ なぜ正解?
「自分がされたくないことは人にしない」というが、実際は、「人それぞれ好みは違うのである」という文脈から、この黄金律を形容するのは「specious:うわべだけは正しいが実は間違っている」が正解です。
ちなみに、ジョージ・バーナード・ショーもこの言葉を批判したそうですが、私も今初めて知りました。
確かにこの言葉は多くの矛盾がありますね。
ちなみに、私は軽めの筋肉痛が好きなのですが、多くの人はおそらくあまり好まないと思います。
¶ 編集記
最初は「One of the most specious golden rules is that do not do anything to others which you do not want to be done to yourself. The truth is that different people have different tastes.」と書いていましたが、そして「do not do anything〜」を引用符で囲っていなかったのですが、これで大丈夫かなと思いながらAIにこのままぶつけた見たところ、やはり間違いのようで、「that you should not do anything」とするのが自然とのことで、そこを修正しました。
先行詞が「-thing」の場合は「that you do not want」とする方が、現代英語の語法としてはよりリズムが良いそうで、これも初耳です!(「which」も普通に使われ、間違いというわけではないようです)
後日、初稿時の問題文「One of the most specious golden rules is that you should not do anything to others that you do not want to be done to yourself. The truth is that different people have different tastes.」を、ブラウザで5つのタブで開いたGeminiに順にチェックしてもらったところ、3つ目までは修正の必要なしと答えましたが、4つ目が、改善の余地ありと答え、理由は、「anything to others that you do not want to be done to yourself」という受動態にすることは稀で、「anything to others what you do not want them to do to you」の方が圧倒的に自然とのことでした。
たしかに、Googleで全文一致検索をかけると「you do not want to be done to yourself」より「you do not want them to do to you」の方が多くヒットします。
そこでここを修正した「One of the most specious golden rules is that you should not do to others what you do not want them to do to you. The truth is that different people have different tastes.」を再度、ブラウザで5つのタブで開いたGeminiにチェックしてもらったところ、今度は、5つ中5つが、修正の必要なしと答えたので、これを問題文としました。
Q2. In this Victorian house, beautifully decorated sconces with candles adorn the walls.
(1)sconce [skɑ́ns]
【名】(壁に取り付けられた)燭台(しょくだい)、ブラケット照明
語源は、古フランス語(esconse:ランタン)
火が消えないように「覆われた(隠された)ランプ」という意味です。
「wall sconce:壁掛け照明器具」
さらに語源を辿っていくと、ラテン語の「abscondere」に行き着き、以下のものも同語源です。
(ラテン語「condere:構築する、保管する、隠す」説もありますが、「abscondere」自体が「abs- + condere」なので、広義での同語源であることに変わりはないようです)
「abscond:逃亡する」
「recondite:深遠な、難解な」(知識などが)隠された
ちなみに「ensconce:安置する・落ち着くは「即席の砦」の中に身を隠すという別語源の「sconce」が由来です。(さらに遡ると同語源という説もあるそうですが、このシリーズの語源の役割は、英単語を効率よく覚えることが目的で、厳密な語源学に時間を割くことが目的ではないので、ここまでとしておきます)
(2)lore [lɔ́ːr]
【名】(特定の分野に関する)伝承、言い伝え
語源は、古英語の(lar:教え、学習)
「learn」も元を辿っていくと同語源です。
ドイツ語 の「Lehre:教え」も同語源です。
「local lore:民承」
(3)ewe [júː]
【名】(成長した)雌(めす)羊
語源は、中英語の(ewe:メス羊)
ゲルマン系ですが、遡るとインド・ヨーロッパ祖語の(owi-:羊)に行き着き、ラテン語の「ovis:羊」から、英語の「ovine:羊の」やフランス語の「ouaille:キリスト教の信者、群れ」という言葉に繋がっています。
「ewe lamb:雌の子羊」
対義語「ram:雄羊」
(4)tannery [tǽnəri]
【名】製革所、革なめし工場
語源は、中世ラテン語の(tannum:樫の樹皮)
革をなめすために樫の樹皮から取れる「タンニン(tannin)」を使用したことが由来です。
紅茶などの殺菌・解毒作用があると言われている「タンニン」と一緒です。
「leather tannery:革なめし工場」
◎ なぜ正解?
ヴィクトリア朝風の家で、蝋燭(ろうそく)が載っているという描写から「sconce:壁に取り付けられた燭台」が正解です。
¶ 編集記
今回は最初から「In this Victorian house, there are beautifully decorated sconces with candles on them.」と書いていて、AIに添削してもらったところ、一発OKをもらいました。
後日、初稿時の問題文「In this Victorian house, there are beautifully decorated sconces with candles on them.」を、ブラウザで5つのタブで開いたGeminiにチェックしてもらったところ、5つ中4つは、修正の必要なしと答えましたが、5つ中1つが、改善の余地ありと答え、理由は、ヴィクトリア朝時代の照明なら当然キャンドルが使われているはずだから、「with candles on them」は、冗長な響きがするとのこと。
ちょっと過剰修正気味では無いかとも思うのですが、当然キャンドルが使われているはずだ、とかいうよりは「on them」があまり洗練されていない響きになるのかとも思い、別のタブが提案してくれたプラッシュアップ案、「beautifully decorated sconces with candles adorn the walls」に変更してみました。
そしてこの「In this Victorian house, beautifully decorated sconces with candles adorn the walls.」を再度、ブラウザで5つのタブで開いたGeminiにチェックしてもらったところ、今度は、5つ中5つが、修正の必要なしと答えたので、これを問題文としました。
Q3. His slightly unseemly remarks created a strange atmosphere; no one was offended, but it was just extremely awkward.
(1)frenetic [frənétik]
【形】熱狂した、多忙を極めた、狂乱した
語源は、ギリシャ語の(phrenitis:脳の炎症)
「脳が炎症を起こしている」というイメージで、「落ち着きがなく、取り乱している」というニュアンスの強い言葉です。
「frenzy」「frantic」も同語源です。
「frenetic pace:凄まじいペース」
(2)roguish [róugiʃ]
【形】茶目っ気のある、いたずら好きな
語源は、英語の(rogue:悪党、浮浪者)
これ以降は詳しくは不明ですが、16世紀の隠語という説があります。
「rogue:悪党、浮浪者」はネガティブなニュアンスが強いですが、形容詞の「roguish」は、「悪戯(いたずら)っぽい」に近い、魅力的なというニュアンスで使われることも多いです。
「roguish smile:茶目っ気のある笑顔」
(3)unseemly [ʌnsíːmli]
【形】(行動などが)見苦しい、無作法な、場にそぐわない
語源は、古ノルド語の(sœmr:適合する・ふさわしい)
「seemly:ふさわしく」見えない、というイメージです。
「unseemly behavior:品の無い立ち振る舞い」
(4)acrid [ǽkrid]
【形】(味や臭いが)ツンとする、鼻を突く、(言葉が)辛辣(しんらつ)な
語源は、ラテン語の(acer:鋭い、酸っぱい)という説があります。
「acrid smoke:鼻を突く煙」
「acrid smell:ツンとする嫌な臭い)」
「vinegar」= フランス語の(vin:ワイン + aigre:酸っぱい)も、「acumen:洞察力 = 物事の核心を鋭く突く能力」も、
ラテン語の(acer:鋭い、酸っぱい)との関連性が指摘されています。
アメリカのドラマ、フレンズでジョーイが「acrimonious:とげとげしい」という単語の意味がわからず、文脈に合わない使い方を連発するシーンがありますが、この「acrimonious」も、ラテン語の(acer:鋭い、酸っぱい)から来ています。
◎ なぜ正解?
怒るほどではないが、変な空気になった彼の発言は、slightly「unseemly:場にそぐわない」ものでした。
「acrid」だと、怒ったりする人も出てくるかもしれませんし、「roguish」だと、魅力的なというニュアンスがあり、「awkward」との親和性が高いのは「unseemly:場にそぐわない」になります。
¶ 編集記
最初は「His slightly unseemly remarks made a strange atmosphere; no one was offended, but it was just extremely awkward, and actually kind of funny. 」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「made a strange atmosphere」は少し口語的すぎる印象で、「created」とした方がより格調高くなるとのことで、修正しました。
後日、初稿時の問題文「His slightly unseemly remarks created a strange atmosphere; no one was offended, but it was just extremely awkward, and actually kind of funny.」を再チェックしたところ、これだと「roguish」も正解になり得てしまうので、「, and actually kind of funny.」を削りました。
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