「詰んだ」の英語定義:英検1級単語(cul-de-sac, coerce, forfeit, pertinent)で概念解剖してみた
最近流行りの言葉を、英検1級レベルの単語で言い換えていくこのコーナー、今回は「詰んだ」を解剖してみようと思います。
例によって、実験&ネタで、ネイティブにとっての自然さより、とにかく難単語で盛りまくって高級化すること、英単語で遊ぶことを目的としておりますので、その旨、ご了承ください。
それでは早速!
◆ 詰んだ
being trapped in a cul-de-sac that coerces one into forfeiting one’s hope for the pertinent domain of one's life
袋小路に閉じ込められ、自らの人生の該当する領域における自身の希望を、放棄せざるを得ない状態
◇ 単語の意味と解説
まずこの言葉は、その時その人が「袋小路」や「万策尽きた状態」に陥っていることを指します。
ですので、「being trapped in a cul-de-sac」とします。
(1)cul-de-sac [kʌ́ldəsæ̀k]
【名】袋小路、行き止まり、(比喩的に)窮地、万策尽きた状態
語源は、フランス語の(cul:底 + de:の + sac:袋)
「cul」というのはフランス語で「尻」を指す「vulgar」な言葉です。(英語の「ass」に相当)
ただこの「cul-de-sac」には俗語的な響きはないようです。
「袋のお尻・底」→「袋小路」→「行き詰まり」という意味に転じました。
複数形は、英語では「culs-de-sac」が伝統的ですが、現代では「cul-de-sacs」も許容されています。
どんな袋小路かというと、希望を捨てないといけない窮地です。
そこで、「that coerces one into forfeiting one’s hope」とします。
(2)coerce [kouə́ːrs]
【他】(特に脅しなどによって)~に強制する
語源は、ラテン語の(co-:共に + arcere:閉じ込める、制止する)
バラバラにならないよう、また相手の意志を無視して、力ずくで「枠の中に押し込める」というイメージです。
(3)forfeit [fɔ́ːrfət]
【他】(罪・過失によって権利・財産などを)没収される、剥奪される、失う
語源は、古期フランス語の(forfaire:罪を犯す、法を犯す)
ラテン語の(foris:外に + facere:する、行う)が由来です。
元々は「法の外で行う(=罪を犯す)」という意味でした。
そこから「罪の罰として権利や財産を失う」という意味に転じました。
何を失うのかというと、その人生の分野における希望です。
ですので、「one’s hope for the pertinent domain of one's life」とします。
最初は「relevant」にしようと思いましたが、もうちょっと難しめの単語で「pertaining」に変え、「the pertaining field in life」は自然かとAIに相談したところ、「pertaining」は名詞の前には置かないので、「the pertinent domain of one's life:自らの人生の、該当する領域」としてはどうかと教えてくれ、ここはAIの提案を採用しました。
また最初は「hope about」を検討していましたが、「hope for」の方がこの文脈には合うとのことで、ここも修正しました。
(3)pertinent [pə́ːrtənənt]
【形】(~に)適切な、適切な妥当な、関連する
語源は、ラテン語の(per-:完全に + tenere:保持する、掴む)
「pertain:属する、関係する」の形容詞形です。
(4)pertaining [pərtéɪnɪŋ]
【自・現在分詞】(~に)関連する、付随する
語源は、ラテン語の(per-:完全に + tenere:保持する、掴む)
「pertain:属する、関係する」の現在分詞です。
通例「pertaining to something」の形で名詞を後ろから修飾します。
そこでできたのが、以下です。
being trapped in a cul-de-sac that coerces one into forfeiting one’s hope for the pertinent domain of one's life
袋小路に閉じ込められ、自らの人生の該当する領域における自身の希望を、放棄せざるを得ない状態
→「詰んだ」
どうでしょうか?
ただ、実際には、「消しゴムを忘れて詰んだ」とか、「チケットの申込み期限が過ぎてて詰んだ」とか、本当に深刻な状況というわけではなくても、多用されるようです。
これが「 the pertinent domain of」の部分、特に「pertinent」にこだわった理由です。
「消しゴムを忘れた、その領域(例えば、学校の筆記テストでいい点を取るとか)」「申込み期限が過ぎたチケットの、その領域(例えば、好きなバンドのライブへの参戦など)」においては「a cul-de-sac」に陥っていると言えるのではないでしょうか?
それでは、今回は以上です!
※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
記事のヘッダーは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしています。制作者様へ、素敵な画像ありがとうございます!
