階下の住人
K君はハイツの二階に住んでいる。
朝、ゴミを捨てた時に、
たまたま真下に住む住人を見た。
三十歳くらいの普通の女性だ。初めて見た。
ちょうど部屋に入るところだった。
背中から声をかけようとして、ぎくりとした。
四十センチほど開けられたドアの隙間から、
室内が見えたのだ。
中に老婆が数十人、
ひしめきあうように立っていた。
みな一様に黙り込み、
ゆらりゆらりと揺れていた。
K君はハイツの二階に住んでいる。
朝、ゴミを捨てた時に、
たまたま真下に住む住人を見た。
三十歳くらいの普通の女性だ。初めて見た。
ちょうど部屋に入るところだった。
背中から声をかけようとして、ぎくりとした。
四十センチほど開けられたドアの隙間から、
室内が見えたのだ。
中に老婆が数十人、
ひしめきあうように立っていた。
みな一様に黙り込み、
ゆらりゆらりと揺れていた。