あなたの給料が上がらない理由(ヒント:お気持ち)
中々平社員から昇進していけない?評価してもらうための条件が分かっていない気がする?もし職場のみんなにプロフェッショナルに仕事をできる人間だと評価してもらい、昇給に値すると認められたいのであれば、この記事でお助けできます。全部読みたくなかったら、一番下まですっ飛ばしてください。
最も簡単な最初の修正箇所
もしみんなに昇給して当たり前の人材だと思われたいのであれば、やるべきことはとても単純です。職場に自分のお気持ちを持ってこないでください。
多くの人がここでドロップアウトします。多くの人が、ネガティブな感情を職場に持ってきます。怒り、苛立ち、怖れ、悲しみ、不安、パニックなどのネガティブな感情です。もちろんこれらは持っていて当たり前の感情です。私たちは人間ですからね。ヴァンパイアダイアリーズのヴァンパイアたちみたいに好きなタイミングで人間の心スイッチをオフにするとかできないので。でも私たちには脳みそがあって、たとえ内側には感情が渦巻いていても、それを外に見せない能力はあります。私がまず昇進・昇給させない人は、ネガティブな感情を職場で出してしまう人です。昇進・昇給どころか、どうやってクビにするか考えます。
感情を職場に持ち込む人は、いわゆるマネジメントコストが高い人です。マネジメントコストとは、あなたをマネジメントするために上司や会社がどれだけの時間(コスト)を使っているかという概念です。こんなことを言うと人の心がない冷たい人みたいになってしまうのは分かっているのですが(はからずもまたヴァンパイアダイアリーズネタ)、ようこそ!資本主義社会へ!あなたのお気持ちは、企業にとってとっても大きなコストです!
「でも・・・でも・・・!会社の偉い人とかめっちゃ感情的ですけど!?」そうですね、だって、会社の偉い人ですもの。簡単に咀嚼できるように、とりあえず事業を始める人というのはリスクを怖れない人ということであって、エゴも宇宙くらい大きいです。社長や取締役と呼ばれる人たちの中にはちゃんとクソ野郎もいます。権力でなんでもかんでも好き勝手にするタイプの人ですね。毎日、レッツ職権乱用!って感じでしょうか。ですので、もし彼らのように感情的に仕事をしたいのなら、自分で会社を作りましょう。
「ネガティブな感情を職場に持ってくる」って実際問題どういうこと?
感情を軸にした言動で、企業からマネジメントコストだと受け取られてしまうものの例を挙げてみます。
文句はよく言うくせに、解決策の提示はできない、しない。
上司には直接文句を言ったり不安なことについて相談もしないくせに、悪口は上司以外の色んな人に言っている。
God complexを持っている。God complexとは、すべて自分が正しくて、自分が最も強いと思い込んでいること。最弱の五条悟状態。なぜか自分のこと五条悟くらい強いと根拠なく思ってるけど、実際は渋谷でやられる非術師くらい弱い。けど自分で全然気付いてない。
基本被害者ヅラ。フィードバックを受け止めない、言い訳ばかり、話を逸らす、改善をしてしまうと自分のプライドが傷つくので、フィードバックを聞かないことに死力を尽くす。
「いや」「でも」「違う」といった否定的な言葉を頻繁に使うことで、チームの心理的安全性を脅かす。
人の話を遮る。
衝突になったり口論になったりするのが怖くて、困っていることがあっても言い出せない。最終的にいっぱいいっぱいになって勝手に爆発し、「なんで誰も気付いてくれないの!?こんなに明らかに困ってるのに!!」と泣き出す。
職場で顧客や同僚のことを悪く言う。
変化や新しいことへの抵抗や不安、恐怖が強い。
不安が強すぎて「職場の一人や二人が嫌がるかも」くらいのリスクを「刑事訴訟です!!!」くらいの勢いで持って来る。全員の手を止めて「このリスクがあること分かっていますか!?」と必死に訴える。でも実際にそのリスクが発生する確率は0.2%とか。不安に引っ張られすぎてリスク評価を正しくできない。なので、全部が致命傷みたいなリアクションをしてしまう。
自分がやりたいことや納得できることだけすればいいと思っている。自分がやりたくないことをやろうとしない。
会社の上層部が現場のことを何も分かっていないことに「何も知らねえくせに数字のことばっか言いやがって」と不満を漏らすものの、何も知らねえのが自分だということには気付いていない。
上記に挙げたことのうちひとつでもやったことのある記憶のある方は、上司の「こいつに昇進は無理」リストに入っていると思ってください。
なんでネガティブな感情を職場に持ってきちゃいけないのか
理由は簡単です。チームや会社のパフォーマンスが落ちるからです。あなたのネガティブな感情の表出が、回り回って会社の売上を落とします。これに気付いていない人はとても多いです。
例えばどのような悪影響があなたのチームに出てしまうのか挙げてみます。
心理的安全性の欠如
集中できない、気が散る
あなたがなんにもないところから必死に問題を作り上げて持ってくるので、解決しなければならなくなる問題が後を絶たない。問題生産工場。
あなたの上司があなたの未熟な話を聞きながらセラピスト代わりをしている間、その上司の時間と人件費が無駄になっている。
文句がノンストップなので、全員の仕事の手が止まってしまい、プロジェクトが完全に止まってしまう。
職場が昼ドラ化する。不必要に強い言葉を使ったり、人とぶつかったり、業務進行を妨げたり、ゴシップガールくらいゴシップに命をかけるので、人間関係がこじれてチームワークが機能しづらくなる。
「brilliant jerk」という言葉を聞いたことがありますか?これは「優秀なクソ野郎」という意味です。Netfixが初期のカルチャーデック(社風を説明するスライド)にこの言葉を入れていて話題になっていましたね。たとえあなたが成績優秀な社員だったとしても、もし私が上記に挙げたような影響をチームに与えているのであれば、あなたは「優秀なクソ野郎」です。そしてよく知っておいてほしいのが、企業は組織成長の段階に入ると、優秀なクソ野郎を切ります。業績トップの優秀なクソ野郎よりも、カルチャーフィットしている(企業の社風に合っている)人材を残してチームを機能させることを選びます。これは優秀なクソ野郎を切ることでマネジメント負債を逃れる、企業の組織開発初級編です。
もし、あなたがネガティブな言葉を職場で使うことをやめられないということであれば、それは単純にあなたが未熟だということです。メガホン片手に「みなさーん!!私はメチャクチャ未熟者ですー!」と職場で叫びまわっているのと同じです。誰もあなたを信用しませんし、誰もあなたに近寄りたくないです。なぜなら、このロジックを知らなくても、みんなハイメンテナンスな人(ずっとお世話が必要な人)とマネジメントコストが高い人には近寄らない方がいいということは野生の勘でなんとなく分かっているからです。
改めて述べますが、ネガティブな気持ちは持っていていいです。それを悪いと言っているのではありません。それを外に出す時に、ポジティブな言動に変換して、企業の利益になる人材だという印象を与えましょうねという話です。
「でも悪口は言いたい!」大丈夫だ、問題ない。
私が過去にいたある職場では、こういったネガティブな姿勢が大々的に悪しとされていました。なので、私は管理職としてチームにひとつの流行を作りました。何か悪口を言いたくなった時、今食べたいものを叫ぶというものです。20分もリモート会議で説明してるのに相手が全然こっちの話理解してくれない?「あ〜〜〜!!チキンマサラカレー!!!!」もう終わりが見えてきたのに上層部が最初から作り直してって言ってきた?「も〜〜〜〜!ほっともっとの特のりタル弁当!!!!」といった具合です。チームのみんなは、急に料理名を叫んでいる時点で何か悪いことが起きたんだなということは察します。でもチームの雰囲気は逆に楽しいものになります。ネガティブなことをいうとどんどんネガティブになり、ポジティブなことを言うとどんどんポジティブになるというのは、脳科学的にも行動経済学的にも根拠のある現象なので、気になる方は調べてみてください。
嘘でもいい
企業でお金を稼ぎたいなら、ネガティブなお気持ちは職場に持ってきてはいけません。ポジティブな言葉しか使わないルールを行使して、周りの人間に「この人ポジティブだな〜」と思い込ませましょう。それが企業の欲しがる人材です。例えば、「上層部、現場のことなんも分かってないまんま色々意味不明な指示出してくるのなんなんですかね」ではなく「上層部のみなさん、うちが今こういう状況だっていうことご存知なんですかね?もし知らないのであればたぶん教えてあげた方が上層部のみなさんもより良い意思決定の材料になって良いですよね?どうやってお伝えするのがベストですかね?」です。
最初は難しいと思うかもしれません。でもそのうち慣れます。信じてください。私は企業で働き始めた時、あまりに口が悪すぎて何回もフィードバックを受けました。そのフィードバックを聞いて、ハラスメントや信頼失墜行為といった大きな問題でない限りはネガティブランゲージ(否定的な言葉)は一切使わなくなりました。だから、日本支社一位のマネージャーになれたのです。二階堂ふみさん、鈴木亮平さん、誰でもいいので己の身に降臨してもらい、演技するところから始めましょう。始まりは嘘でいいのです。
この記事ではお金を稼げる社員になるための三つのコツをお伝えしました。
1. ネガティブな感情を職場で出さないこと
2. ネガティブな言葉を職場で使わないこと
3. Fake it till you make it(できるようになるまでは、できるふりをすること)
