「写真に正解はない」と思ってた私が、商品写真で知った“伝わるライン”の話
写真に正解はない。
ずっとそう思っていました。
でも「売れる商品写真」を教えるようになってから、
その考え方が変わったんです。
「正解はない」けど、
「だいたいこのへんが伝わる」という“正解のライン”は、確かにある。
「写真に正解はない」って本当?
「写真に正解はない」
私、そう思ってたんですよ。
ずっとね。
写真ってアートでしょ?
感性でしょ?
だから“正解”なんて、無粋だなぁって。
でも今、商品写真を教えるようになって
あぁ、これは違うなと気づきました。
商品写真には、“伝わるライン”が確かにある。
“伝わる範囲”という方がわかりやすいかなあ?
「正解はひとつ」に縛られてきた私たち
テストに受験、面接、文書の書き方、デートの仕方まで、
私たちはずっと正解はひとつで
「これぞ正解」というものがあるという価値観で育ってきました。
でも写真に関しては、
「これぞ正解」みたいなものはありません。
けれど──
「ここらへんだと伝わりやすいよね」
という“範囲”や“ライン”は、確かにあるんです。
商品写真は、その“伝わるライン”を押さえることが大事なんです。
ポートレート撮影で私がやっていたこと
ちなみに私、もともとポートレートが得意なカメラマンです。
(今も紹介限定で撮ってます)
で、ここにも“正解の範囲”はあるんですよ。
私はよく、お客様から「自然な表情がいい」と言われてきました。
まず、撮影前に「撮られ方のコツ」を伝えます。
そして、笑顔のエクササイズを一緒にして、
どんなことをイメージしたらいいか、
どんなふうに振る舞えばいいか、
ポーズは?
そんなレッスンをしてから撮影に入ります。
(そんなコツをまとめたのが、著書「シンデレラフォトレッスン」なんです)
とまあ、自然に“見える”だけで、裏ではがっつり作り込んでます。
まるですっぴん風ナチュラルメイクのように。笑
撮られ方レッスン以外に
私がやっていたことはーーー
・傾向と対策
・密なコミュニケーション
・観察
・ベストな瞬間を導くこと
この人は、どういう時に嬉しそうに笑うのか。
どんな話題が表情を柔らかくするのか。
どんな角度が一番きれいに見えるのか。
現場で細かく観察して、瞬間を見逃さずに拾い上げる。
私は「フォトコーチング」と言って、コーチングをしてから撮るスタイルをずっとやっています。
(フォトコーチング、実は商標あるんですよ)
これを徹底的にやっていました。
お客様と私と
一緒に作るのがポートレート写真だと思います。
だから、同じ人を撮っていても
切り取り方やタイミングが違うので、
「まゆさんの写真ってやっぱり違うよね」って言ってもらえた。
つまり“自分らしさ”が乗っかって、
私らしいポートレートが出来上がっていたんです。

商品写真は「自分らしさ」じゃない
でも、商品写真は違います。
ここで見てほしいのは、私の個性じゃない。
商品そのものです。
✔ 質感が伝わる
✔ サイズがわかる
✔ 使った時のイメージが湧く
この3つが、ちゃんと伝わることが大前提。
ポートレートでは「これまゆさんが撮ったでしょ」と言われると喜びを感じていたけれど、商品写真では、誰が撮ったかバレたらダメだと思っている。
“自分らしさ”より
「どう見せれば伝わるか」だけを考える世界。
ここが、面白さも違うし、アプローチも変わるポイントです。
(まあ自分らしさは、自分が撮っているから、多少は滲み出ますが)
多分、記者さんやライターさんも、
新聞や雑誌に載せる記事は、個性を出さないで書いていて
自分のエッセイとかは、個性をバンバン出していると思います。
そこの匙加減、大事。

でも本質は一緒。「伝わるための工夫」
ただ、よく考えたら
ポートレートでも、商品写真でも、やってることの本質は同じでした。
「相手に伝えるために、どう見せるかを設計する」ということ。
商品写真の場合は
・質感
・サイズ感
・使用イメージ
これをズレなく伝えられる“ライン”に合わせるだけ。
“自分らしさ”を入れすぎると、逆にノイズになってしまうから
そこは抑えて、純粋に伝えることに集中する。
「伝えるために撮る」
写真は好み。
確かにそうです。
趣味の写真は、好きに撮ればいいと思う。
それが自己表現の楽しみですからね!!
でも、商品写真は“売るための写真”。
買ってもらうためには
「伝わるラインに合わせられているか」が全てです。
そしてこれは、
感性やセンスではなく、
「ちゃんと考えれば誰でも狙って入れる場所」なんです。
写真のコンサルをしていますが
最初に2回くらいまで、バンバン指摘しますが
だんだんみんな「そういうことか」ってわかってくる。
そうすると
「楽をしようと思っているわけじゃないですが、修正するところがありません」
という、なんとも間の抜けたLINEの返信をすることになる。笑

商品写真が“伝わる”ために考える3つのこと
ここからは、具体的に何をすればいいのかというお話。
① 誰に届けるかを決める
20代女性と40代男性では、響く写真は違う。
「相手がどう受け取るか」から逆算する。
② わかりやすさを優先する
質感・サイズ・使い方が、写真だけで伝わることが最優先。
③ ブランドとして統一する
1枚の映えより、ショップ全体の世界観が信頼を生む。
色味、ライティング、構図を整える。
とてもシンプルに書きましたが、もっともっと深く知りたい方は、ブログにいっぱいハウツーを書いていますし最近、YouTube頑張ってます!
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商品写真は、確かに正解と言われる範囲があって、
「どう見せれば伝わるか」を考えた人が勝つ世界。
「センスがないから…」
「感性がないから…」
そんなの関係ない。
商品写真は、設計するだけで
ちゃんと“売れる写真”が撮れます。
私がポートレートでやっていた
「観察して、導く」という視点。
それは、商品写真にもちゃんと活きてくるんですね。
