子どもたちが算数を学ぶための最良の方法とは?!
新しいレビューによると、子どもたちは、概念的理解と短時間の計時練習、そして振り返りを統合した構造化されたアプローチを通じて、算数を最も効果的に学ぶことが示されています。
機械的な暗記か、豊富なディスカッションのどちらかを選ぶのではなく、最も成功する指導法としては、両方を循環させ、数感覚と思考戦略を強化することが重要だそうです。
研究者たちは、算数の計算をスムーズにするには、自動的な想起と、数の関係を柔軟に応用する能力の両方が含まれるべきだと主張しています。
認知科学からのこれらの知見は、早期の算数指導を導き、教育やそれ以降の長期的な成果を向上させることができます。
数値や九九を暗記することか、それともより深い概念的レベルで数学を学ぶか、教育者たちは長い間、これら二つのアプローチの利点について議論してきましたが、「Psychological Science in the Public Interest」に掲載された新しいレポートによると、先ずは、概念的理解に基づいて事実を教え、短時間の計時練習でそれらの事実を自動化し、その後の議論と振り返りによって、知識を深めるというサイクルによって、最も効果的に学ぶことが示されています。
発達認知科学からの洞察によると、一般的に算数問題を素早く正確に解く子どもの能力を最も効率よく育むための方法として、研究者たちは、算数の流暢さの定義を拡大し、6 × 8 = 48のような事実の自動的な想起だけでなく、問題を解決するために数の関係に気付き、それを使用する能力も含めることを提案しています。
事実を記憶に強化する短時間の計算練習と、それらの事実を統合された知識ネットワークに織り込む目的を持った推論と議論活動を組み合わせることによって、子供達が成功するために必要な流暢さが身につくようです。
研究者は、認知発達における基礎的な理論をもとに、算数学習は、直線的な道筋としてではなく、暗黙的知識と明示的知識が相互に絡み合って変化する過程で、算数の流暢さが発達することを指摘しています。
初期の算数指導には、以下の要素を含めることが推奨されています。
*初期段階での進捗モニタリング
子どもの数に対する理解のギャップを特定するために行う。
*明示的な思考戦略の指導
例えば、「10」を基準点として使うなど、簡単な暗算のための戦略を教える。
*体系的な想起練習
子どもたちが、算数の組み合わせや、その和・積を思い出す練習をする。
*時間制限付きの練習
遅い数え上げの方法ではなく、素早く思い出す戦略を促す練習をする。
ただし、子どもたちが練習する事実について、高い正答率を示した後にのみ行うことが重要。
*議論、振り返り、正当化
算数活動において、自分の考えを言語化する機会を与え、算数の根本的な原理を理解させる。
また、研究によると、数学の流暢さの高い生徒は、代数の学習、文章題の解決、分数の理解においてより優れており、さらに、学歴や収入といった将来的な成果にも関連があると示唆されています。
研究者たちは、子どもがどのように学ぶかに関する知見に基づいた、エビデンスに裏付けられた指導法の必要性を訴えています。
特に幼児教育においては、発達認知科学を教員養成課程に取り入れることを提案しており、これによって教師が学習科学の視点から指導法を評価できるようになるとしています。
就学前の早期の数学体験は、子どもたちが数字、関係、演算の意味を理解するのに役立ち、親や教育者が、子どもたちに、ブロックやシリアルなどの日常的なものを数え、合計数を示すような、数遊びを行うことが強く推奨されています。
