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③西洋絵画に見る、「素人ピアノ」と「玄人ピアノ」の演奏姿勢の違い


この記事シリーズで今まで書いてきた記事①と②です👇


今回は、記事(その③)です👇 

ここまで西洋の印象派の絵を引き合いに、ピアノの演奏姿勢について書いてきたので、

やっぱり、
ピアノ演奏の名画といえば、アレを引き合いに出さないとアレでしょうから、今回、出しますよ。

みなさんご存じの、この絵です👇

ルノワール「ピアノに寄る少女たち」ウィキペディア

👆ウィキペディアのパブリックドメイン画像を貼り付けました。

👆この絵って、自宅でお客さんをとっているピアノの先生のレッスン室に、よく飾られてませんか?  

私が子どもの頃に習ったピアノの先生のレッスン室にも、額に入ったこの絵が、うやうやしく飾られていましたね。


ところで、私は、
「レッスン室にこの絵をうやうやしく飾り奉っているピアノの先生の演奏は、素人演奏である」
という法則を発見しております。

どうして!?

だってさ、この絵の、白いドレスを着てピアノを弾いている少女の演奏姿勢をみてごらんな:

👆どうですか?姿勢悪いでしょ。悪いよ!悪すぎ!
 まず、
  (1)アゴが上がっている!
  (2)ピアノに向かって前傾姿勢!
  (3)いかり肩+巻き肩!
 これらに加えて、
 この少女がピアノを弾く際の絶望的な先天的欠点は、
  (4)小指が短い!
(←って、私は子どもの頃に習ったピアノの先生に言い放たれたので、皆さんのご参考までに同じことを指摘しておきますよ。私が言ったんじゃないよ、ピアノの先生が言い放ったんだよこの言葉を私に。)
 
👆(4)は先天的なものだから、どうしようもありませんが
(←だって私は「コレで!(←これが分かる人は還暦以上だね!)」ピアノの先生にピアノ演奏能力を早々と見切られたからね)
(1)~(3)のどれを採っても、ピアノ演奏が下手!のお手本みたいな絵ですよ。
 そんな絵を、ヨーロッパ文化への憧れ丸出しの夢見心地でうやうやしくレッスン室に飾っている人が教えるピアノの水準の底がはっきり見えますよ浅瀬のように。

これに対して、前回の記事の、マネの奥さんのピアノ演奏姿勢は👇

シュザンヌ・マネ(ウィキペディア)

👆黒いドレスを着たマネ夫人のピアノ演奏姿勢は、まさに玄人そのものですよ。
マネ夫人は、もともとマネの実家に雇われたピアノ教師でした。

わかりやすいように、並べてみますね。
どうですか?
 白いドレスの少女(めんどくさいからシロウト娘)と、
 黒いドレスのマネ夫人(クロウト女)の、
演奏姿勢の違いが、明らかにわかりますね 👇

   👆シロウト娘 vs クロウト女 
(1)アゴが上がっている! vs アゴが上がっていない
(2)楽譜を見下ろすように見る vs 真っすぐ見据える
(3)前傾姿勢! vs 上半身が垂直
(4)いかり肩+巻き肩  vs  なで肩+胸元が横から見えている
(5)やせ型体型 vs  太った体型
 👆
(1)から(4)までは、すべて連動しているんですが、
シロウト娘の演奏姿勢に見られる、
「アゴが上がっている」のは、完全にマズイです。
なぜかというと、前傾姿勢だから、アゴが上がっちゃうの!
アゴが上がっちゃうと、楽譜を見下ろすことになるでしょ?
そして、最悪なのは、「いかり肩+巻き肩」なことです。
何故だと思いますか?
「いかり肩+巻き肩」になっていると、
胸鎖関節を自分の頭の重さで圧迫しちゃっているからです。
前回の記事でもちょっと触れましたが、
腕って、胸鎖関節から始まっているんですよ。
だから、腕のおおもとである胸鎖関節が圧迫されていると、
もう腕自体が動かなくなっちゃってるんです。
アゴが上がっているとね、首の後ろが圧迫されるでしょ?
それに、いかり肩+巻き肩で、首の前も圧迫されちゃっている。
これでは、胸鎖関節がガッチガチ!
つまり、腕がガッチガチ!
ところで、
肘を無理やりグルングルン回旋させて弾くピアニストやピアノ教師がいませんか?
あれって、身体も腕もガッチガチで動かないから、
なんとか肘を回して動きを付けようとしているんだと思いますよ。
ルノワールが描いた、このシロウト娘みたいな姿勢でピアノを弾こうとすれば、わかるよ。ね、弾きにくいでしょ?  

だから、
この絵をレッスン室にうやうやしく飾っているピアノ教室の程度も知れたもんだと、思いますよ。 
こんな悪例を奉っておきながら、ピアノの演奏姿勢も演奏技術もあったもんじゃないよ!

これに対して、
マネの奥さん(クロウト女)の演奏姿勢は、どうですか👇

     マネの奥さん(クロウト女)は、👆
まず、上半身がまっすぐ垂直に座っているでしょ。
だから、アゴが上がることがない。
だから、楽譜を真っすぐ見据えることができる。
そして、胸元(胸鎖関節)のあたりが、しっかり見えているでしょ。
肩がいかってなくて、巻き肩じゃないから、胸鎖関節のあたりが横からも見えるんですよ。
この時点で、胸鎖関節が自由に開放されていることがわかるから、彼女が腕を柔らかく動かせることもわかる。
腕を柔らかく動かせるから、
肘を無理やりグルングルン回すような不自然極まりない腕の動きで鍵盤を叩く必要が無い。
実際に、この絵のマネ夫人の両手、ゆったりと、しかも確実に、鍵盤を掌握している感じが伝わってくる。
最後に、年の功というか、体重ですね。
身体規模で男性に劣る女性の場合、体重がある人の方が、ピアノで良い音を鳴らすという印象を、私は持っています。
普通の日本人女性なら、身長170cm前後以上で体重も60キロ以上になると、背が高いから指もそれなりに長くて届きやすいうえに、体重もあるので、ピアノの音の鳴りが断然違います(ということを、ピアノ会に参加していた時に、私は観察していました)。   

私は、マネ夫人のこの絵を見た瞬間に、
「この人は、演奏姿勢が良くて体重もあるから、ピアノが上手かったに違いない!」
と思いました。


だから、
ピアノの先生は、本来ならば、
ルノワールのシロウト娘の絵よりも、
マネの奥さん(クロウト女)の絵を、
レッスン室に飾るべきだよね。

でも、
それが実はなかなかできないのが、
専業主婦業の合間に自宅でお客さんをとっている
シロウト女のピアノ教師の、イタシカユシなところなんだろうね。

というのは、
この、マネ夫人(クロウト女)は、
ほんとうに、クロウト女の典型みたいな女性だったからなんだよ。
それについては、
前回の記事②に貼り付けた、山田五郎氏の解説動画に詳しい。

クロウト女は、自由奔放。
生き方も、恋愛も。
だから、
カタギのサラリーマンと結婚して、夫の扶養控除内で慎ましく生きているようなシロウト女とは、クロウト女は違う生き物なんだよね。
だいたい、旦那さんのマネも画家だから、
マネの奥さんは、芸能芸術の世界にドップリの女性なんだよ。
だからこそ、
マネの奥さんは、さぞかしピアノが上手かっただろうと、私は思うんだ。 マネの実家で既に弁天様だったわけで、
晴れてマネと入籍してからも、弁天様なところは変わらなかったわけで。
弁天様だもん、そりゃあ、芸事はバッチリだったと思うよ。

もともと、芸とは、そういうもの。
生と、性と、死の、三つ巴のせめぎ合いの混沌から、生まれてくるDNAの噴出だ。
だから、あまり芸事が上手すぎる女性は、
弁天様なところがあると想像されるわけで。
弁天様は、カタギの家庭には、とても収まらないんですね。
これに対して、
ちまたの殆どの女性のピアノ教師は、
カタギの男性に扶養される、主婦業を選んでいるわけで。
ルノワールのシロウト娘でいることを、
自らの生存のために選んでいるわけで。
だから、ピアノ演奏が一皮むけないままなんですよ。
だって、一皮むけちゃったら、困るから。
自由奔放になって、
お歯黒ドブの向こうに飛んで行っちゃうと、社会的にマズい立場だから。
そういうカタギの奥さんの身分を、自ら選んで、
そこに収まっているわけだから。

シロウト芸と、クロウト芸は、
シロウト娘と、クロウト女ほどの、違いがある。
そして、もともと、
芸の世界は、クロウトの世界だ。

=====

さいごに、
これをよんでいる貴方も、ピアノの前に座って、
以下のことを自分で試してみると、
面白いんじゃないかと思います👇

👆シロウト娘の肘の角度は鋭角になっていて、
  クロウト女(マネの奥さん)の肘の角度は鈍角でしょ? 
ピアノの鍵盤の高さも関係しているけど、
手の位置と鍵盤の高さが同じだとしても、
シロウト娘のように前傾姿勢になると、肘の角度は鋭角になる。
逆に、
マネ夫人(クロウト女)のように、上半身が直立していれば、肘の角度は鈍角になる。
椅子の前後の位置も含めて、
自分でいろいろ試行錯誤すると楽しいかもしれない。

👆ただし! 
この記事をここまで読んでしまった、片手で10度以上が届く「ピアノ教育国」在住の「超上級国民」や「上級国民」さんは、この記事の内容は全く役に立ちませんからね! 
片手で10度以上が届くあなたは、「ピアノ教育国」における、「届かない」低カースト身分の下々庶民のシミッタレた考察なんて、全く必要ありません。 
どうぞお好きな姿勢と演奏動作でクラシックピアノ演奏をお楽しみください。 
それが出来るのが、片手10度以上のクラシックピアノ演奏における「超上級国民」と、片手でオクターブ和音に余裕で手が届く「上級国民」さんの、生まれながらの特権です。  
👆それから、
この記事を図らずも読んでしまった「ジャズピアノ国」の国籍を取得したいと思っているあなたは、この記事の内容以前に、「ジャズ語のボキャブラリーの構築」に専念したほうがいいと思います。
ジャズでは、どんなに演奏姿勢が良くて良い音でピアノを弾けたとしても、ジャズ文法に基づく即興演奏が全くできなければ「ジャズピアノ国」に住めませんから。

 つづきは👇

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~ピアノ方丈記~


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