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「よく笑うようになったね」と家族に言われた日。-音楽がそっと灯した、小さな光の物語。-

「よく笑うようになったね」と家族に言われた日。
-音楽がそっと灯した、小さな光の物語。-

エレクトーンがくれた“できること”の光**

レッスンの帰り際、 ある生徒さんが一枚のメッセージカードを渡してくださいました。

「家族の中で“よく笑うようになったね”と言われます」

その言葉を読んだ瞬間、 胸の奥がじんわりと温かくなりました。

この生徒さんは、 右手と右足だけを使って演奏しています。 左手は自由に動かせないため、 先生が演奏して録音したパートに合わせて弾きます。

それでもエレクトーンは、 フルート、サックス、トランペット、バイオリン、ギター、ドラム…… まるで一人でオーケストラを奏でられるほどの音色が詰まっています。

右手だけで奏でるメロディが、 その音色たちと重なった瞬間、 教室いっぱいに“その人だけの音楽”が広がります。

初めて聴いたとき、 私は思わず息をのみました。 「できること」だけで、こんなにも美しい世界が生まれるのかと。

🌱 レッスンに来るたび、表情が明るくなる

毎回、レッスン室に入ってくるときの あの嬉しそうな笑顔。

音を出した瞬間にふっと柔らかくなる表情。

曲が終わったあとに 「今日も楽しかった」と言ってくださる声。

その姿を見るたびに、 こちらの方が幸せな気持ちになります。

🌼 “できること”は、生きる力になる

人は、できないことに目が向きがちです。 でも本当に大切なのは、

「できることがある」 その事実そのものが、人生を支える光になるということ。

そして、 その“できること”が音楽によって華やかになり、 誰かの心を動かすものになる。

その瞬間、 人は自分の存在が誰かの役に立っていることに気づきます。

それは、 生きていくうえで何より大切な感覚だと思うのです。

🌟 気づかせてくれたのは、生徒さんでした

私はこれまで、 先生をご紹介する立場として音楽に向き合ってきました。

レッスンをする先生方を支え、 生徒さんと先生をつなぐ役割を担う中で、 「音楽が人の人生に寄り添う瞬間」を たくさん見てきたつもりでした。

でも今回の出来事は、 その“つもり”を静かに超えていきました。

音楽には、 できることを照らし出す力がある。 そのことを、生徒さんが身をもって教えてくれたのです。

右手と右足だけで奏でる音。 左手のパートは先生が録音した伴奏。 それでもエレクトーンは、 フルートも、サックスも、バイオリンも、ドラムも、 まるで一人でオーケストラを指揮しているような 華やかな世界を広げてくれます。

その音に包まれながら、 生徒さんは本当に楽しそうに演奏します。 レッスンに来るたびに表情が明るくなり、 帰り際にはいつも笑顔を見せてくれます。

そして、あの言葉。

「家族に“よく笑うようになったね”と言われました」

この一言が、 私の胸に深く響きました。

できることがある。 そのできることが誰かの役に立つ。 それは、生きていくうえで何より大切な力になる。

私はそのことを、 生徒さんから教えていただきました。

音楽は、 人の人生にそっと光を差し込むことができる。 その光を届けるお手伝いができることに、 心から感謝しています。

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