テンポやリズムが崩れる原因と対策
ピアノを弾いていると、曲の初めと終わりでテンポが全く異なっていたり、リズムが崩れてしまうことは、かなりの人が経験します。
メトロノームに合わせてたくさん練習したり、自分の録音を聞き直して間違いの傾向を把握しても、いざ一人でピアノに向かうとなかなか直せず、先生に同じことを何度も注意された方も多いでしょう。
テンポやリズムが不自然な演奏は、弾いている人にとっても、聞いている人にとっても、心地よいものではありません。
たとえ音の弾き間違えがなくても、テンポやリズムが不自然であると、演奏のクオリティはかなり低くなってしまいます。
この記事では、美しいテンポやリズムで演奏するために知っておきたい重要な視点をお伝えします。
テンポやリズムが良いものになれば、演奏レベルが一気に高まります。
深い内容となりますが、最後までぜひお読みください。
まずは、どうしてテンポやリズムが崩れてしまうのか、その原因からお伝えします。
音楽で用いる「音」というのは、「音の高さ」と「音の強さ」と「音色」という要素だけでできているものではありません。
「音」には「時間」という要素も含まれ、その「時間」が大きく影響するのが、「テンポ」と「リズム」です。
リズムが適切に取れなかったり、テンポが崩れてしまう人は、「音」を「音の高さ」「音の強さ」「音色」だけで聞いてしまっている傾向があります。
特にピアノという楽器は、一度鳴らした音は時間の経過と共に小さくなって消えていく特性があります。
そうした中、「音の強さ」だけを耳で追いかけていると、気づいたら「音の時間」はどんどん短くなっていってしまいます。
その結果、曲を弾き進めていけばいくほどテンポが速くなってしまったり、しっかり伸ばすべき音を十分に伸ばさないうちに次の音を弾いてリズムが崩れてしまいます。
どんなにメトロノームを使って練習しても、そもそも「音の時間」の味わいを感じていなければ、メトロノームがなくなった途端に、演奏は暴走してしまいます。
あるいは、盲目的にメトロノームで練習したため、不自然な時間単位で固められた、ぎこちない演奏を、最後まで呼吸を止めたまま弾いてしまうことに陥ります。
もし、メトロノームにピッタリ合わせることが正解なら、オーケストラの前に指揮者ではなく、メトロノームを置けば良いこととなります。
そんなマエストロ・メトロノームに支配された演奏を、誰が聞きたいでしょうか?
良いテンポとリズムを身につけるには、
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