社会の厳しさをはじめて知った #はじめてのお金
初めて手に入れたお金も、初めて稼いだお金も覚えていないけれど…初めてお金で好きなものを買ったエピソードをひとつ。
私の家では家事を手伝うとお駄賃をもらえるシステムが小学校低学年の頃ありました。
例えばお皿洗いとか、お風呂掃除とか、親のマッサージとかです。一回につき10円ほど。
めんどくさがりな私はそんなに熱心にお手伝いをしていませんでした。
お年玉も貰っていたけれど、低学年の頃は母親に預けていました。
そんなめんどくさがりで、お駄賃もそんなに貰っていないのに、派手で遊び好きな祖母の血を引いたのか、コツコツ貯めることを知らずに散財してしまう性分で、子供のころからお金がなかなか貯まりませんでした。
何を買っていたんだか思い出せないけれど、駄菓子やおもちゃでしょう。
(同じ血を引いた弟はコツコツ貯めるのが得意です。立派。)
そんな私が、はじめて"自分のお小遣い"で、"自分の欲しいもの"を買おうとした時の話。
当時の私はジャスコに連れて行ってもらうと、お気に入りの雑貨屋さんがあって、その中できらきらした雑貨を眺めたり、ゲーム売り場の試遊台で遊びながら親の買い物を待っていました。
その雑貨屋さんで、私はみずいろの鈴を見つけました。
キラキラ光るパールの加工がしてあって、ちりんちりんとかわいい音が鳴ります。
私はみずいろが大好きなので、ひと目でそのキーホルダーを気に入りました。
値札には100円と書いてあり、子供でも買えそうです。
私は鈴を買うために、初めて"お小遣いを貯める"ことにしました。
毎日お皿洗いやお風呂掃除のお手伝いの日々。
ジャスコに行けばその鈴が売り切れていないかドキドキしながら確認したものです。
そうして労働に明け暮れ、ついに100円を貯めきりました。
ジャスコに連れて行ってもらった私は雑貨屋さんへ向かい、レジに鈴を持って行き、お財布からキラキラした100円玉をトレーに載せました。
「これください」
これでついにキラキラのみずいろの鈴が!
買える!
次の瞬間、
「これでは足りないよ」
女性の店員さんはそう言いました。
「えっ」
「5円足りないよ」
値札には100円と書いてあり、私は100円を出しました。なのに買えないというのです。
私は頭が真っ白になって固まってしまいました。
消費税。
当時は5%でした。
今でこそ税込価格が記載されるようになりましたが、まだまだ税抜表示がメジャー。
税金なんてシステム知るわけもなく、なぜ100円と書いてあるものが100円で買えないのか、幼い私にはさっぱり分かりませんでした。
(税を理解した今でも納得はしていませんけどね!!!)
その後のことはあまり覚えていませんが、なんだかんだ鈴を買った記憶はあるので財布に5円あったか、親に出してもらったのでしょう。
好きなものを買った記憶は、衝撃と共に苦い思い出として私の人生に刻まれました。
今年の参院選では消費税の減税が論点とされていますが…はてさてどうなることやら。
過去の私のような被害者を出さないためにも、消費税はなくなってほしいものですね。
