創作大賞感想『イヤよイヤよはマジ嫌よ』を読んで。
『イヤよイヤよはマジ嫌よ』を読み終えたあと、胸の奥がじんわり熱くなって、思わずスマホを握りしめ、瞳を閉じました。読み終わってもなお、「イヤ・マジ」の世界にとどまっていたかった。
これはただのラブコメじゃない!
照れと本音と、現代的な「好き」の形を真正面から抉った、すごく痛くて、それなのに甘い作品です。
主人公の白峰凛(しらみね りん)は、「イヤよイヤよ」が口癖の女子大生。
周囲からは「ツンデレの権化」「難攻不落な女」「本命には絶対に素直にならない女」と呼ばれ、からかわれ続けている。
でも、彼女の本当の気持ちは、誰にも(凜自身にすら)上手く説明できない。
「好き」と言われた瞬間に「イヤよ」と反射的に拒絶してしまう。その理由が、物語が進むにつれて少しずつ剥がされていく過程が本当に秀逸です。
作者の巧みさは、凛の「イヤよ」を単なる可愛いキャラ付けで終わらせなかったところなんじゃないかな?
それは幼少期の経験から来る防衛機制であり、傷つきやすい心を守るための、凛なりの精一杯の心の鎧なのです。
ヒーロー側の悠真(ゆうま)が、ただ「待つ」のではなく、凛の「イヤよ」の裏側を丁寧に、でも決して押しつけがましくなく読み解いていく姿に、胸が締め付けられました。
「イヤ・マジ」には、笑えるシーンも満載です。
特に「イヤよランキング発表会」や、凛が悠真に告白されそうになって全力で逃げ回る「キャンパス大追跡劇」は、腹を抱えて笑いました。今思い出しても、涙が出るほど笑ってしまって、お腹が痛い。
でも、その笑いの後に必ず訪れる、凛が一人で部屋で膝を抱えるシーンが切ない。
「本当は嬉しいのに、なんでこんなに怖いんだろう」という独白は、読んだ人の多くが共感するんじゃないでしょうか?
文体も素晴らしい。
口語体を多用しながら、決して軽薄にならず、凛の内面を鮮やかに描き切っています。ラノベっぽいのに、正統派純文学の香りが仄かに充満しています。
特に「イヤよ」のニュアンスを、状況や心情によって微妙に変えていく描写は、作者のセンスの塊で、卓越した手腕が光ります。
『イヤよイヤよはマジ嫌よ』を読んで、私は自分のことを振り返っていました。
本音を隠すために「イヤよ」を使っていた時期が私にもあったな、と。
素直になる勇気と、相手を信じる勇気。
この作品はそれを、笑いと涙と甘酸っぱさでそっと背中を押してくれます。
今年読んだ中でも特に心に残る、ラブコメの新しい形でした。
照れ屋さんも、昔ツンデレだった人も、今まさに「イヤよ」を連発している人も、絶対に読んでほしい作品です。
凛ちゃん、最後まで応援してましたよ😊
感情移入が激しかったので、「凛ちゃん」と、まるで昔からの親友であるかのように呼んでしまいます。
本当に、素敵な物語をありがとうございました。
作者の山根あきらさん!
これからも素晴らしいラブコメを書いてくださいね!
心より応援しています😊💕❕


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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします