形が違えば意味も違う。
言葉を学ぶとき大切なのは、「形が違えば意味も違う」という原則です。意味が似ていても形が違えば、必ず違うニュアンスや意味があります。
英文法を学ぶときに常に意識していることです。
この記事では、「不定冠詞を伴う名詞形」と「無冠詞の名詞形」に絞って、具体例を挙げながら書きます。
⏺️school⏺️
まず、次の例文の意味を考えてください。
① The city built a school on the hill.
(「a」という冠詞があるのはなぜ?)
② She started school this April.
(school という名詞が「無冠詞」になっているのはなぜ?)
🍁解説🍁
①の意味は「市は丘の上に学校を建てた」、②の意味は「この4月に彼女は入学した」です。
①は建物としての学校は、「1つの学校」「2つの学校」というように数えることができるので、「a」という不定冠詞が必要になります。
その一方で、②は「教育制度としての学校」ということなので、不定冠詞は付かない。
「学校へ行く」は、「go to school」と言いますが、「授業などを受けにいく」という教育制度としての学校ということなので、不定冠詞はつきません。「start school」と理屈は同じです。
⏺️question⏺️
では、次の2つの文の意味を考えてください。
③ I have no questions about your proposal.
(questions と複数形のSがついています)
④ I have no question about your proposal.
(この文では「不可算名詞」として扱われています)
🍁解説🍁
一般的には、「question」は「数えられる名詞」(可算名詞)として使われることが多いですが、④のように「数えられない名詞」(不可算名詞)として使われることもあります。③と④の文の意味は、それぞれ次のようになります。
③君の提案について質問はない。
④君の提案について疑義はない。
⏺️egg⏺️
では次の文はどうでしょう?
⑤ I have an egg in my right hand.
(右手に卵を持っている)
⑥ You got egg on your tie.
(ネクタイに卵がついているよ)
🍁解説🍁
これは以前、⑥と同様の問題が「センター試験」に出題されたことがあります。
卵は一般的に「数えられる名詞」として扱われます。1個、2個と数えられるからです。
けれども、⑥のように「卵がついているよ」という場合は、「卵の黄身がついている」という意味です。⑥の文の「egg」を「an egg」にすると、卵が丸々1個ネクタイにくっついていることになり、滑稽ですよね🤣?
まとめ
辞書には、(C)や(U)のような記号がついている場合が多いです。
(C)は「countable」の略で「可算名詞」、(U)は「uncountable」の略で「不可算名詞」を表しています。このような表記は参考にはなりますが、結局のところ「文脈しだい」です。
英語で小説やエッセイ、新聞などを読む時には、冠詞に注目してみると勉強になります。
何でここは「a」がついているのだろう?、何でここでは「a」がないのだろう?と考えることが、良いトレーニングになると思っています。
冠詞は厄介です。単純なルールと言えるものがありません。だから、日頃から冠詞に意識を向けてみるといいかな、と思います。
(参考文献)
田中茂範「表現英文法」(コスモピア)、pp33—35
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします