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有と無

紙を1枚用意する。

○を描いて、「有」と書き込む。

その外側に「無」と書いてみる。

そうすると、不思議なことに
「有の世界」の外に
「無の世界」が広がっているように思えてしまう。

「無」は端的に「無」。
「無の世界」には何もないはず。

「無の世界」に「無」がないならば、
「無」があるのは「有の世界」なのではないか?

けれども、「有の世界」の中に
「無」を見つけることはない。

とすれば、
「有の世界」と「無の世界」とを
分けることが
そもそも無理なのではないか?

あるいはこうも言えるかもしれない。
仮に「無の世界」が有るとして、
「これが『無の世界』だ!」と
言えるのは、
誰か一人でもその「無」を
理解できる人がいなければならない。

しかし、無の世界に一人いたら、
それはもう「無の世界」ではない。

むむむ。「無」とはなんなのだろう?


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山根あきら | 哲学者 記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします