Claude Codeで店舗システムを全部自作したら年間40万円が3.3万円になった
みなさん、最近どうですか。私はと言いますと、気づいたらエンジニアになっていました。
いや、なってないです。なってないんですけど、もうそう言うしかないんです。開業16年、ずっと「PCの修理屋」としてやってきました。なのに今、私の手元には予約システムと見積もり請求ソフトと電光掲示板まで、全部自作した環境が出来上がっています。誰だ、私を勝手にこんな状態にしたのは。
……私です。私が勝手にやりました。すみません。
結論から言います。年間40万円かかっていた経費が、3万3000円になりました。 十分の1以下です。意味わかんないですよね。私もまだ正直、ちゃんと意味わかってないです。
今日はその「気づいたら全部自作してた」事件について、正直にお話しします。よろしくお願いします。

「店をやるってこういうものだ」教の信者だった私
開業して16年。日常的に店をやっていると、いろんな"普通の支出"が積み上がっていきます。
税理士さん。コンサルさん。オンライン予約のサブスク。見積もり請求ソフトの月額。
これ全部、一つひとつは「まあ必要だよね」って金額なんですよ。でも合わせると、ざっくり年間40万円。
私、これに対して何の疑問も持っていませんでした。「店をやるってこういうものだ」教の、模範的な信者だったんです。 毎月お布施を納めて、それで平和に暮らしていました。
でも今は違います。今の私はこれを年間3万3000円でやってます。Claude Codeの1年契約一括で、です。
もうここまで読んだ時点で、皆さんはもう察してると思います。 私はこの環境を、全部Claude Codeで自分で構築してしまいました。もうやってる方もいると思います。便利ですよね、これ。便利ですよね?? 便利ですよね……!
WBCを見終わるまでコードを回し続けた4ヶ月間
今年の2月ぐらいから始めました。きっかけは正直、もう覚えてません。なんとなく「これ自分で作れるんじゃないか」と思った、それだけです。
そこからWBCの放送を見終わるまでClaude Codeを回し続けるという、誰に説明しても「は?」って言われる生活が始まりました。
そして気づいたら6月。ようやく全部の環境が完成しました。
パイロット版、つまり最初に動くやつができるまでは2時間でした。 2時間ですよ!! たった2時間!! すごくないですか!?
……はい、ここで一旦落ち着きます。すみません、興奮しました。
実際にはここから店で使い始めて、修正して、統一性を求めて、また修正して、結局4ヶ月かかりました。
最初の2時間と、残りの4ヶ月。この落差、なんなんでしょうね。
これ、ちょっと真剣に考えたんですけど、多分これがコーディングという行為の本質なんだと思います。動くものを作るのは早い。「ちゃんと使えるもの」に育てるのは、ものすごく長い。人間関係と同じです。出会いは一瞬、信頼は積み重ね。……いや、何の話してるんでしょう、私。
話が膨らみすぎるので、ここでやめておきます。
そんなわけで私はコーディングを"覚えた"というよりは、アドバイスをもらいながら自動的に作ってもらった、というのが正直なところです。 偉そうに語れる立場じゃないんですけど、今後はこの制作の様子も、参考になればと思って公開していきたいと思っています。
LINE通知地獄、もしくは「自分が作った爆弾で自分が爆死する」
ここからはちょっと恥ずかしい話です。自虐タイムです。
最初、私は欲張りました。オンライン予約システムに、いろんな機能をつけたんです。その代表がLINEと連動したBOT通知。
お客様がボタンを押すと、空いてる時間をテキストで返してくれる仕組み。便利そうですよね。私もそう思いました。当時の私、自信に満ちていました。
結果、うるさかったです。
私が休みの日も、四六時中通知が来るんです。お客様は普通に「空いてる時間知りたいな」ってボタンを押してるだけなんですけど、休日の私のスマホはそんな事情を知らないので、ただひたすら鳴り続けます。
これ、勝手に名前をつけました。「自家製通知ハラスメント問題」。 自分で建てた家に、自分で仕掛けた爆弾で、自分が休日に被弾するという、なかなか味わえない貴重な経験でした。
それで「もうLINEいらないんじゃないか」と思いまして、独自にオンライン予約の中にチャットサービスを組み込む形に変えました。
その結果、私がやることは驚くほど減りました。承認ボタンを押す。あとはお客様にご来店を促す一言コメントを送る。それだけです。
スマホのカレンダーには、お客様の時間が自動で表示される。最終的には見積もり・請求・領収書もURLでお客様に送れるようになりました。
もうこれ、「なくてはならない」を通り越して「完全に自律歩行型」です。私、もう何もしてないんじゃないかってときどき怖くなります。
電光掲示板、つけっぱなしの記録
最初にちらっと書いた「電光掲示板」、説明していなかったので、ここでします。
店舗の受付カウンターの裏に、液晶モニターを1台設置してます。表示されるのは、まるでバスの時刻表や、電車・飛行機の案内板みたいな画面。
次のお客様の時間(お名前は伏せてます)が表示されたり、私が出張サポート中なら自動で「出張しています」の画面に切り替わったり、閉店後は「閉店しました」の表示になったり。
つけっぱなしです。これ、ずっと動いてます。 私が寝てる間も、休んでる間も、ずっと光ってます。なんかちょっと、生き物っぽいです。
ソフトウェアを何か買って使ってるわけじゃなくて、WebサービスとXサーバーのVPSサーバーを契約して、そこに全部入れています。契約してるホームページのドメインにサブドメインを足して公開してるので、見積もり請求もオンライン予約も電光掲示板も、全部そこから動いてる形です。
正直に言いますと、私は特殊なWebの知識やプログラムの知識、サービス開発のノウハウを持っているわけじゃないです。本当に、ないです。 ゼロです。なのにこれが動いてるという事実だけが、ここにあります。
結局、何が言いたかったのか
長々と書きましたが、言いたいことはシンプルです。
「店をやるってこういうものだ」と思ってた支出が、実はそうじゃなかった。
税理士さんやコンサルさん、サブスクのサービス、どれも悪いものじゃないです。むしろ今までお世話になりました。ただ、自分の店に合わせて自分で作れる部分があるなら、それも一つの選択肢になる時代になったんだなと、16年やってきて初めて実感しました。
言いたいことは言いきった! スッキリしたので終わります!!
気になった方は、ぜひ調べてみてください。みんなも自分の店、自律歩行型にしてくれ!!
最後にもう一度書いておきます。年間40万円が3万3000円になった話、そして「自家製通知ハラスメント問題」を乗り越えた話。 ここまで読んでくださってありがとうございました。
