わかっていた、たぶん、
愛と現実のあいだで、
誰も悪くないのに、誰も幸せになれない夜がある。
それでも人は、
誰かを想いながら、生きていくんだと思う。
「わかっていた、たぶん、」
──そんな夜に書いた詩です。
ずっと前から、わかっていたのかもしれない──、
「本当に、いいの?」
会いたいと言ってしまった時に、彼からかけられた言葉。
あの時のわたしには、
わかっているようで、何もわかっていなかった。
セックスの代償は、重い。
もう戻れなくなること。
何がって、心が。
この関係自体が。
特にすぐ突っ走ってしまうわたしには、重すぎる現実。
それに、慰謝料などの金銭的な問題。
現実が、わたしの心を押し潰す。
この気持ちはたしかに本物。
それは、わかってる。
でも、旦那への情が残っているのも事実。
わたしをあそこから救い出してくれた恩を、旦那にとても感じてる。
旦那には、経済面で完全にマウントを取られている。
それは旦那の誇りでもあり、きっと、愛でもある。
これは簡単に裏切ることはできない。
彼を心底好きになってしまったから、
精神面ではとっくに裏切ってしまっているのかもしれないけど…
でも、心が動いてしまったことは、仕方ないのだと思う。
これだけは、誰にも止められるものじゃないから。
これだけは、誰も悪くないんだ。
彼の事情があることも、百も承知だ。
むしろ、彼にはわたしよりも深い闇がある。
もしかしたら、状況的にはあまりわたしと変わらないのかもしれない。
それでも、心のどこかで、彼のもとへ行きたいと願ってしまう。
けれど、この思いが壁になる。
そして、会社を辞めてしまった今、経済的な、力も、ない。
──それが、わたしをこの場所に留めている。
どちらも失いたくない。
どちらも、嘘じゃない。
だから、わたしは、ここにいる。
これは、愛であり、祈り。
誰も壊さずに、この想いを抱いて生きていくための、贖罪。
そのための、ビジネスでもある。
彼と繋がったままでいたい。
どんな関係でもいい。
ずるいかも、しれないけど……
こんなこと、確信したくなかった。
ただ、確信したくなかった、それだけなんだ。
彼は最初から、これを、わかっていた。
そうだよね?…
………重い!!、彼はまた…、だんまりだな…(笑)
書くことでしか、繋がれない夜がある。
それでも、まだどこかで笑ってくれているといいな。
読んでくれて、ありがとう。
