「忌み言葉」にご用心
先週、友人の竹下大学さんが、
「真夏の果実を味わい尽くす」
というタイトルでトークショーの
スピーカーを務めると聞き、
日本橋までお邪魔してきました。
竹下さんは、このnoteでも何度か
取り上げた際にご紹介した通り、
「品種ナビゲーター」であり、
「育種家」でいらっしゃいます。
丁度1年ほど前に出版された
『日本の果物はすごい!』は、
果物に関する情報が物凄い密度で
詰まった、竹下さん渾身の作品。
その竹下さんが、
関東地方で多く栽培されている果物、
特に梨、いちご、メロン、桃などの
高い人気を誇る品種について、
豊富な引出しから色々と興味深い
話を語って下さいました。
そのトークショー冒頭の「つかみ」で
彼が用意していた「ネタ」が、
非常に興味深い内容だったので、
かいつまんで紹介させてください。
今回「真夏の果実」が主役でしたが、
中でも「梨」に多くの時間が割かれて
いました。
というのも、埼玉県で育種された
新しい期待の品種である「彩玉」を
ふんだんに使ったお料理を楽しみ、
その後に彼のトークを聞くという
建て付けのイベントとなっており、
「梨」はトップスター扱いだったと
いうわけです。
その「梨」を際立たせるために
竹下さんが用意したキーワード、
それが「忌み言葉」でした。
パッと耳にして、すぐに一つでも
二つでも「忌み言葉」の例を言えた
とするならば、普段から言葉に対する
鋭敏な感性をお持ちかもしれません。
著名な例は、
入試などの試験の前に「すべる」とか
「落ちる」という言葉を避けたり、
結婚式などの場で「終わる」とか
「分かれる」などの言葉を避けたり
するのが挙げられます。
実は、「梨」も「無し」に通じるから
という理由で、別の言いかえ語句が
あるのだと初めて知りました。
ご存知の方はどの程度いらっしゃる
でしょうか?
正解は、、、
「梨」は「ナシ」ではなく
「アリ」であって欲しいという
ことなのでしょう。
「アリノミ」(有りの実)という
言葉を使うそうなのです。
これ以外にも、
「猿」は「去る」に通じるので
「エテ公」と言い換えたり、
「おから」は「空」っぽに通じるので
「卯の花」と言い換えたり、
「塩」も「死」を連想させるからと
「波の花」と言い換えることが
あるのだそうです。
ちょっとした教養として、
知っておいて損はないですし、
むしろ知らないで恥をかくことが
ないようにしておきたいもの。
「忌み言葉」という一群の言葉の
存在を知り、意識しておくだけでも、
将来の何らかのリスクを小さくして
おけるということでご紹介でした。
最後に、イベントで供された
美味しい「梨」料理の数々を、
簡単に写真でご紹介しましょう。
これらは全て、会場となった
ギャラリーキッチンKIWIさんで、
料理研究家のスヌ子さんが腕を
振るってくださったもの。
どれもこれも美味に次ぐ美味、
ご馳走さまでした!

右:マッシュポテトと彩玉とクリームチーズ、おつまみに最高


ポテトのように見えますが、ポテトではありません!

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