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イトーヨーカ堂の社長人事

今月から、イトーヨーカ堂の
社長が交代
しました。

山本哲也氏(56歳)が退き、
真船幸夫氏(68歳)が会長との
兼務で社長になる
という、
なかなかに驚きの人事です。

現在、親会社のヨークHDは、
米投資ファンドベインキャピタル
傘下
にあります。
実力主義の徹底がなされたと
みられることは分かるのですが、
若返るどころか一回り上の年齢の
真船氏が、会長と兼務しての就任
ということで、一体どのような
狙いがあるのでしょうか。

真船会長は、ヨークベニマル出身
スーパーマーケットの業界において
ずっと高収益体質を維持して来た
優等生
であるベニマルで、みっちり
鍛えられてきたと言えるでしょう。

逆にヨーカ堂は、グループの中核
ながら、競争環境の激しい立地という
条件もあって、収益的に苦しんできた
歴史があります。

赤字が常態化しているヨーカ堂を
いかによみがえらせるか。
ファンドからの期待を受けての
登板
となります。

社長業は激務でしょうから、
ましてや会長と兼務するにあたり、
68歳という年齢を考慮すると、
正直なところ体は持つのだろうかと
要らぬお世話の疑問を持ちました。

そこは、ベニマルにおける実績や、
既に会長として内実をよく分かって
いることなどが高く評価されたの
かもしれません。

日経の記事で気になったところが
二つ
ほどありました。

一つは、ベニマル流の経営術として
真船氏の先達となる大高名誉会長
「当たり前のことをきちっとすること」
だと話していたということ。

これは、裏を返せば、ヨーカ堂が
これまで「当たり前のことをきちっと
できてこなかった」という痛烈な
批判
とも取れるかもしれません。

確かに、首都圏などの競合が激しい
出店地域で勝負をするのは簡単では
なかったでしょう。

しかし、その中でも着実に儲けて
いるスーパーもある訳です。
「ベニマル流」に比べた際に、
「ヨーカ堂流」には詰めの甘さが
目立つ
のでしょう。

もう一つは、50代のヨーカ堂社員が、
真船氏を評して
「競合他社と戦う姿勢を感じる」

と述べていたこと。

これも、裏を返すと、ヨーカ堂を
率いて来たリーダーたちには、
競合他社とガチンコで戦って勝ち抜くぞ
という強さ、厳しさが足りていなかった

可能性が高いのでは、そんなことをつい
感じてしまいました。

小売は常に戦国時代が続いていると
言っても過言ではありません。
その中で、高収益体質へと生まれ変わる
ことができるのか。
正念場を迎えたヨーカ堂の今後の
展開を注視したいと思います。

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