「無理しない勇気」アラ還女性がヨーロッパひとり旅で気を付けた8つのこと
※本記事にはプロモーションを含みます。
若ければ、勢いで旅をすることもできるだろう。
だが、50代の終わりともなるとそうもいかない。
2025年にヨーロッパをひとり旅する間、私は「安全第一」をモットーに掲げていた。
女性のひとり旅ということもあって、どちらかというと慎重に行動していた。
旅の第一の目的は「1990年に訪れた場所を再び訪れたい」だったが、それと同じくらい大切だったのは「無事に家に帰る」ことだった。
(道中、「帰れるのか?!」と本気で焦った瞬間は何度かあった。しかしそれは身の危険を感じたというより、大半が時間管理とお金の問題だった。その話はまた別記事で)
この記事では、私が旅の間に心がけていたことを8つ共有したい。
これらのおかげで、危険な目に遭ったり何かの被害に遭ったりせずに帰国できたと思っている。
もしあなたが女性で、ヨーロッパをひとり旅するつもりなら、この記事はきっと参考にしてもらえると思う。
その8つとは
1 日が暮れたらホテルに戻る
2 人通りが少ないところは歩かない
3 高価なものは持たない、見せない
4 リュックやバックパックには南京錠
5 愛想よくしすぎない
6 地下鉄では車両の奥に進む
7 現地のルール、マナーを守る
8 体調が悪い時は休む勇気を持つ
順番にお話ししよう。
※もっとあった気もするので、思い出したら追記します。
50代後半女性がひとり旅で気を付けたこと
1. 日が暮れたらホテルに戻る
治安のよい日本では、夜遅くに外を歩いても不安を感じることはあまりない。私自身、東京に住んでいるが、真夜中近くに帰宅することになっても特段、危険を感じたことはない。
だが2025年の旅では「日が暮れたらホテルに帰る」を基本にしていた。
そのためブダペストの夜景も諦めた(だからまた行く。次は安全に夜景を見るために計画を立てていくつもり)。
ブリュッセルやミュンヘン、フィレンツェなどでは、日没後に外に出たが、あくまで例外。明るく人通りの多い場所に限って、短時間の外出だった。
パリではモンパルナスタワーからの夜景を見に行ったが、地下鉄駅から徒歩1分かからないホテルに宿泊したから。
そして、日没(午後8時半頃)から1時間後にはホテルに帰り着くといった具合。

翌日に備えて休むためにも、夜遅くの外出は控えて正解だったと思う。
2. 人通りが少ないところは歩かない
1と似ているが、要は「人通りが少ないところは避ける」ということ。
どうしても歩かなければいけない時、あるいは気づいたら人通りが減っていたという場合は、なるべく早く、なるべく人が多いところに移動するようにしていた。
とはいえ「人がたくさんいれば安心」というわけでもないことも意識しておこう。
3. 高価なものは持たない、見せない
スリやひったくりに遭わないためには、目を付けられそうなものはなるべく持たないことだ。
たとえばiPhone。
ガイドブックに以下の情報があった。
地下鉄に乗っていたら、ドア付近の席でスマホを触っていた人がドアが閉まる直前にスマホを盗まれるのを目撃しました。iPhoneの最新機種は狙われやすく特に注意が必要です。
私も、会社から貸与されているiPhoneを緊急連絡用に携行したが、ずっとリュックにしまっていた(貸与品なので、盗難なんかされたら余計に大変)。
毎日使っていると、スマホが高価なものだと忘れがちなので、気を引き締めよう。
また、私は普段ブルガリの財布を愛用しているが、旅に出る時は家に置いて行った。
代わりに使ったのは、昭和の高校生が使っていたようなジッパー付きの財布だ。
カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS Kissを持って行ったが、街に危険な雰囲気を感じるとスマホのカメラのみを使った。
だからカメラよりスマホにたくさん写真が残っている街は、私が少しでも「危ない」と感知した街だ(例えばバルセロナ。地下鉄で一瞬、男たちに取り囲まれて以降、公共交通機関もなるべく避けた)。
スマホは、ショルダータイプのケースに入れて行った。
旅の間は、なるべく両手を開けておいた方が何かと好都合ということもあり、スマホは手で持つよりもぶら下げる方がおすすめ。
DMM英会話のスペイン系イギリス人女性講師にも「スマホをさらわれないようにね」と出発前に忠告された。
そういえば、服装も目立たない格好をしていた。
旅行中のファッションには無頓着だからできたことかもしれないけれど。
4. リュックやバックパックには南京錠
東京の地下鉄などでは、バッグをぱっかり開けたままで居眠りしている乗客も珍しくない。
だが、海外では「盗ってください」と言っているようなものだ。
旅の間、私はリュックには常に南京錠やダイヤルロックをかけていた。
スリは短時間で「仕事」をする。
南京錠がかかっていると、手早く仕事ができない。
簡単に開けられるバッグと、鍵がかかったバッグ。あなたがスリならどちらを狙うだろう。
南京錠やワイヤーロックを付けていることにより「警戒しているぞ」というアピールにもなると聞いた。
まあスリが開けにくいジッパーは、自分も開けにくいってことで、モノを取り出すときに少々めんどうではあったが。

リュックの開口部分だけでなく、バックパックを背負ったときに後ろになる部分にもワイヤーを通したりダイヤルロックをかけたりしていた。
また荷物をホテルに置いて観光に出かけるときも、もちろん南京錠はかけていった。
5. 愛想よくしすぎない
自分で言うのもなんだが、普段の私は愛想がよい。
内向的なくせに、周りからはフレンドリーと思われている。
でも2025年の旅では、時間が経つにつれ、自分が不愛想になっていくのを自覚した。
基本、仏頂面でガンガン歩く。
少々ガラが悪いくらいに。
もちろん、ホテルのスタッフや、スーパーのレジ係には、にっこり笑って現地語で挨拶をする。
だが道を歩くときや駅、列車の中では、むやみに人を寄せ付けないオーラを発するようにしていた(成功していたかどうかはわからないが)。
6. 地下鉄では車両の奥に進む
これもガイドブックにあった情報だが、電車に乗ったら入口付近に立たず、なるべく車両の内側に進むのがよいらしい。
上述のiPhoneひったくりのように、ドア付近に立っていると、降り際にモノを盗られる恐れがあるからだ。
また席が空いていたらなるべく座った方がよいという。
座ればその分、背中側は警戒しなくて済むわけだし。
乗車したら、常に周りに注意を払うようにしよう。
不自然に近づいてくる人には要注意だ。
なお、海外では、電車内に限らず、「スマホに夢中になって周りを見ない」は厳禁だ(ま、日本でも歩きスマホはやめようね)。
7. 現地のルール、マナーを守る
旅の醍醐味は、現地の文化や生活習慣に触れること。
その街の風景に入り込んだなら、現地の人々のやり方に倣おう。
例えば、教会など宗教関連の施設では「神聖な場所にお邪魔している」意識を忘れずに。
バチカン市国のサンピエトロ寺院に入場しようとした時、私の前に並んでいたティーンエイジャーの女の子が注意されていた。
露出の多い服装だったからだ。
係員に「前のジッパーを上げて」と言われていた。
写真撮影、声の大きさなどにも気を付けたいところ。
憧れの場所を実際に訪れることができたとき、気持ちが浮立ってしまうのもよくわかる。
でも、そこには、祈るために訪れている人たちがいることを忘れないようにしよう。
また、現代のヨーロッパでは、オーバーツーリズムが問題になっている。
実際、私が2025年に訪れた時は、1990年に訪れた時に比べ、ずっと観光客が増えていた。
現地の人たちの中には「生活を乱されたくない」と感じている人や、観光客自体を不快に感じる人がいることも、肝に銘じよう。
日本の自然公園や寺社仏閣でも、マナーを守らない外国人がたびたび話題にのぼるようになった。
「人の振り見て、我が振り直せ」である。
くれぐれも「恥ずかしい日本人」や「迷惑な観光客」には、ならないようにしたい。
8. 体調が悪い時は休む勇気をもつ
旅というのは非日常だ。
体も心も、自覚しているより疲労する。
だから気付かぬうちに無理をしてしまいがちだ。
でも、体の不調に気づいたら、勇気をもって「休むこと」を選択しよう。
「せっかく来たから」と強行したい気持ちになるのも、痛いほどわかる。
だが体調がすぐれない時には、予定を諦めることも大切だ。
健康(そして無事に帰国)があっての旅なのだから。
私自身、47日間の旅の終盤、オランダのデンハーグで発熱してしまった。

翌日は、日帰りでアムステルダムへ行こうと思っていたが取りやめ、一日ホテルのベッドで静養した。
その次の日には、ロッテルダムからパリへの高速列車を予約してあったので、なんとしても熱を下げないといけなかった。

スーパーで飲み物だけを買い、部屋のドアには"Don’t disturb"の札を掛けて、タオルだけ替えてもらった。
だから、この日の写真は数枚。
でもこれはこれで、思い出に残っている。
(窓から隣の建物で働く人が見えたなとか、とても居心地の良い部屋でよかったなとか…)
COVID-19がもうすっかり過去になっている今だが、自分が体調不良を押して行動すると、他の人にも迷惑をかける可能性があることも認識しておくべきだろう。
まとめ
日本は概して、治安が良く平和な国だ。
だが、日本で当たり前のことも海外ではそうではない。逆もまたしかり。
こうした用心をすることにより、旅の楽しさが多少制限されることもあるだろう。
どちらを選ぶかは自分次第。
正直、私は若干、慎重すぎたかもしれない。
だが何らかのトラブルに巻き込まれて旅が台無しになるよりは、「安全」を選んだ。
女性のひとり旅だから、自分で自分を守る必要があった。
そして、「無理をしないこと」も旅人としての責任だったと思う。
1990年の私は、今より怖いもの知らずだった。
2025年のアラ還ひとり旅は、20代のころの旅よりずっと深かった。
自分の生きてきた時間や経験があるからこそ、感じ取れるものもあるからだ。
この年齢になると、旅ができる残り時間は少なくなっていることも確か。
でも、だからこそ「諦める」勇気や、限られた中から「選び取る」決断が重要になる。
「無理しない勇気」を持ったから、私は47日間の旅を最後まで安全に楽しめたと思っている。
次の目標は「世界一周の旅」。
それを叶えるために、普段の生活でも「無理しない勇気」を持ち続けたいと思う。
※2025年の旅のエピソードは▼マガジンにまとめています。
