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肩こりだけじゃなかった。身体がしんどい日の本当の原因

肩がこっている。 首が重い。 なんとなく、身体がだるい。

そんな日が続いていませんか?

湿布を貼って、ストレッチをして、少し楽になる。でもまた次の日には元に戻っている。そんなことを繰り返しているママは、きっと少なくないと思います。

私自身もそうでした。

理学療法士として10年間、患者さんの身体を診てきた私が、自分が子育てをしてみてはじめて気づいたことがあります。

身体がしんどいのは、肩こりだけが原因じゃない。

今日は、その「本当の原因」についてお話しします。難しい話ではありません。読み終わった後、「そうだったのか」とただ感じてもらえたら、それだけで十分です。

子どもと走り回った日より、悩んでいた日の方が疲れている

少し、私自身の話をさせてください。

子どもと公園で走り回って、抱っこして、家に帰ってごはんを作って、お風呂に入れて…そんな「体を全力で使った日」は、夜になるとくたくたです。でも、ぐっすり眠れる。翌朝、意外とすっきり起きられる。

一方で、子どもの将来のこと、夫とのこと、お金のこと、自分のこと、いろんな悩みが頭の中をぐるぐるしている日があります。身体は大して動かしていないのに、夜になると身体がひどく重くて、疲れ果てている。翌朝も、なんとなくぼんやりしたまま起きる。

同じように「疲れた」でも、質がまったく違う。

これって、どういうことだろう?と、ずっと気になっていました。

理学療法士の知識があっても、自分のことを客観的に見るのはなかなか難しいものです。でも整体師として施術をしながら、多くのママたちの身体を診ていく中で、少しずつ見えてきたことがありました。

肩こりは「結果」にすぎない

「肩がこっているから、肩が原因」と思いがちですが、実はそうじゃないことが多いんです。

肩こりは、身体の中で起きているさまざまなことが積み重なった「結果」として現れている症状です。

たとえば、こんなことが根っこにあることがあります。

  • 呼吸が浅くなっている

  • 胸まわりが固まっている

  • 前かがみの姿勢が続いている

  • 自律神経が乱れている

どれかひとつじゃなくて、これらがからまり合っていることがほとんどです。

そして、子育て中のママの身体には、これらが起きやすい条件がそろっています。抱っこ、授乳、スマホ、寝不足、そして「気を張り続けること」。

呼吸が浅くなると、身体全体がしんどくなる

私が呼吸療法認定士の資格を持っていることもあって、この「呼吸」については特に意識して診るようにしています。

呼吸って、意識しなくても勝手にしているから、あまり気にされないことが多い。でも実は、呼吸の質は身体の状態にものすごく影響しています。

呼吸をするとき、私たちの胸郭(肋骨まわり)はゆっくりと広がり、縮みます。この動きが、肺に空気を取り込むための大切なポンプになっています。

ところが、前かがみの姿勢が続いたり、緊張や不安が続いたりすると、この胸郭の動きが小さくなります。肋骨まわりの筋肉が固まって、深い呼吸ができなくなっていく。

呼吸が浅くなると、何が起きるか。

まず、酸素が全身に行き渡りにくくなります。筋肉も、脳も、酸素が足りなくなる。だから「なんとなくぼんやりする」「身体が重い」という感覚が出てきやすくなります。

さらに、呼吸は自律神経とも深くつながっています。深くゆっくりした呼吸は副交感神経を優位にして、身体をリラックスさせる。逆に、浅くて速い呼吸は交感神経を優位にして、身体を緊張状態に保ちます。

悩みが多い日、頭がぐるぐるしている日。そういう日は、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっています。身体は動いていなくても、交感神経がずっと働き続けている。だから、身体を動かした日よりも「疲れた」と感じるんです。

姿勢が、呼吸を浅くしている

もうひとつ、見逃せないのが「姿勢」です。

子育て中のママの姿勢を見ていると、多くの方に共通したパターンがあります。

肩が前に巻いて(巻き肩)、頭が前に出て、背中が丸まっている。いわゆる前かがみの姿勢です。

これは意志の力でどうにかなる話じゃなくて、授乳、抱っこ、スマホ、家事…ママの日常動作のほとんどが「前に向かって行う動作」だから、自然とそうなってしまう。

そしてこの姿勢が、呼吸をさらに浅くします。

背中が丸まると、胸郭が前に潰れた状態になります。肋骨の動く余地が少なくなって、深い呼吸がしにくくなる。横隔膜(呼吸の主役となる筋肉)の動きも制限されます。

姿勢が悪い→呼吸が浅くなる→自律神経が乱れる→身体がしんどくなる→さらに姿勢が悪くなる。

この悪循環が、知らないうちに続いているんです。

悩んでいる日に身体が重いのは、あなたのせいじゃない

冒頭でお話しした私自身の体験。悩んでいる日の方が、身体を動かした日より疲れを感じやすい。

今考えると、理由はシンプルです。

悩みが頭を占領しているとき、身体は緊張しています。呼吸は浅くなる。姿勢も知らず知らず前かがみになる。自律神経はずっと交感神経が優位な状態で、身体は「戦闘モード」を続けている。

筋肉は大して動かしていなくても、神経系はフル稼働している。それが「疲れた」という感覚になって現れる。

これは、あなたの気持ちが弱いとか、気合いが足りないとか、そういうことじゃありません。身体の仕組みとして、そうなっているだけです。

知識があっても、子育て中は自分のケアが後回しになる。私自身がそうだったから、よくわかります。「わかっているけど、できない」という状況は、ダメなことでも恥ずかしいことでもありません。それだけ毎日、一生懸命やっているということです。

この記事を読んで、「じゃあ呼吸を意識して、姿勢を直して…」と思わなくていいです。

何かをしなくていい。

ただ、今日この瞬間、自分の身体に気づいてほしいんです。

肩がこっているな、と気づく。 なんか呼吸が浅いな、と気づく。 今日、すごくしんどかったな、と気づく。

それだけでいい。

毎日、子どものために動いて、考えて、感じて、決めて、また動いて。そんな毎日を続けているあなたの身体は、ものすごく頑張っています。

その身体に、まず気づいてあげてください。

「今日もよく頑張ったね」と、自分の身体に言ってあげてください。

ストレッチより、マッサージより、まずそれが最初だと私は思っています。

自分の身体を労わることは、子どものためにも、自分のためにもなる。それは、理学療法士として、整体師として、そして同じ子育て中のひとりとして、確信していることです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

「そうだったのか」とひとつでも感じていただけたなら、とても嬉しいです。スキやフォローをいただけると励みになります。コメントもお気軽にどうぞ。


【保有資格・経歴】

  • 理学療法士(臨床10年)

  • 3学会合同呼吸療法認定士

  • ボバースアドバンスコース上級修了

  • ボバース小児ベーシックコース修了

  • 整体師


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