廉にーちゃんが私に革命を起こしてくれた話
生まれてから社会人になるまで、実家暮らしから抜け出せないままだった私。母がずっと食事を用意してくれていて、私が鬱病を発症し長患いになってしまっている間も、私が”自炊”というものをする機会は少なかった。
完全にひとりきりという空間でなら調理に挑戦できるが、家族のいるとき、しかも家族の分も用意する、ということになると、鬱病の私はいろいろ考えすぎてしまう。家族の好み、使っていい食材なのかなど、考えることがたくさんあるし、不安が強い、そして”選ぶこと”が難しい状態である。献立も考えることも、調理をすることも難しい。
また、家族と一緒に作業する、同じ場所で作業するということも、臨機応変ということや相手のすることを予想して動くことが苦手なので、調子が悪いと本当に邪魔になり、母の逆鱗に触れてしまう。
包丁やフライパンを持つ、ということが怖い。特に家族の目があると。
そんな私に、推しの彼がチャンスをくれた。
King&Princeの永瀬廉さんが、冷凍食品『AJINOMOTO BRAND ギョーザ』のCMキャラクターに起用された。
ファンの間では有名だが、とにかく料理音痴な彼。卵を熱すると固まるということを知らなったり、ラップの使い方も分からなかった。
その彼が、水なし油なしでフライパンで簡単に焼ける冷凍ギョーザのCMに起用されたのは、説得力がありすぎる。
母に話したら、さっそく買ってきてくれた。
そして、私の中に、
”廉さんにできるんだから私もやってみる”
という気持ちが湧いたのだ。
単純だが、これは結構すごいことで。
袋に書いてあるお手本通りにやってみたら、本当にキレイに、羽根つきギョーザが焼けたのだ。

私に、
”これがあれば食事の用意ができる”というものが見つかった。
これはかなり自己肯定感があがる。
そして、何より味がおいしい。
母がタネを作って焼く餃子以外で、”おいしい”と思ったのはこれが初めてである。
SNSをみると、個数や並べ方によっては、このギョーザを羽根つきにすることに苦戦しているひとが結構いた。
いい歳してこんなに何も”調理”ができないのは私だけだと思っていたので、そうではなかったんだ、と思えたことで少し救われたりした。
このギョーザが焼けるようになってから何度かやってみているが、皿をフライパンと合体させるときガチャンと落としたり、ギョーザに羽根がつかずばらばらになったり、そのたびに何かしらやらかす。特に、最近結構な頻度で軽いやけどを負っている。
でも、それだけフライパンを握っているということだ。
他のものを食べるときも、例えばチルドのピザを焼くときにとろけるチーズやトマトを加えようとしたり、何かしら手を加えようともするようになった。
いちばんうまくいくのは、やはり、完全に家族が留守にしていて、ひとりきりであるというときだ。
人の目、存在があるとどうしても、いろいろと考えすぎてしまう。
でも、私なりに、食べるだけでなく自ら”食事を用意する”ことに意欲がでてきたことが、結構な革命である。
我が家で人気なのは、AJINOMOTOギョーザシリーズの中でも
『黒胡椒にんにく餃子』だ。
私自身とにかく黒胡椒の大ファンであるし、家族もこの味がいちばん好みらしい。
他にも、しょうがギョーザや米粉で作ったものなど、様々な商品が展開されているようだ。
ひとつできることが増えると、そこから世界が広がっていくものだ。
こういう形で推しに救われることもあるのだなぁと。
ありがとう、廉にーちゃん。
ありがとう、AJINOMOTOギョーザ。
できることが制限される中でも、少しずつ”できる”を見つけてこれからも世界を広げていけますように。
いいなと思ったら応援しよう!
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。