ソーシャルアパートメントの新たな「暮らし方」と文化創出
最近、自分の中でいくつかの点が一本の線でつながった。
きっかけのひとつは、イン・ザ・メガチャーチで読んだ一節。そしてもうひとつは、海外でも政府が取り組んでいる「孤独・孤立対策」。さらに、日本で広がりつつあるシェアハウスからソーシャルアパートメントという「暮らし方」だ。
孤独対策は“制度”だけで解決できるのか
ずっと疑問だった。政府の孤独・孤立対策というと、
アンケートの実施や相談窓口の設置など、どうしても制度的で「機械的」な対応が中心になる。
もちろんそれ自体は必要だと思う。
ただ一方で、ふと感じるのは—
そこまでいかなくても救われる瞬間が、日常にはあるのではないかということ。チェンナイのマラソンのチームとか音楽バンドもそれに近くて。(さすがに海外滞在中にシェアハウスとかソーシャルアパートメントと言っても、それほどのサービスも需要もまだ少ない気がしたけれど、シンガポールの学生とかよく家をシェアしていたなぁと(これは完全に金銭的な問題))
たとえば、
・同じ空間に誰かがいる
・ちょっとした会話がある
・何かに一緒に出かけられる
そんな浅くて、ゆるい繋がりだけで、人は意外と支えられる。
むしろ、重たい関係よりも、「気が向いたら関われる」くらいの距離感の方が、現代にはフィットしている気がする。
ポジティブな繋がりという選択
どうせ繋がるなら、
似た趣味を持つ人や、行きたい場所に気軽に一緒に行ける人と繋がりたい。
孤独・孤立が社会課題になっている今、
こうしたポジティブな繋がりは、かなり本質的な役割を持っていると思う。
シェアハウスという「ゆるい繋がり」の原型
そういえば、と昔住んでいたシェアハウスのことを思い出した。
大きな家やマンションの一室を分けて住み、家賃を抑えながら生活するあのスタイル。
入居者同士は、確かに「ゆるく繋がっていた」。
ただ同時に、距離は決して“ゆるい”だけではなかった。
・キッチンの使い方
・洗濯や掃除のタイミング
・お風呂や生活音
こうした日常の細かい部分で、他人の生活と密接に重なりすぎることで、
近すぎるがゆえのストレスや閉塞感も生まれやすい。
ソーシャルアパートメントという進化形
最近、各地で増えているソーシャルアパートメントは、
そのバランスをうまく再設計しているように見える。
・個室はしっかり確保されている
・一方で、共用スペースが充実している
・交流は「選べる」形で存在する
つまり、一人にもなれるし、繋がることもできる。
この設計がとても重要だと思う。
日本社会の縮図としての「住まい」
考えてみると、これは単なる住宅の話ではなく、
日本社会そのものの縮図のようにも思える。
・完全な個人主義でもなく
・強すぎる共同体でもない
その間にある、やさしくて健やかな繋がりをどう設計するか。
民間から始まる「孤独対策」
ここでひとつの仮説が浮かぶ。
もしかすると、孤独・孤立の問題は、
政府の制度だけで解決するものではなく、
「暮らしのデザイン」そのものの問題なのではないかということ。
ソーシャルアパートメントのような仕組みは、
意図せずして、あるいは結果的に、民間から生まれた“孤独対策”とも言える。
今の私たちに必要なのは、誰かと強く結びつくことではなく、無理なく、心地よく、他者と繋がれること。
そのためのヒントは、制度の中だけでなく、日常の「暮らし方」の中にあるのかもしれない。
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最近、あるきっかけで訪問したFILMS和光でそんなことを考えた。
シェアハウスよりもソーシャルアパートメント | 一人暮らしとシェアハウスのいいとこ取りをした新しいライフスタイル
Global Agentsが運営するソーシャルアパートメントシリーズ。ワールドネイバーズやネイバーズ、FILMSなどブランド名が異なり、FILMS和光を訪問したときに、「雰囲気とか装飾、デザインがThe Millenialsと似ているなぁ」と思っていたけれど、よく調べていたら、そのThe Millenials渋谷やHOTEL GRAPHY根津もここの会社が運営していた!(以前、仕事でお世話になりました)


FILMS和光
ここは、非常に興味深い「映画館のある住まい」!ポップコーンメーカーもあり、もちろんワーキングラウンジやバー、屋上のテラス、ビリヤードなど、欲しいモノが全部周りにある!
ここ、全然関係無いけど、映画大好きなインド人にもきっと良いだろうなぁと。そして、インド人のことだから、きっと映画鑑賞だけでは物足りず、自分たちで映画制作チームとか作ってしまう気がする。でも、インド人とのキッチン共有は、文化的食生活的に難しいかもしれないので、完全にコワーキングスペースだわ!
一人暮らしだと叶えられない設備が揃っていて、しかも、それらは毎日頻繁に使うわけでもないけれど、あったら良いねが詰まっている。まさに知的好奇心が刺激されたり、文化創出に繋がるなって思う!

入居者いわく、「今日も、花見をしに行きたい入居者同士が集まって出かけている」とのこと。映画上映スペースは、NetflixやAmazon Primeなど主催者のPCと繋げて、思い思いに上映、鑑賞ができるらしい。そんな緩く繋がれる仕組みは、独自のアプリにあるようで、ラーメン食べに行きたい人、花見行きたい人など、入居者同士のMeetupが可能になっていた。
昔は、Meetup(アプリ)のイベント主催もやっていたけれど、まさにあの外に公募して、場所借りて運営して・・・っていう全てが、住居内で完結するって仕組み、結構自分の中では画期的な仕組みだなと思った。
ワールドネイバーズ清澄白河
あと、ここも同じ系列だったとは!昔、カフェ利用で訪問したことがあるワールドネイバーズ清澄白河。ここは、1階にコインランドリーもあり、ワーキングスペースも充実している。
清澄白河ってブルーボトルを筆頭にめっちゃオシャレなカフェや東京都現代美術館、庭園など素敵な場所がたくさんあって半蔵門線でとても便利。
でも、アパートメント+共用エリアという考え方なので、初期費用は結構かかるよう。
・敷金礼金あり
・紹介保証料(保証人費用)あり
・初期費用30万円~
・家具付きではない
・水道光熱費実費

あと、部屋内の家具やWifiは、入居者で準備が必要らしい。基本、1年以上の長期入居がメインなのか、これらの準備が結構大変だよねという印象。
・ベッド
・冷蔵庫
・照明
・カーテン
・Wifiルーター
・スリッパ
それでも、結構どのソーシャルアパートメントも満室で、空いていても1室~2室程度で人気なのが伺える。住んでいた人が出ていくときも、友人を紹介することが多いようで、そうすると家具とか譲りやすいし、運営会社にとっても有難いよね。
goodroom
賃貸・リノベーション事業やホテル暮らしのサブスクサービス
サブスくらし(サブスク暮らし)
全国の20拠点の自社物件およびホテルを運営しているとのこと。
このサブスくらしという概念と、goodroomと無印良品のデザイン思想の掛け合わせがとても興味深くて、goodroomは、リノベーションや賃貸の再編集を通じて「暮らしの質」を高めることに強みを持つのかなと。一方で無印良品は、過剰な装飾を削ぎ落とし、「ちょうどよい暮らし」を提案してきたブランド。
この二つに共通しているのは、主張しすぎない設計だと思う。
ソーシャルアパートメントにおいて、この思想はとても大切で、
・強制的に交流させるのではなく
・ただ空間として「余白」を用意する
先日放送されたガッチリマンデーで紹介されていたけれど、グッドネイバーズとの違いは、月額の会費を支払えば、1か月ごとの暮らしも可能だということ。敷金・礼金・仲介手数料なしで、初回入会金9800円+会費980円のみ。提携ホテルにも、最低2週間~1泊あたり平均7600円ほどで宿泊可能!
「気軽に簡単に自由に暮らしたい」そして、人との繋がりも、自由という想いを叶えた空間
→職場に合わせて住んでみたい
→趣味や生活、気分に合わせて住み替えしたい等
goodroomのソーシャルアパートメントは、もともと使われなくなった社宅や寮をリノベして活用しているので、部屋数も多く、キッチンやお風呂が広いのが特徴。工事は自社大工、自社エンジニアがアプリやサイト企画・開発しているのも強みだなと。何気に、顔認証やアプリ内での鍵の施錠は良い気がする。
オーナーとしての負担
大きなところを探す、募集するという負担が激減
社員寮としたら、社員数が多い会社を探す必要
マンションとしたら多くの不動産会社と提携する必要
「ホテルと賃貸という境目を無くしたい」というのが社長の想いで、ホテルの良いところとアパートの良いところに、デザイン&サウナ&ジムを追加して、シンプルにかつ自由で居心地が良い繋がり空間!


ソーシャルアパートメントの暮らし方は、「生き方」そのものなのかもしれない。自由な横の繋がりと、ジムやサウナがある施設、外に開けたカフェやコワーキングスペースという、地域を遊ぶ仕組み、文化創造ができる空間が広がっている。
goodroomに関しては、昨年、ミネルバ大学と連携して、学生寮として、施設運営しているらしい。素敵なコワーキングスペース・勉強スペースもあり、プライバシーも守られ、かつ交流もできる空間だった。ここでの出会いや交流というのは、「友達」というより、より良い学び・働き・暮らしを共に考えることができるチームになる気がする。
それを思うと、暮らしはソーシャルアパートメントで、自分の経験や思想をnoteに書いて蓄積していくことで、相乗効果というか、社会の信頼につながっていくなぁとふと思った。
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