【創作大賞感想】②「空原ゆにさん」PKを蹴った花嫁
私の父は、かつて結婚式司会者だった。
そのため、幼い私もよく父の仕事場である結婚式会場に連れていかれた。
童話の中のようにキラキラした舞台で、ここで結婚式を挙げる女性たちはみんな幸せなんだろうなぁ、と幼心に思っていた。
独身の私の結婚のイメージは、そこで止まっている。
今回、空想の結婚の場面に一つ、イメージが追加された。
ローズピンクのドレスを着た女性が、格好よくゴールを決める姿である。
かっこいいー!
読み切って思った第一印象はその一言!
結婚式というのが私の子供の頃で止まったイメージと違って、大層忙しく大変なものだということは、この年になったら嫌というほどわかる。
個人的には、私が結婚した場合、たぶん結婚式をやらず、ドレスだけ着て写真撮って終わりかなー、と思っていた。
何より、空原ゆにさんもなっていた、マリッジブルー!
あれ、同じ状況になったら、絶対、私も来るな。
結婚式の前に立ちはだかる諸事情を見て、うぅ、と心の底から共感してしまった。
嫌だ、これはやりたくない。そう、心の底から思ってしまう。
「披露宴でPKやらない?」
旦那さんがそういった瞬間、ゆにさんはもちろんのこと、文章を読み進める私の心にもさぁっと、雨の中に晴れ間が広がったような心地がした。
大好きな人の思いやりと、楽しいことの力って偉大だ。
ゆにさんの気持ちが湿度100%から、だんだんと楽しい方向に切り替わって晴れ渡っていくのが分かる。
披露宴のシーンで、ローズピンクのドレスを着た新婦が、格好良くシューズを履いて、旦那さんと対決するシーンは披露宴の参加者の誰もが笑って、そしてほのかな緊張感と共に見守っていたに違いない。
なんて格好いい花嫁さんなんだろう!
そしてなんて素敵な花婿さんなんだろう!
ゆにさんの笑顔が第一。
二人で一緒に頑張って作り上げる、それが本当の結婚式。
うわぁ、なんて素敵なんだ!
読み終わった後には、こっちまで笑顔になってしまうような、とても素敵なエッセイでした!
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