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役者に必要なことはなにか【演劇学校3日目】

今日、主に習ったこと

☆先生からの問いかけ

「役者に必要なことはなにか」

生徒たちの答え(抜粋)
①コミュニケーション能力 ②想像力 ③体力 ④発声・滑舌 ⑤謙虚な気持ち
⑥演技力 ⑦圧倒的な存在感 ⑧理解力 ⑨創造力 ⑩対応力 ⑪即興力
⑫役に徹すること⑬リアクション⑭説得力・・・etc

どれも大事で、先生は「全部、必要なことです」とまとめていた。

私の回答も上記に含まれている。
また発言では言わなかったがプラスで必要だと思うことがいくつかある。

◇衝動や感情を扱う力

まず、衝動や感情をコントロールする力
これは私が特に苦手で、課題にしている部分だ。

役作りに没頭しすぎて、気づけば役が暴走してしまう。 先輩から「ちょっと暑苦しくなるから、70%くらいで演じてみたら」と言われたこともある。
でも、この“70%”が本当に難しい!

そこで必要だと思ったのが、俯瞰力だった。

  • 今、自分が舞台上でどう見えているか

  • 戯曲家や演出家が導いた物語の中で、自分の役割を過不足なく果たせているか

これを少し離れた視点で見られる力。 想像力の一種かもしれない。

俯瞰できるようになると、衝動や感情の扱いも少し楽になる気がした。
実践はまだまだ難しいけれど。

(専門的に言うと、これは“メタ認知”や“インパルス・コントロール”って言うんだって。)

◇役者にとっての「間」の良さ

それから、役者は間がいいほうがいい

もともと間のいい人もいれば、そうでない人もいる。 でも、舞台の“呼吸”や“リズム”に合った返しができるかどうかは、 傾聴力やリアクションとも深くつながっている。

個人的な感覚だけれど、 兄弟がいる人や、音楽的センスがある人、長く音楽をやってきた人は、 間がいいことが多い気がする。

(専門的には、これは“タイミング感覚”や“シーンのリズムを読む力”にあたるらしい)


☆自己紹介ならぬ他己紹介

次のワークは自分ではなく相手を紹介するというもの。 二人一組で10分ほど話を聞き合い、そのあとで「相手の魅力が伝わる紹介」をする。

終わったあと、先生はこう言っていた。

「相手を魅力的に、おもしろく説明することは、舞台上で“自分だけが目立とうとする”こととは違う。 相手をおもしろく見せることで、結果的に自分もおもしろく見える。その感覚をつかんでほしい」

これは、演劇の基礎理論でいうところの「相互作用(インタラクション)」の考え方なのかな。 舞台は“自分の演技”だけで成立するのではなく、相手との関係性が立ち上がった瞬間にドラマが生まれる。また相手との関係性が変化したときにドラマが展開していく。

☆私の経験とのギャップ

私が大学の演劇研究会にいたとき、みんな自己主張が強く、
「相手を立てる」という発想はあまりなかったように思う。

シアターゲームでも、相手を引き立てる練習はほとんどなかった。
「自分が自分を立ち上げなければ、誰も魅力的に見せてくれない」
そんな空気があった。

今回の“他己紹介”とは、まるで逆の考え方だ。

でも、研究会で経験した弱肉強食みたいな価値観にも、
私は一理あると思っている。

☆相手を立てる vs 自分を立てる

(どちらが正しいではなく“どう使い分けるか”)

相手をおもしろく見せることは大事。
でも、自分のキャラが立っていなければ、相手を立たせることも難しい

そして、自分が相手を立てたからといって、
相手が自分を立ててくれる保証はない
信頼関係があれば別だけれど、初対面ではそうはいかない。

ただ、これは“舞台の現場”でもよくある話で、
演出家や俳優論でも「自己主張」と「相手と呼吸を合わせていく事」は常にセットで語られる。 どちらか一方だけでは成立しない。

私の感覚としては、こんなふうに整理できる。

  • 自己主張が強めな人は、その強さを活かせばいい

  • 自己主張が弱めな人は、人を立たせる方向で力を発揮すればいい

  • どちらもできる人は、場に合わせて調整すればいい

  • どちらも苦手なら、先生や演出家に相談すればいい

さらに言えば、 自己主張が強い人や、どちらもできる人は「キャラが重ならないか」を考えられるともっといい

実際の舞台では、同じキャラが二人出てくることはほとんどない。
だから、被らないキャラづくりは、舞台で生き残るための大事な戦略だと思う。


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