CELSIUS── NEXT Red Bull

2025年、私はニューヨークのあるドラッグストアで、何気なく冷蔵棚を眺めていた。そこには、Red BullでもMonsterでもない、鮮やかなメタリック缶がひしめいていた。ラベルにはこう書かれている。「CELSIUS」。隣に立っていた学生風の若者は、それを迷うことなく3本まとめて買っていった。しかも、まるでルーティンのような手つきで。
私はその瞬間、「この会社、何かが起きている」と直感した。

美容と覚醒が共存する時代の飲み物
エナジードリンクとは、もともと眠気覚ましの象徴だった。だがCELSIUSはその概念を根底から覆した。
ターゲットは従来の“徹夜明けのエンジニア”や“夜勤明けの労働者”ではない。むしろ、トレーニング前に摂取し、脂肪を燃やすことを楽しむZ世代のフィットネス層だ。
砂糖ゼロ、人工保存料ゼロ、カロリーゼロ。それでいて、飲むとしっかり身体が反応する。つまり「美容志向と刺激性の両立」。このニッチな需要は、気づけば巨大なトレンドになっていた。
CELSIUSはまさにその中心に立っている。

“Tesla型”消費:思想を売るブランド
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