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第1回読書感想 かか/宇佐見りん

夏休みに入り、私が真っ先にしたのは読書。
勢いだけで借りてきてしまった本を夏休み初日に読み耽った。本当に久しぶりに本を読んだ。一日で三冊読んだのだが、正直高校入学後一番読んだのではないかという普段の多忙ぶりである。

今回私が読んだ本のうち一つがなんとも言えない衝撃的な本だったので紹介する。

かか/宇佐見りん

今回紹介する かか/宇佐見りん

芥川賞受賞の『推し、燃ゆ。』の作者のデビュー作。当時まだ大学生で20歳だったらしい。
グロテスクとも言えるような鋭く繊細な文章で鮮烈に綴られた本作は、なんとも言い難い読了感。

文体、というか書き方が独特で、
かか(母)とうーちゃん(娘)の関係性を、うーちゃん視点で綴っているのだが、その文章の相手は弟に向けたものなっている。(読者=弟視点)
方言的な言い回しも多く、若干読みづらいところがあるかもしれない。

《あらすじ》
父の浮気をきっかけに狂ってしまった母(かか)や血縁で繋がった家族との関係、女性に生まれたことに葛藤するうーちゃん
SNSに思いを吐き出すことで、どうにか自身の狭いコミュニティで生きていた彼女は、母の手術をきっかけに、ある祈りを抱えて熊野へと旅立つ。

《感想》
私はこの本を読んでいる最中、何とも言えない強烈な感情に襲われ、訳もわからず何度も目が潤んでいた。読了後も、余韻というよりも殴られたような衝撃に襲われ語彙力を失ったまま放心した。

凄まじい力を持った恐ろしい小説だった。
余韻より殴られた衝撃と痛みが尾を引いている。
本が少しでも好きなら読んで欲しい。
私はこの本で宇佐見りんが好きになった気がする。
正直な話、芥川賞の『推し、燃ゆ。』よりこっちの方が凄まじくないか、宇佐見さん…震

このお話は、私的には『祈り』『信仰』『命』『死』などが中心に描かれていると思ったのだが、それらにまつわる鮮烈なまでの主人公の葛藤や息苦しさに、こちらまで息が苦しくなり、遂には自分自身意味もわからず気づけば泣き出しているような本だった。

夏休みにつけ始めた読書記録。
動揺のまま書き殴っており、字が汚いのはご愛嬌。


好き嫌いの分かれる文章だとは思いますが、是非読んでもらいたい作品です。
深くじんわりと心を蝕んで切り裂いてくるような、じっとりと苦しくて、殴られた衝撃を受けるような凄まじい力を持った小説でした。

ここまで拙い文章を読んでくれたあなたも、
鋭く苦しい筆致に殴られてみませんか。


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