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55danyl
君に贈るバトル #爪毛の挑戦状
「あのさ、今から背中に文字書くからなんて書いてるか当ててみてよ」彼女は訝しげに、だが楽しそうに返事をする。「えー、どしたの?急に。まあ、暇だから付き合ってやろう」「ははー、有難き幸せ」では失礼して。とかふざけながら彼女の背中に回る。
華奢でとても愛おしい背中だ。思いっきり抱きしめたくなるが僕は彼女の背中に文字を書かないといけない。一文字目、彼女の背中を指でなぞる。
「うひゃ!思ったよりくすぐったいなー、これ!」「我慢してくださーい」くすぐったそうにもぞもぞする背中に一文字ずつ分かるようにゆっくり大きく書く。
一文字、また一文字と書いていく。だんだんと彼女の笑みが消えていく。臆病者の自分でごめんな。最後の一文字を書き終わったとき、彼女は泣いていた。
「どう?分かった?」彼女は振り返り、涙ぐみながら言う。「分かんなかったから口で言って」やっぱり彼女には敵わないな。逸る心臓を抑えるために大きく息を吸う。
「僕と結婚してください」(412文字)
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