『たんぽぽ』

親兄弟たちに
別れも告げぬまま

昨日と変わらない
ある晴れた日に

気まぐれな風が吹き
どこかへ飛ばされた

たどり着いた土地の地面は固く
転がり続けた

吹き飛ばされて
雨に打たれて

なんとかかんとか生き残り
決して美しくはなかった

いつごろからか夢を見た
花を咲かせる夢を見た

夜風に耐えながら星空を眺め
最初から一瞬一瞬を生きた

それでも踏みつけられて
だけど何度も顔を持ち上げた

そしていつの間にか夢の中にいて
夢もいつか終わった

気づくと昨日と変わらないある晴れた日に
今度はさようならを言われる側に立っていた

だけどここまできて全ては繰り返すのか
さようならも言われることなく また1人風に吹かれている

わたしはたんぽぽ あなたもたんぽぽ