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2026年春季四国地区高校野球大会 全試合振り返り:新田が愛媛勢20年ぶりの頂点へ

2026年春季四国地区高校野球大会は、4月25日から延べ3日間、徳島市のむつみスタジアムを主会場に開催されました。

各県の予選を勝ち抜いた精鋭8校が集結した今大会は、劇的な逆転劇や延長タイブレークなど、夏の前哨戦にふさわしい熱戦が繰り広げられました。

最終日の5月2日には決勝戦が行われ、新田(愛媛1位)が高知商(高知1位)を5―3で破り、愛媛県勢としては2006年の今治西以来、20年ぶりとなる初優勝を飾りました。
1回戦から決勝までの全試合内容を詳細に振り返ります。

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【1回戦】名門の激突と劇的なサヨナラ劇

大会初日は、1位代表と2位代表が激突し、息詰まる接戦が続きました。

  • 第1試合:英明(香川2位) 4―1 海部(徳島1位)
    英明が好機を確実に得点に結びつけ、徳島王者から手堅く勝利を収めました。
    一回表、英明は先頭の池田 隼人 選手(3年)が四球で出塁すると、犠打で進塁し、3番松原 蒼真 選手(3年)の中前打で1死一、三塁とします。
    ここで4番高田 斗希 選手(3年)が、相手投手のスライダーを捉えて中越えの適時三塁打を放ち、2点を先制しました。
    三回には池田の盗塁と松原の適時打で1点を追加し、五回にも浜野 銀次郎 選手(3年)の右前適時打でリードを広げました。
    投げては先発の冨岡 琥希 投手(3年)が、9安打5四死球と苦しみながらも、要所を締める粘りの投球で1失点完投を飾りました。

  • 第2試合:新田(愛媛1位) 5x―4 高知農(高知2位) (延長十回タイブレーク)
    新田が延長十回のタイブレークを制し、サヨナラ勝ちを収めました。新田は三回、木下 春空 選手(3年)が右越えのソロ本塁打を放つなど、四回まで毎回得点を重ねて主導権を握ります。
    高知農も相手を上回る10安打の猛攻で追い上げ、4―4の同点で延長戦に突入しました。無死一、二塁から始まるタイブレークの十回裏、新田は内野の失策の間に走者が生還し、熱戦に終止符を打ちました。高知農の山下 蒼生 投手(3年)は粘り強く投げましたが、最後は力尽きました。

  • 第3試合:高知商(高知1位) 5―3 阿南光(徳島2位)
    高知商が序盤に集中打を集め、逃げ切りました。一回、高知商は小原 颯泰 選手(3年)の中越え適時三塁打や乾 陽向 選手(2年)の適時打などで一挙に3点を先制しました。
    三回にも1点を加点し、試合を優位に進めます。投げてはエース右腕の北添 颯志 投手(3年)が、9回を完投して8奪三振を記録する快投を見せました。
    阿南光は一回裏に2点を返して1点差に詰め寄り、終盤にも粘りを見せましたが、高知商の堅守の前にあと一歩届きませんでした。

  • 第4試合:高松商(香川1位) 10―1 松山聖陵(愛媛2位) (七回コールド)
    高松商が打線の爆発と安定した継投で、松山聖陵を圧倒しました。一回裏、高松商は敵失を足がかりに2死二塁とし、4番高木 速人 選手(3年)の左前適時打で先制。
    二回には相手の失策やボーク、二木 葵聖 選手(2年)の中前打などで一挙5点を奪い、試合を決定づけました。
    五回にも高木が適時打を放つなど、好球必打で着実に加点しました。投手陣は先発の楠 響月 投手(3年)が5回を無自覚1点に抑え、森満 夢逢 投手(2年)、相内 奏 投手(3年)と繋いで逃げ切りました。

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【準決勝】8点差の逆転劇と勝負を分けた失策

大会2日目の準決勝は、四国の頂点を目前にして劇的な展開となりました。

  • 第1試合:新田(愛媛1位) 3―1 英明(香川2位)
    新田が相手の守備の乱れを突き、逆転で決勝進出を決めました。
    試合は二回表、英明が1死一、二塁から松本 一心 選手(3年)の中前適時打で1点を先制します。
    五回裏、新田は英明先発の吉川 輝 投手(3年)の四死球で得た満塁の好機で、二塁手の送球ミスの間に2人の走者が生還して逆転。
    さらに木下 春空 選手(3年)の中犠飛で追加点を挙げました。
    新田のエース築山 朔弥 投手(3年)は、スコアリングポジションに走者を背負いながらも粘り強く投げ、完投勝利を挙げました。

  • 第2試合:高知商(高知1位) 10―9 高松商(香川1位)
    高知商が最大8点差をひっくり返す、記録的な大逆転劇を演じました。
    高松商は一回、河田 健汰 選手(3年)の2点本塁打で先制し、その後も攻撃の手を緩めず六回表までに8―0とリードを広げます。
    六回裏、高松商先発の尾崎 新太 投手(3年)が突如制球を乱して押し出しを許すと、高知商は5安打を集中させて一挙7点を返し、1点差まで迫りました。
    九回表に高松商が石岡 莉久 選手(2年)の二塁打などで1点を加え9―7と突き放しましたが、九回裏に高知商が猛攻を見せます。
    2死満塁の場面で大原 由聖 選手(3年)が、走者一掃の右中間三塁打を放ち、劇的な逆転勝ち(※コールド回避から逆転)を収めました。

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【決勝戦】新田が激闘を制し、四国王座を初獲得

5月2日の決勝戦は、愛媛と高知の1位代表によるハイレベルな攻防となりました。

  • 新田(愛媛1位) 5―3 高知商(高知1位)
    新田が一回の先制攻撃から主導権を握り、逃げ切りました。
    一回表、新田は先頭の酒井 真聖 選手(3年)が中前打で出塁し、犠打と適時打で1点を先取します。
    高知商も二回裏、2死満塁から相原 遥紀 選手(3年)が右前適時打を放ち、同点に追いつきました。
    新田は三回、2死二塁から4番中野 陸 選手(3年・愛媛県)の適時二塁打で勝ち越しに成功します。
    その後も五、六回に着実に加点し、リードを広げました。
    新田の先発築山 朔弥 投手(3年・愛媛県)は、序盤こそ制球に苦しみましたが、味方の好守にも助けられ、11安打を浴びながらも要所を締めました。
    高知商は八回に島津 壮佑 選手(3年)の適時打などで2点差まで詰め寄る執念を見せましたが、築山が最後を抑えて3失点完投。

    新田が春夏を通じて初の四国王座に輝きました。

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大会を彩った主な記録と選手

今大会、各校の主力選手たちが徳島の地で躍動しました。

  • 新田: エースの築山 朔弥 投手(3年)は準決勝・決勝の連投をいずれも完投で制し、優勝の最大の立役者となりました。
    打線では木下 春空 選手(3年)の本塁打や、酒井 真聖 選手(3年)の出塁、中野 陸 選手(3年)の勝負強さが際立ちました。

  • 高知商: 主将の相原 遥紀 選手(3年)は決勝でも2安打を放つなど、チームを鼓舞しました。準決勝での劇的な一打を放った大原 由聖 選手(3年)の集中力も、夏に向けて大きな収穫となりました。

  • 英明:冨岡 琥希 投手(3年)は1回戦で9安打を浴びながら1失点完投の粘りを見せ、打線では松原 蒼真 選手(3年)が3安打1打点の活躍で攻撃を牽引しました。

  • 高松商: 河田 健汰 選手(3年)尾崎 新太 投手(3年)、楠 響月 投手(3年)らが接戦で課題を残す形となりました。

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2026年春の四国大会は、新田が盤石の戦いで20年ぶりの愛媛県勢優勝を果たし、幕を閉じました。
敗れた他校も、全国経験豊富な英明や阿南光、剛腕エースを擁する高知商や高松商など、いずれも夏への期待を抱かせる内容を見せました。
この大会で得た自信と教訓を糧に、選手たちはそれぞれの県の頂点、そして夏の甲子園という最大の目標に向かって新たな一歩を踏み出します。

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